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【2021年】香港ドルの見通しはやばい?今後の推移予測と長期運用の期待度・売り時と買い時を解説

香港は、中国の特別行政区として定められておりアジアの国際金融センターとして有名です。

更に香港では中国の人民元とは別の香港ドルを独自に発行しています。

FXトレーダー達からは安定したレート変動と高スワップポイントを得られることから人気が高く、近年スワップ運用の通貨ペアとして高い注目を得ています。

トルコリラのように長年右肩下がりのチャートとは違い、安定してスワップ運用できるので初心者にもおすすめできる通貨です。

今回は香港ドルの見通しを紹介します。

過去のチャート推移の解説から今後のレート変動予想を詳しく解説するので必見です。

これから香港ドルで運用を考えている人は参考にして下さい。

FXの通貨ペアとは?初心者におすすめの通貨ペアの特徴とおすすめできない組み合わせを紹介

※本ページにはPRが含まれます。

香港ドルのリアルタイムチャート

香港ドル円のリアルタイムチャートは下記の通りです。

香港ドルの過去のチャート推移

香港ドル

香港ドルの発足は、まだイギリス領土だった1983年で、米ドル円と連動させるドルペッグ制を採用しています。

ドルペッグ制とは
固定相場制の一種で、自国通貨と米ドルの為替レートを一定割合で保つ制度。
経済が不安定な国などが相場を安定させることを目的に利用する。

当初は1ドル=7.8香港ドルでレートを固定しています。

1997年に中国へ香港の主権が返還された為、2005年5月18日以降は1米ドル=7.75~7.85香港ドルでのレンジ変動が認められています。

レンジ変動のコントロールは香港金融管理局がおこなっており、2007年までは14円~15円台を安定して変動しています。

2005年~2013年にかけて15.5から10.0まで下落

2005~2011年の香港ドルチャート推移

2005年~2007年あたりまで、14~15台のレンジを維持していた香港ドルですが、2008年の初頭から13.5円を割り追撃のリーマンショックによって11円台まで低迷します。

