FXトレードに慣れてきたら、ディナポリの手法を利用してみたいという人たちも多いです。
ディナポリはアメリカにおいて40年以上のトレード経験を持っている人物で、ディナポリの活躍は全世界で知られています。
彼の考案した取引手法は世界中から高い評価を受けており、トレードにおいて利益を出していきたいトレーダーには必要不可欠なものです。
しかしディナポリの取引手法には4種類あり、手法をもちいる際には様々な設定をしなければなりません。
手法や設定方法についてしっかりと理解しないまま、実際のトレードにもちいてしまうと上手く利益が上がらない可能性もあります。
そこで本記事ではディナポリの取引手法について説明するとともに、基本戦略やチャートの設定方法についても解説していきます。
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このページのもくじ
ディナポリの4つの取引手法
ディナポリが考案したトレードの取引手法には4つの種類があります。
まずはそれぞれの取引手法についての理解を深めていき、どのような特徴を持っているのかを確認していきましょう。
- シングルペネトレーション
- ダブルレポ
- コンフルエンス
- アグリーメント
ここからは具体的に取引手法について解説していきます。
シングルペネトレーション
シングルペネトレーションはディナポリの取引手法の中でも勝率が高い手法として知られており、実際にトレードに利用しているトレーダーも非常に多いです。
シングルペネトレーションではチャート上の値動きとDMAという移動平均線の動きを参考にしながら、トレードしていきます。
チャート上の値動きがDMAを貫いて、その後に急上昇もしくは急下降が発生する場合があります。
トレンドフォローのような形で、急激な値動きの後に押し目買いや戻り売りの注文を入れます。
チャート上の値動きの急激な価格変動の後にはほとんどの場合反発が入るため、比較的高い確率で利益を得られる方法です。
ディナポリは急激な価格変動のことをスラストと定義しており、特にチャート上の値動きが8期間以上DMAを貫かない場合のことを表しています。
スラストの定義に基づいてトレンド分析をおこなうことによって、より効果的に取引のタイミングを分析することが可能です。
ダブルレポ
ダブルレポはチャート上の価格の値動きにおいて、ダブルトップやダブルボトムなどの現象が起こった際に相場の転換が起こるという考え方です。
ディナポリの定義しているダブルレポでは明確な判断基準が設定されており、判断基準に則って分析することで、非常に高い確率で相場の転換を予想することができます。
ダブルレポの明確な判断基準としては、ダブルトップやダブルボトムが発生する日数間隔が8~10営業日以内に起こっていることが挙げられます。
可能であればダブルトップやダブルボトムが発生する日数間隔が3~4営業日以内だと相場の転換が起こる可能性がより高くなります。
ダブルレポによる相場の転換を判断することができるようになることで、トレンドに乗りやすくなり大きな利益を期待することが可能です。
チャート分析の際にはしっかりと、ダブルレポの判断基準をもちいるようにしましょう。
コンフルエンス
続いて解説するのがコンフルエンスです。
コンフルエンスはディナポリの取引手法の中でも代表的な取引手法の1つで、異なる時間足のチャートにおいて重なる部分のことをコンフルエンスと言います。
コンフルエンスが発生すると新規買いや利確の絶好のタイミングで、コンフルエンス発生後は大きなトレンドが生じます。
異なる時間足のフィボナッチリトレースメントが重複していれば、コンフルエンスが発生している証拠です。
コンフルエンスをマスターすることができれば、トレードにおいて非常に大きな利益を得ることができるため必ずマスターしておきましょう。
アグリーメント
最後に紹介するディナポリの取引手法がアグリーメントです。
アグリーメントはチャート上の値動きにおけて反発する価格帯分析する方法で、トレンドの再上昇を狙う取引手法になります。
タイミングとしてはフィボナッチリトレースメントとフィボナッチエクスパンションが重複する箇所を狙います。
重複する箇所においてはチャート上の値動きが反発し、その後のレートの再上昇が見込まれます。
再上昇を狙ってエントリーすることによって、利益を得ることが可能です。
フィボナッチエクスパンションは通常利食いのタイミングを計るためのラインですが、このような利用方法もあるということを頭に入れておきましょう。
ディナポリの基本戦略
ディナポリの取引手法についての理解が深まったところで、取引手法に利用されている基本戦略について解説していきましょう。
