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通貨ペア

FXの通貨ペア表示には順番がある?世界共通で認識されている通貨の序列について解説

FXで通貨ペアを表示しているのをみると、どのFX会社も同じ表示方法になっています。

米ドル円が円米ドルになっているのを見たことある人はいませんよね。

今回は通貨ペアの表示ルールについて詳しく解説します。

FX初心者にありがちですが、通貨ペアを覚えられず左右が逆になっている人がいます。

通貨ペアの表示位置は世界共通ルールに基づいて定められているので、なぜ順番が決まっているのか把握しておきましょう。

通貨ペアの名称を覚えるのが苦手なトレーダーは参考にしてください。

FXの通貨ペアとは?初心者におすすめの通貨ペアの特徴・おすすめできない通貨ペアを紹介

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通貨ペアの順番が決まっている?左右の表示ルール・役割

通貨ペアの並び順

 

通貨ペアの順番は世界共通の表示ルールによって決まっています。

世界共通の表示ルール
EU>英国>ユニオンジャック>米国>その他の先進国>新興国>日本

上記の順番は権威性・世界共通になっている通貨の順番で、左に行けば行くほど強く右側が弱くなっています。

日本は1番右になっていますが例外です。

基本的に上記のルールに従って左右の位置が決まります。

例えばEUのユーロと米国の米ドルを組み合わせた時、ユーロの方が強くなっているのでユーロ米ドルとなります。

通貨ペアの左側は主軸通貨・右側は決済通貨

通貨ペアの左右関係には役割があります。

左側は主軸通貨、右側は決済通貨となっています。

例えば米ドル円で買いポジション保有して決済する時、ドルを買い円で決済する流れになります。

売りポジションも同じで、ドルを売り円で決済する形になっています。

通貨ペアは左側が常に主軸となっていて、右側で決済することになっています。

通貨ペアは表示する順番が決まっている

上記でも説明しましたが、通貨ペアは世界共通の表示ルール(EU>英国>ユニオンジャック>米国>その他の先進国>新興国>日本)に基づいて決まっています。

表示ルールや通貨の左右関係をしっかり理解していない人は円安・円高がわからず混乱してしまいます。

米ドル円の場合、米ドルが左側に位置しているので1米ドル何円かで考えます。

つまり、左の通貨が右の通貨に対して何倍になっているかを示します。

例えば円安の場合、1ドル=100円が1ドル110円になることを言います。

1ドルの価値が100円から110円にかわり価値が上昇した意味合いになります。

逆に考えれば1ドル100円で買えていたのに110円支払わなければならなくなったということです。

円高は円安の逆で1ドル100円が1ドル90円になっている状態で、前より1ドルを安く変える状況になっています。

左右関係をしっかりわかっていないと、今の状況が円高なのか円安なのかわからないので気をつけましょう。

通貨ペアの順番が決まっている理由

通貨ペアの順番がきまっているのは、金融世界の歴史から理解することができます。

大昔の金融界ではポンドの価値が最上位でした。

金融市場の中心はロンドン市場となっていました。

その後、欧州連合が誕生してEUに加盟します。

EUに加盟した事によりEURが誕生しポンドの上を行く通貨になりました。

こうした背景からユーロとポンドが強くなっています。

ポンドの次に豪ドル・NZDドルが強いのはイギリス連邦加盟国であり昔のイギリス領だからです。

ちなみにアメリカやカナダもイギリス領だったので、優先的に左にきます。

すべては欧州基準で通貨ペアの順番は決められています。

基本的に英国中心の思考

金融界のベースがイギリスだったこともあり、欧州基準で順番が定められています。

世界的にアメリカが強くなっていますが、金融界的には欧州系の通貨が依然として高い状態になっています。

感覚的に英国が威張り続けていると把握して良いでしょう。

通貨ペアの並び順には例外もある

最初に少しだけ説明しましたが、通貨の並び順には例外要素もあります。

日本円は3番目に流通している通貨で、信頼度も高く経済不況に落ちた時は投資家がリスクを避ける為に円を買います。

日本円の評価が高いのに1番右になっているのは理由があります。

日本は海外の通貨単位と違い、1通貨単位3桁表示になります。

基本となる通貨単位の違いがあるため、日本円は新興国と組んだ時も右側になります。

通貨単位の違いで日本は常に右側

日本円は通貨単位の違いで常に右に位置しています。

日本人トレーダーは円を利用することが多いのですが、自国の通貨ペアが左右に動くことが無いので他国のトレーダーよりも覚えやすくなっています。

世界で3番目の流通量を誇りながら常に右側にいるのは差別等では無く通貨単位が理由と把握しておきましょう。

通貨には国際規格で規定されているISOコードがある

通貨には国際規格で決められているISOコードがあります。

ISOコードは通称通貨コードと呼ばれていて、日本円の場合JPYとなります。

日本語での通貨ペアの名称と比べると全く違う文字が入る通貨ペアもあるので混乱しないように覚えましょう。

通貨のISOコードの名称一覧

FXでよく利用される通貨のISOコードをまとめました。

通貨のISOコードの名称一覧
略称通貨名別名・正式名称
AUD豪ドルオーストラリアドル
CAD加ドルカナダドル
CHFスイスフラン
CNY人民元
EURユーロ
GBP英ポンドイギリスポンド
HKD香港ドル
JPY日本円
MXNメキシコペソ
NZDNZドルニュージーランドドル
SGDシンガポールドル
TRYトルコリラ
USD米ドルアメリカドル
ZAR南アランド南アフリカランド

