インドルピーはインドが発行している通貨で、新興国通貨の中では珍しく非資源国通貨になります。
インドルピーは資本規制がかかっている通貨で、海外で取引する量が決められている為、ほとんどのFX会社で取扱がありません。
しかし一部外資系のFX会社で米ドルインドルピー・インドルピー円などで取引することができます。
今回はインドルピーの今後の見通しについて詳しく解説していきます。
インド経済は、コロナショックによって大打撃を受けてしまいましたが、元々経済成長率が高く将来の経済に期待を抱いている投資家が多いです。
インドルピーでの投資を検討している人やインド株市場で運用しようと思っている人は参考にしてください。
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このページのもくじ
インドルピーのリアルタイムチャート
インドルピーのリアルタイムチャートは下記の通りです。
インドルピーの特徴
インドルピーの特徴を紹介します。
新興国通貨の中でもインドルピーは独自の特徴があるので、今後の見通しを分析する前に事前把握しておきましょう。
特に国内で人気のロシアルーブルやブラジルレアルと異なった動きをするので注意が必要です。
非資源国通貨である
新興国通貨は資源国通貨であることが多く、ブラジルレアルやロシアルーブルも資源国通貨の1つです。
しかしインドは非資源国通貨であるため、原油価格の下落などで影響を受けにくい特徴を持っています。
他の新興国通貨と比較すると安定している推移を見せているのも、資源価格に左右されないことが要因です。
原油価格の上昇がインフレ率の上昇に直結している
非資源国通貨であるインドルピーは原油価格の下落などで暴落することはありませんが、原油価格が上昇するとインフレ率上昇に直結します。
インフレ率が上昇するとインドルピー安方向に推移します。
しかし単純に原油価格と逆方位の動きをインドルピーがする訳ではありません。
インドルピーは非資源国通貨である点を除けば新興国通貨と共通している部分が多く、新興国通貨と同じ様な動きになる傾向があります。
インドルピー円の過去のチャート推移
インドルピー円の過去チャートの推移を解説します。
2020年にどのような要因によって為替レートが変動したか把握することによって、今後の値動きも予想できるので把握していきましょう。
インドルピーは2020年にコロナショックの影響で大きく下落しています。
インド国内の感染状況なども詳しく紹介するので必見です。
2020年コロナショックの影響で暴落
インドルピー円は2020年新型コロナウィルス感染拡大を受けて大幅に下落しています。
元々1.52円で推移していたインドルピー円ですが、1.36円まで暴落しています。
1.36円まで暴落した後に、強い反転で1.47程まで回復しますが順調に回復とは行かずレンジ相場が低水準で継続される形になりました。
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2020年後半インド株市場は回復したがインドルピー円はレンジ相場に
インド株式市場は2020年2月下旬~3月半ばにかけてインドルピー円同様に下落しています。
しかしインド株式市場は、インドルピー円のようなレンジ相場に展開することなく、反転して上昇しています。
12月には史上最高高値を更新しており、新型コロナワクチン普及や景気指数の改善が大きな経済回復の追い風になっていました。
インドルピー円の低迷は2020年後半まで続きますが、2021年になると次第に回復ムードに移行し、2021年7月には1.5円まで回復しています。
【2021年】インドルピー円の今後の見通し
インドルピー円の今後の見通しを紹介します。
インドルピーはインド経済と密接な関係を持っている為、インド株式市場もレート変動の要因になります。
レート変動から見える今後の動きも重要ですが、新興国通貨は国内情勢や政府の金利政策によって大きく動くこともあるので、ファンダメンタル面も補っておきましょう。
ロックダウン解除後の経済再開から見て成長モメンタムが緩やか
インドのコロナ感染拡大は他国より深刻で、経済も深刻な打撃を受けています。
しかし最近では新型コロナウィルスの感染を抑制しており、新型コロナウィルスを楽観視する見方が増加傾向にあります。