- 先行指標と遅行指標を併用する
- DMAでトレンドを分析する
- MACDとストキャスティクスを組み合わせる
- フィボナッチリトレースメントで押し目買いや戻り売りの目安をつくる
- フィボナッチエクスパンションで相場の終わりを判断する
ディナポリの基本戦略を理解することによって、より具体的に内容を理解することができ利益も上がりやすくなります。
より大きな利益を得るためにも、ディナポリの基本戦略をしっかりと確認しておきましょう。
先行指標と遅行指標を併用する
ディナポリの取引手法の特徴としては先行指標と遅行指標の両者をもちいるということです。
チャートの分析をおこなう際に先行指標だけでは現在の相場の状況について理解することができません。
また遅行指標だけだとチャート上の売り買いのタイミングを判断することが非常に困難になります。
先行指標と遅行指標の両方をもちいることによって、より正確なチャート分析が可能になるのです。
ディナポリの取引手法をもちいる際には、必ず先行指標と遅行指標の両方をもちいるように心がけましょう。
DMAでトレンドを分析する
ディナポリの取引手法にもちいられるツールとして特徴的なのが、DMAです。
DMAは移動平均線の1つですが、DMAは期間をずらしているという特徴があります。
DMAを取引においてもちいることで、チャート上のトレンド相場の状況を判断することが可能です。
DMAの中でもディナポリの取引手法でよくもちいられるものが、移動平均線を3期間分ずらした3×3DMAです。
DMA単体でも売り買いのタイミングを予測することは可能ですが、先行指標と組み合わせることによってより正確な結果を得ることができます。
MACDとストキャスティクスを組み合わせる
一般的にはディナポリの取引手法をもちいる際には、DMAとフィボナッチとの組み合わせでもちいられることが多いですが、MACDとストキャスティクスを組み合わせる方法も非常に有効的です。
MACDとストキャスティクスを組み合わせることによって、トレンドの強弱なども確かめることが可能でトレンド相場の状況をDMA単体よりもより詳しく理解することができます。
先行指標であるフィボナッチリトレースメントやフィボナッチエクスパンションともちいることによって、ディナポリの取引手法をより有効的なものにすることができます。
フィボナッチリトレースメントで押し目買いや戻り売りの目安をつくる
トレードの際の押し目買いや戻り売りのタイミングが分かる方法として、フィボナッチリトレースを使うことが挙げられます。
フィボナッチリトレースメントは通常38.2%と61.8%の二つの数値でもちいられ、チャート上にラインを引いてもちいることによってより分かりやすく分析をおこなうことが可能です。
フィボナッチリトレースメントをもちいて相場の分析をおこなうことによって、値動きの反転を予測することが可能になり、押し目買いや戻り売りのタイミングを掴むことができます。
フィボナッチリトレースメントはディナポリの取引手法において、非常に重要なツールになりますのでしっかりと理解を深めておきましょう。
フィボナッチエクスパンションで相場の終わりを判断する
フィボナッチツールのフィボナッチエクスパンションもディナポリの取引手法に頻繁にもちいられるツールの1つです。
フィボナッチエクスパンションをチャートの分析にもちいることによって、トレンド相場いつ終わるのかを判断することができる指標になります。
フィボナッチエクスパンションでは61.8%と100%、161.8%という数値がもちいられ、ラインがトレーダーに意識されているかを確認することによって相場の終わりを確認することが可能です。
利食いのタイミングを計るうえで非常に効果的なツールなので、確認しておきましょう。
DMAの設定方法
ディナポリの取引手法についての理解がある程度深まってきたところで、ディナポリを取引手法には必須であるといえるDMAの設定方法について見ていきましょう。
- Moving Averageを選択する
- パラメーターを設定する
- 設定に誤りが無いかを確認する
DMAの設定方法を理解しておかないと、実際のトレードの場面においてディナポリの取引手法をもちいることができません。
誤った利用をしないためにもしっかりとDMAの設定方法を確認しておきましょう。
手順①Moving Averageを選択する
DMAの設定方法の1つ目として、まず初めにメニューバーのインジケーターのリストよりトレンドという項目をクリックします。
トレンドの項目をクリックすると開くパネルの中にMoving Averageを選択します。
Moving Averageとは移動平均線のことです。