FX初心者の人は南アフリカランドや人民元を困惑してしまいがちなので気をつけましょう。

取引を繰り返しているとISOコードをみるほうが楽になってきます。

日本円は常に右側に位置しているから覚えやすい

日本円が絡んでいる通貨ペアは常に日本円が右側に位置しているので覚えやすくなっています。

日本人トレーダーは日本円が絡んでいる通貨ペアを使うので、他国のトレーダーと比べて理解しやすいです。

新興国に対しても右側に位置できるのは日本円のみを覚えておくと、スワップ通貨ペアを利用しても通貨ペアの順番を困惑せず覚えることができます。

日本円は新興国と合わせても右側

スワップ運用でよく利用される新興国の通貨ですが、日本円は新興国に対しても右側に位置しています。

他国の場合新興国が右側になりますが、日本円は例外なく常に右側にあることを把握しておきましょう。

日本人は通貨ペアを覚えやすい

日本円はどの通貨ペアに対しても右側に位置しているので、通貨ペアの名称を覚えやすいです。

ISOコードで覚える時もJPYが常に右側なので、初心者は名称を覚えやすい観点からも円絡み通貨ペアで取引することをおすすめします。

通貨ペアはISOコードで覚えると便利

通貨ペアはISOコードで覚えると後々便利になります。

FX初心者の場合、1番目の口座から海外FXで取引する人は少ないと思います。

FXは海外でも口座を開設することが可能で、海外FXを利用する場合全てISOコードで表示されています。

国内の取引ツールでも日本語表記のツールが少ないので、ISOコードを覚えていない人は取引を繰り返しながら覚えておきましょう。

海外の取引ツールを利用できる

海外の取引ツールは世界的に有名なものもあり、トレード経験を積んでくると必要と感じる場合もあります。

海外の取引ツールはインジケーターを入れて日本語表記にすることは可能ですが、通貨ペアの表示はIOSコードで表示されています。

JPYのようにわかりやすいIOSコードでないものもあるので、IOSコードがわかりにくい通貨で取引する予定の人は事前にIOSコードを把握しておきましょう。

世界共通の名称だからどこでも通用する

IOSコードは世界共通の名称なので、どの世界で表記しても通用します。

一般トレーダーが海外に向けて通貨ペアを表記することは通常ありえませんが、万が一の場面でも説明できます。

海外の取引情報を見る時も役に立つので覚えましょう。

通貨ペアの順番に関するQ&A

Q&A

通貨ペアの順番に関するQ&Aをまとめました。

初心者が疑問におもっているであろうQ&Aを厳選したので、解決したい疑問がある人は見てください。

内容によっては今後ルールが改変される可能性があるので、現時点での回答と理解してください。

Q.今後通貨ペアの順番は入れ替わる?

現在米国は英国に比べて経済力・評価が高くなっていますが、通貨ペアの順番は入れ替わっていません。

金融界の大元は英国であるので、今後通貨ペアの順番が入れ替わることはありません。

新興国の通貨の評価が大きく変われば、先進国のジャンルになる可能性はあります。

Q.新興国通貨は増える?

増える可能性はあります。

スワップ取引で有名なトルコリラ・南アフリカランド・メキシコペソは歴史が浅く、つい最近追加された通貨です。

今後国の発展によって新しい通貨が追加される可能性はあります。

Q.日本円はこれからも右表示?

日本円の1単位が3桁表示の限り、右表示のままでしょう。

通貨単位が世界と合わせて一桁になった場合右表示でなくなる可能性がありますが、単位を変更する動きはないので当分右表示のままと予想されます。

日本円は通貨価値が高い?世界で3番目に流動性のある通貨

日本円は常に右側に位置していますが、通貨価値が高い通貨です。

借金大国と言われている日本なのになぜ日本円が強いのか解説します。

日本円は現在世界で3番目に利用されている通貨です。

信頼度が高く、安全資産と思われています。

多くのトレーダーが円は安全と思っている

世界の主要通貨は米ドル・円・ユーロ・ポンド・スイスフランなどありますが、日本円が1番安定しているともわれています。

国が安定していて経済力があるのはアメリカの次に日本だと思われているのが大きな理由です。

GDPランキングをみても日本は3位に位置づけされているので、他国と比べても安定しています。

主要国の中で1番評価が高い

経済力の観点からみて中国が強くなっていますが、共産主義であったり中国政府によってレートが操作されていたりする状態から信用度が低くなっています。

スイスフランは経済力が弱く一応主要通貨ペアとして挙げられていますが評価は微妙です。

一見ユーロの評価が高くみえますが、EU加盟国の中に大きな格差があり懸念されています。

上記の様に主要通貨ペアでも懸念材料が多くなっているのですが、日本円は懸念材料が少なく経済も安定しているため1番評価が高くなっています。

クーデターやテロで円の価値が下がる危険性が低い

日本は世界的にも治安が良い国とされており、クーデターやテロが起こった事例がありません。

米ドルやユーロは突発的なテロ行為によって暴落するリスクが少なからずありますが、日本円は予想外のトラブルで暴落することがないので安全資産と考えられています。

通貨ペアの順番には世界共通の法則があった

通貨ペアの順番には世界共通の法則があることがわかりました。

単純にFX会社が決めているわけではないので、適当に覚えないようにしましょう。

通貨ペアにはIOSコードがあるので、日本語である程度覚えた人はIOSコードも覚えると良いでしょう。

ルールに基づいているので逆に覚えないように気をつけよう

通貨ペアの順番は世界規模のルールで定められているので、逆に覚えないように気をつけましょう。

基本的に支障はありませんが、右側の役割・左側の役割を理解していないと、経済ニュースで言われている円安・円高の意味がわからなくなる可能性があります。

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