インフレ・デフレという言葉はニュースでも頻繁に耳にしますよね。
インフレ・デフレは為替相場へも影響するので、トレーダーは注視しなければいけません。
特にインフレ時は通貨の価値が下がるので、国内でインフレが起これば、ドル円の関係はドル高円安となります。
通貨ペアの関係が大きく変わるインフレ時は、FXでもその対応をしっかりおこなわなければいけません。
今回は、インフレとは何かの基本的な説明と、インフレ時のFXのやり方を詳しく解説していきます。
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このページのもくじ
インフレ時はモノの価値が上がり通貨の価値が下がる
インフレとは、モノの価値が上がることを指します。
インフレになる要因は様々ですが、基本的には需要に対して供給が足りないことが最大の原因となります。
例えば、1個100円のハンバーガーが品不足になり、需要過多になれば、ハンバーガーの価値は数万円まで値上がりする可能性が十分あります。
インフレ時はこうした品不足・需要過多が社会全体で起こるので、本来は安値で揃えられる生活必需品まで値上がりします。
そうなると、お札を多く刷らなければいけないので、相対的にお金の価値が下がります。
ジンバブエでは前月比796億%のハイパーインフレが発生
インフレは、少ない産業に頼りがちな発展途上国ほど起こりやすくなっています。
有名な例はアフリカ南部のジンバブエで、2008年11月に前月比796億%、前年比で897垓%ものハイパーインフレが発生しました。
日用品1つ買うのに、札束を荷台に積んでいかなければ買い物に行けないという現状を、ニュース番組で見たことがある方も多いと思います。
ジンバブエのようにインフレが行き過ぎると、お札をいくら刷っても出回るのには限界があり、最終的には市民が物を買えず、飢餓にあえぐということになります。
日本のバブル崩壊もインフレの影響?
ジンバブエのような発展途上国だけでなく、日本を含む先進国でもわずかなインフレ・デフレというのは中央銀行の政策によって日常的に起こっています。
日本のインフレ例は、バブル景気が挙げられます。円安になることでモノの価値の相場が上がり、それを受けて事業者も商品価値を以前より高くして売り出そうとします。
好況のうちはそれでも一般層の購買意欲は衰えませんが、これが行き過ぎたところで一気に景気が悪くなると、一気にサイフのひもがキツくなり、事業者の倒産が頻発します。
これが大規模に起こったのが、バブル崩壊です。
実際、インフレは悪いことばかりではありません。アベノミクスの実施により日本は長い不況を抜け出しましたが、これも日銀が円安を意図的に作り出すことで物価を上げたことが関係しています。
インフレは、日本人にとっても他人事ではないのです。
インフレがFXに与える影響
インフレが起これば片方の通貨の金利が動くので、当然FXにも影響が出ます。
特に2通貨間の政策金利差がダイレクトに影響するスプレッドなどは注意が必要です。
ただ、FXにとってインフレは悪いことではありません。インフレを利用して高額利益を得ることも十分可能です。
インフレを利用すればFXで高い利益を得られる
インフレを利用することで、FXでも高い利益を得ることができます。
なぜなら、FX取引は買いからだけでなく、売りからでも始められるからです。
例えば、円安ドル高の場合は、最初にドルを売り、円を買い戻すことで、高く売って安く買うことができ、利益を得ることができます。
インフレ時に利益を得るためには、売りから取引を始める必要があります。この方法をFXではショートと言います。
ショートとロングの違い
ショートは、下落トレンド時に売りから始めて利益を得る方法です。
対してロングというものもあります。これは、トレンド上昇時に買い、利益を得ることができます。
FXはトレンドが上昇している時だけでなく、下落している時でも利益を発生させることができます。
鏡のようなもので、ショートで取引をしていれば、下落が大きければ大きいほど高額利益を得ることができるのです。
このように、FXはトレンドがどんな状態でも利益を出せるのが大きな強みです。
インフレの仕組みを理解していればFXで確実に利益を伸ばせる!
現在はアメリカも日本も緩やかなインフレ傾向となっています。
つまり、インフレの仕組みをしっかり理解していれば、FXで確実に利益を伸ばすことができるという訳です。
インフレ・デフレというのはトレーダーが操作できない部分で、大きなトレンドの変化が起きればそこに対応しないと損益を被ってしまいます。
大きなトレンドの動きが起こった時に、いかに柔軟にやり方を変えられるかがトレーダーにとってカギとなります。