FX取引では常に成果を上げ続けることは出来ません。
含み損が出た時の手法の一つにナンピントレードがあります。
ナンピントレードはリスクが高いFX取引の手法の一つのため、何となくで始めてしまうととても危険です。
今回この記事では、誰でも分かりやすいようにナンピントレードを解説していきます。
【初心者必見】MT5の使い方・流れを完全攻略!インディケータの設定や注文方法を徹底解説
※本ページにはPRが含まれます。
このページのもくじ
ナンピントレードはFX取引手法の一つ
FX取引は、スキャルピング取引・デイトレード・スイングトレード・ポジショントレードと様々な取引手法があります。
ナンピントレードは、そんなFX取引の中の手法の1つです。
FXで利益を出すためには、取引手法・チャートの分析方法などと学ばなければならないことが沢山あるので1つずつ勉強していきましょう。
FXのおすすめ手法をランキングで紹介!低リスク高利益を実現できる人気のトレードスタイル
ナンピントレードの特徴
ナンピントレードは、評価損(含み損)が出ているポジションに対して、さらに追加してポジションを保有することで、平均取得単価を下げる手法です。
損失をしているのにも関わらずそこに、追加投資をするというリスクを背負うことになるのでリスクが高いと言われています。
買いの場合をナンピン買い、空売りをナンピン売りといいます。
大きな利益を狙える
価格が減少している間にも保有ポジションをどんどん増やしているので、利益を上げやすいです。
ナンピントレードを継続している間は、平均取得単価がどんどん下がっていくので少しの値上がりで大きな利益を出せます。
最初に購入した価格よりも平均取得単価が下がっているので、価格が同水準以下でも利益につなげることができます。
「値下がりしたらナンピン」なんて言葉もあるほどです。
レンジ相場に強い
一定の間隔で価格の上昇下降を繰り返す相場の場合は、ナンピントレードで特に利益を上げやすいです。
しかし、テクニカル分析のノウハウがあり、チャートの反転タイミングを予想することが出来るなどのFXの知識が必要です。
初心者の方がすぐに理解することは難しいので注意しましょう。
ナンピントレードの注意点
ナンピントレードは少ない上がり幅でも利益を生みやすいですが、その分リスクも高いのでナンピントレードをする際は注意が必要です。
ナンピントレードで気を付けるべきポイントを4つ解説します。
ナンピントレードを考えている人は、自分が向いているかを判断する材料にしてください。
多額の資金が必要
ナンピントレードで利益を出すためには、相場が上昇・下降を何回も繰り返すことを前提として行われる手法です。
しかし、相場はいつ上昇・下降するのかは誰もわかりません。
長期トレンドで価格が減少を続ける場合は、その期間も含み損を抱えながら保有ポジションを増やしていく必要があります。
多額の資金を保有していなければ年単位での下降トレンドに耐えることが出来ないです。
感情に左右されやすい
ナンピントレードは保有しているポジションが減少をした時に、追加投資をして平均取得単価を下げる手法です。
価格が上昇をしなければ含み損はどんどん膨らんでしまいます。
目の前でどんどん自分のお金がなくなっていくのを黙ってみているのは、とても辛いです。
しかし、ここを耐えれば・ここさえ乗り切ればと考えてしまい損切が出来なくなってしまい、ポジションが塩漬け状態になってしまいます。
その後も価格が下がり続け資金力が尽きてしまうと、ロスカット注文が執行され、多額の損失となってしまいます。
しっかりとした自分のルールを作り、それを守る精神力がなければナンピントレードは出来ません。
スワップポイントによる損失がある
FX取引ではスワップポイントで利益を狙っている人もいますが、ナンピントレードではマイナススワップが発生する可能性があります。
ナンピントレードは、トレンドが下降から上昇に変わった時に売買をします。
ポジションを長期間保有し続けていなければならない場合もあり、その際はマイナススワップとしてスワップポイントを支払い続けなければなりません。
ナンピントレードを行う場合は通貨ペアごとに設定されているスワップポイントにまで注意を払う必要があります。
FXのスワップポイントだけで生活は可能?必要な運用資金や損失リスクを解説
初心者には難しい
FXはギャンブルではなく、株やCFDと同じ投資の一つです。
FXを始めたばかりの初心者は、一攫千金を狙えるFXなんて簡単だと思っている方も中にはいますが、それは大きな間違いです。
利益が出たら利確、損失が出たら損切と機械的に動く必要を求められる場合があります。
そのため、FXを始めたばかりの人がナンピントレードをすることはとても危険です。
3種類のナンピントレード
ここまで紹介してきたナンピントレードですが細かく3種類に分けることが出来ます。
3種類のナンピントレードについて解説していくので、自分に合ったナンピントレードを行うようにしましょう。
いずれの手法であってもナンピンはハイリスクな点は変わりません。
無限ナンピン
無限ナンピンは計画的なナンピンではなく価格が下降し続けている間はどんどんポジションを増やしていく手法です。
いくらまで下降したら損切りなどのルールを全て取っ払った手法のため、年単位での下降トレンドでは破産してしまう可能性を秘めています。
しかし、継続してポジションが増え続けているのでそれに伴って平均取得単価も下がり続けます。
価格が上昇トレンドに戻った際には莫大な利益を上げる可能性があります。
有り余る資金力があり超長期的に運用をすることが出来るならばこの方法で絶対に勝つことが出来ます。
ナンピンマーチンゲール
マーチンゲール法とは損失が発生するたびに、投資金を2倍にする取引手法の事です。
ナンピントレードとマーチンゲール法を組み合わせることで、10回連続ポジションを保有したとしても相場が好転したらすぐに損失をチャラにすることが出来ます。
ただし、最初の投資金額が大きければ倍の投資金が必要な手法のため、すぐに高額になってしまいます。
資金には限界があると思うのできちんとした資金の管理を行う必要があります。
ロット数とタイミング、ナンピンのルール決めなどを行ったうえで実施しましょう。
マーチンゲール法とは?メリット・デメリットと損切りのタイミングを解説
逆張りナンピン
逆張りナンピンは短期的なトレードではなく長期的なトレードで効果を最大限に発揮することが出来ます。
これまでの価格を参考にして、価格が転換するポイントのタイミングで、トレンド報告と逆のポジションで買いを入れる手法です。
相場が下落しているタイミングで、あえて買い注文を入れることで相場が回復して購入金額よりも上昇した際に売却することで利益を得ることが出来ます。
ナンピントレンドは初心者におすすめではないですが、トレンドが読めるレベルのトレーダーであれば、逆張りナンピンは1つの選択肢になりえます。
ナンピントレードは計画的に行おう
その場の乗りと勢いでナンピントレードを始めてしまうと、大きな損失を生んでしまう可能性があります。
ナンピントレードをする際は、いくらになったら損切をするのかと事前にルールを作って、それを実行する勇気がある人でなければ利益を生むことが出来ません。
事前にしっかりとした準備をしてからナンピントレードをするようにしましょう。