他の項目などを選んでいると、DMAの設定を進めることができないため注意しておきましょう。
手順②パラメーターを設定する
続いてMoving Averageをクリックし、新しいパネルを開きます。
Moving Averageという新しいパネルが開くため、パラメーターの設定をおこないます。
設定する項目は期間と表示移動の項目です。
必要に応じて設定を変更していきましょう。
手順③設定に誤りが無いかを確認する
最後に設定した内容を確認します。
期間と表示移動がしっかりと設定されているかどうかを確認し、OKをクリックすれば設定完了です。
設定が誤っていると誤った設定が反映されてしまうので、注意しておきましょう。
フィボナッチリトレースメントの引き方
続いてフィボナッチツールの中のフィボナッチリトレースメントの引き方について見ていきましょう。
フィボナッチリトレースメントの引き方としては、押し目買いや戻り売りのタイミングのどちらかを知りたいのかによって変わってきます。
フィボナッチリトレースメントはディナポリの取引手法において非常に頻繁にもちいられるものなので、しっかりと確認しておきましょう。
押し目買いのタイミングを知りたいときは安値から高値に引く
押し目買いのタイミングを知りたいときは、安値から高値でフィボナッチリトレースメントを引くようにしましょう。
高値を基準にして、そこから38.2%と61.8%のラインにフィボナッチリトレースメントを引きます。
引いた後もラインがチャート上の値動きに機能しているのかどうかを確認しておきましょう。
戻り売りのタイミングを知りたいときは高値から安値に引く
フィボナッチリトレースメントをもちいて戻り売りのタイミングを知りたい時は高値から安値に向かってラインを引きます。
押し目買いのタイミングが知りたい場合とは違い、安値を基準にして38.2%と61.8%のラインにフィボナッチリトレースメントを引きます。
同じくフィボナッチリトレースメントが機能しているかどうかを確認しておきましょう。
ディナポリチャートを設定してくれるインジケーター
ここまでDMAやフィボナッチリトレースメントを引く手順について解説してきましたが、実際自分でやっていくとなると少し面倒な作業になります。
しかし今から紹介するインジケーターをもちいることによって、ディナポリチャートを自動で作成してくれるためトレーダーとしては手間が省けて便利です。
トレード初心者の人でも簡単に設定することが可能ですので、利用してみてください。
「Dinapoli_chart_White&Black」を利用すればチャート分析がしやすくなる
まず紹介するのが「Dinapoli_chart_White&Black」です。
「Dinapoli_chart_White&Black」は世界中のトレーダーから愛用されているツールMT4に適用するために作成されたインジケーターで、簡単にチャートの中にディナポリチャートを反映することができます。
「Dinapoli_chart_White&Black」では二つの背景色を用意しているため、個人の好みに応じて使い分けることが可能です。
「Dinapoli_chart_White&Black」は「PriceAction TraderエイクのFXブログ」よりダウンロードをすることができます。
「fxnav_single_penetration」はトレードの際に利用することによって、シングルペネトレーションを判断することができるインジケーターです。
シングルペネトレーションの判断の際に必要となるスラストのカウントやフィボナッチリトレースメントを自動でやってくれるため、誰でもシングルペネトレーションを判断することができます。
「fxnav_single_penetration」は「FXナビ」よりパソコンにインストールすることが可能です。
「fxnav_double_repo」をトレードでもちいればダブルレポを判断しやすくなります。
ダブルトップやダブルボトムの日数間隔を自動で算出してくれるため、ぱっと見でダブルレポを判断することができる優れものです。
「fxnav_double_repo」は「FXナビ」よりダウンロードすることができるため、チェックしておきましょう。
ディナポリの取引手法をマスターして上級者の仲間入りをしよう
ディナポリの取引手法はFXトレードにおいて利益を上げるためには、必要不可欠な方法です。
しかし取引手法についてあまり理解していないと、トレードに利用した際にもあまり大きな利益が見込まれません。
最悪の場合、損失につながってしまうことも考えられるため注意しなければなりません。
ディナポリの取引手法についてマスターして、上級トレーダーの仲間入りをしましょう。