リーマンショックによる打撃で11円台を推移していますが、2011年以降も下落は止まらず、2005年~2011年間の最安値をだしています

リーマショックは香港ドルだけでなく、世界全体を不景気に落とし込んだ恐ろしい金融危機です。

2011年以降も香港ドルは低迷を続けています。

2013年~2015年にかけて15.5まで急上昇

2011年~2016年の香港ドルチャート推移

2011年は日本で安倍内閣が発足されました。

大規模な金融緩和によって為替市場全体が円安になり、香港ドルも急上昇します。

アベノミクスの効果は香港ドルでも発揮されており、7年ぶりの15円台に到達しました。

しかし2016年以降は勢いが衰え、13~14円台を推移するようになっていますが、以前のリーマンショックのような暴落はありません。

2017年移行はレンジ相場が続いている

2017年以降の香港ドル

2017年~2019年まで香港ドルは13~14台を推移していましたが、2019年に米中対立や逃亡条例の改正案で香港ドルは大きく変動します。

米中関係の悪化により、両国が関税の引き上げをしてしまったことから香港ドル円は14円台を割ってしまします。

更に香港では逃亡条例の改正案によるデモが激化して、13円だいまで下落します。

2019年9月11日にトランプ大統領の関税引き上げの先送りによって13円台まで上昇しその後も快調に回復しています。

しかし2020年コロナショックにより再び13円台まで下落しています。

コロナショックは世界的に影響を与えており、為替市場全体が円高傾向になりました。

また中国政府による香港への圧力が強くなっており、ドルペッグ制が維持できるのか分からない状態までなってきました。

2021年現在は、コロナショックからの回復でアメリカの経済が回復しており、香港ドルも連動して上昇傾向にあります。

香港ドルの見通しで注目するポイント

香港ドルの見通しを考える時に、注目しておくべきポイントを紹介します。

香港ドルの見通し注目ポイント
アメリカ経済
米ドル円との連動
米中関係

香港ドルはドルペッグ制が鍵を握っている為、アメリカ経済との連動している傾向にあります。

今後どのような動きになるのかファンダメンタルズ面で考える人は上記のポイントを抑えておきましょう。

アメリカの経済指標に連動して変動する

アメリカの経済指標をチェック

香港ドルはドルペッグ制をを採用している為、常に1米ドル=7.75~7.85ドルのレンジを保つように香港金融管理局が市場に介入しています。

ドルペッグ制は香港ドルと米国の強い関連性を表し、香港ドルはアメリカの経済によって連動する傾向にあります。

香港の金融政策はアメリカと連動させているため、アメリカの政策金利が変動すれば香港ドルの金利も高くなります。

よって香港ドルの見通しを立てる時は、アメリカの経済指標を見ることが重要になってきます。

米ドル円と強い相関関係を持っている

香港ドルは日本円のように通過を発行する中央銀行が無いため、民間銀行が紙幣を発行しています。

そして発行した紙幣は同額分の米ドル円を通貨当局に預託しなければならない為、米ドル円でドル高になると香港ドル円も同じような動きをする傾向にあります。

香港ドルは米ドル円と強い相関関係を持っているので、香港ドル円を運用する時は、必ず米ドル円の動きも見るようにしましょう。

米中対立による下落に注意

香港は中国領土の一部である為、米中対立などの中国と米国の関係性も注目する必要があります。

トランプ大統領時代は中国と激しく衝突し、米中摩擦が発生しています。

2019年に決裂寸前の所をつなぎとめる状態になりましたが、現在も改善されている状態とは言えません。

2020年からはバイデン大統領が就任し、中国との関係性が改善されると予想されていましたが、バイデン大統領もトランプ大統領と同じく中国への警戒を解いていません

今後も米中対立が深まる可能性があり、再び2019年のように関係がこじれて香港ドルに影響をもたらす恐れがあるので注意しましょう。

中国本土と香港の関係性で変動する

香港の輸出の半分は中国本土になっており、アメリカだけでなく中国の経済指標も注目しておくべきです。

近年中国企業が香港でIPOを実施するケースが増えており、香港ドル高になる要因をつくっています。

一方下落の要因をつくっているのは逃亡犯条例の改正案によるデモ勃発です。

逃亡犯条例といった政府の圧力がかかった条例が今後増えると、香港の魅力である自由が消えてしまいイメージダウンを被ることになります。

また米中対立によって、ドルペッグ制が廃止されると人民元にペッグするようになる可能性出てくるため、懸念材料としてチェックしておく必要があります。

【2021年】香港ドルの見通し

2021年の香港ドルの見通しを紹介します。

これまでの香港ドルチャート推移や見通しのチェックポイントを踏まえて紹介するので、今後の動きが気になる人は参考にしてください。

ドルペッグ制の維持によって安定して推移する

ドルペッグ制は、発行した紙幣と同額分の米ドルを抱えるカレンシーボード制の元に採用されている制度なので、いきなり大きな変更をする可能性は低いです。

アメリカが中国への制裁として、香港ドルと米ドルの交換を禁止するのではと不安に思っている人もいますが、ドルペッグ制を禁止するとアメリカの方も不利になってしまうので、2021年でいきなり廃止することはないでしょう。

ドルペッグ制が維持されている場合、香港ドルは比較的安定したレンジ相場で推移すると予想されています。

ただしトレーダー達がドルペッグ制の廃止を懸念して大きく相場を動かす可能性もあるので注意しましょう。

アメリカの金利上げの相乗効果で上昇

アメリカはコロナウィルスのワクチンを開発し、経済的にも回復傾向にあります。

しかし2020年3月にコロナ対策として金利を下げており、0.25%の金利政策を維持しています。

アメリカの国債10年債利回りが高くなっている点を見ると、制作金利とのバランスを考え利上げしていく可能性もあります。

今後、アメリカのコロナショックからの経済回復状況によっては金利が上がり香港ドルも上がる可能性がでてきます。

景気回復によって円安ドル高になる

香港ドル円は2021年上昇を続けており、米ドル円の上昇の相乗効果で今後も更に上がっていく見込みです。

為替市場全体が円安傾向にあり、コロナショックを抜け出し世界経済も回復していく兆しが見えています。

更に日本でのワクチン接種の遅れや、景気回復の予兆が見えていない為、円安は今後も長期間続く見通しです。

【2021年】香港ドルの買い時

2021年になってから、香港ドルは順調に上昇していき14円台まで回復しています。

香港ドルは、リーマンショックやコロナショックのような大きな出来事が発生しない限り比較的安定した推移で変動刷る特徴を持っています。

近年の変動幅を見ると13.5~14円台となっています。

つまり香港ドルはレンジ相場で安値になった時が買い時になります。

レンジ相場での安値が買い時

2021年にはいってから香港ドルは13.6円から14.1円台まで成長しています。

現在は上昇する勢いがストップして14円台前半をウロウロしていますが、再び13.6円台まで下落する可能性もあります。

よって香港ドルの買い時は再び13.6円台まで下落した時となります。

2021年6月現在のレートは14.1円台をキープしているので、今後下落して行くのか15円台を目指していくのか見定めながらエントリーしましょう。

香港ドルはスワップ運用向き?

香港ドルはマイナー通貨で金利の高い通貨なので、香港ドル円でスワップ運用するトレーダーもいます。

みんなのFXでは香港ドル円を1日1Lot50円で提供しており、1ヶ月保有すると1Lot辺り1,500円稼げる計算になります。

南アフリカランド円やトルコリラ円といった高スワップポイント通貨ペアより安定したレートで運用できるのでおすすめです。

スワップポイントとは?スワップで利益を得る方法とメリット・デメリットを解説

香港ドル円は1Lotあたり50円のスワップポイントを提示

香港ドル円は1Lotあたり50円のスワップポイントを取得できます。

相場変動によって、スワップポイントは上下しますが1Lotで50円ももらえるので非常にお得です。

今後の米国金利政策もポジティブなニュースが多いので、スワップポイントが更に上昇刷る可能性もあります。

ドルペッグ制によって他の新興国通貨より安定したレート推移をしているので、スワップ運用初心者でも安心して投資できます。

香港ドルはスワップ運用向きの通貨ペア

香港ドルはドルペッグ制を採用しているため、他の新興国通貨より安定したレート水準を保っています。

更に高スワップポイントを取得できるのでスワップ運用に向いています。

アメリカや中国の経済指標によって大きな変動をもたらすこともあるので、両国の景気変動は常にチェックしておきましょう。

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