2021年のインド経済は景気低迷から逆転して回復する期待が大きく、今後の成長に注目が集まっています。
インドのロックダウン中に生じた経済打撃を考えると、成長モメンタムは穏やかなものになると予想されています。
インドルピーもインド経済改善によって今後も継続的に上昇するかが決まっていく可能性が高いです。
ワクチンや集団免疫の完全な形成によって景気回復が左右される
インドは世界の中でも、多くのコロナ感染者を出した国で、ワクチンや集団免疫の形成によってインド経済回復のスピートが決まります。
現在インドのコロナ感染者人数は世界で2位に位置づけられています。
2021年になってからコロナ感染が急速に拡大し、早急に抑制すると共に、旅行・完工・ホスピタリティの回復が必須になります。
2021年のインドルピーはコロナと切っても切れない関係にある為、ワクチンの普及と感染対策を急ピッチで進めていかないと感染者増加によってインドルピーが下落してしまいます。
ワクチン接種に効果があると承認されれば企業の景況感が向上
インドは世界有数のワクチン生産国で、発展途上国向けのワクチン生産もする予定です。
しかし今回重要視されているのでは量ではなく、本当に効果があるかどうかです。
ワクチン効果が認められれば企業の景況感も向上するので、インド経済回復に繋がります。
最終的にいままでの投資活性化以上の活性を促すことも予想できます。
インドは非資源国通貨なので、インド経済回復がインドルピー上昇の鍵になります。
インド準備銀行は流動性拡大の金融政策を維持する
世界各国はインフレ率の高止まりを背景に過剰流動性縮小の懸念がされています。
しかしインド中央銀行は流動性を拡大する用意をすると発表しました。
インド中央銀行の政策方向は、成長率・インフレ率の見通しを考慮した所、伝統的な政策採用する余地が無いと判断し2021年を通して現在の金融政策を維持する可能性が高いです。
また、確証ではありませんが2021年半ばまで金融政策を中立的に戻す可能性もあります。
金融政策はインドルピーの上下方向性を決める重要な指標なので、今後のインド中央銀行の動きに注目です。
インドルピーは国内FX会社で取引可能?
インドルピーの見通しを紹介していきましたが、インドルピーはマイナー通貨ペアの1つなので、国内で取引する際はFX会社を選ばなければなりません。
一方でインドルピーの取扱がないと記述しているサイトもあり「インドルピーってそもそも取引可能なの?」と疑問におもっている人もいます。
これからインドルピーは国内FX会社で取引可能なのか紹介します。
ほとんどのFX会社が取り扱っていない
インドルピーは資本規制がかかっている為、インドルピー絡みの通貨ペアでの取引を取り扱っているFX会社はほとんどありません。
国内のFX会社でも外資系FX会社に限られるので、インドルピーで投資を考えている人は、FX会社にインドルピーの取扱があるか事前に確認することをおすすめします。
過去にくりっく365業者が取り扱っていた
過去にくりっく365はインドルピーを取り扱っていましたが、2013年に取扱いを停止しています。
くりっく365はインドルピーだけでなく人民元円・韓国ウォンも上場を休止する発表をしています。
インドルピーは新興国通貨に加えて規制も厳しい通貨なので、くりっく365以外の国内FX会社も取扱いがありません。
インドルピーを取り扱っているFX会社を紹介
国内の大手FX会社にはインドルピーの取り扱っていませんが、外資系のFX会社ではインドルピーを取り扱っている会社があります。
今回はインドルピでFX取引できるFX会社を紹介するので、インドルピーで取引を考えている人は口座開設を検討してみてください。
IG証券
売買のコストパフォーマンス
金利の低さ・使い勝手の良さ
安定性・レスポンスの速さ
サービス充実度・モバイル対応度
配信の充実度・コンテンツの質
最小取引単位 | スプレッド | 米ドル/円 スワップ |
---|---|---|
1,000通貨~ | 0.2錢(米ドル/円) | 3(買い) -61(売り) ※2021/07/01時点 ※10,000通貨単位 |
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IG証券はインドルピー円と米ドルインドルピーを取り扱っています。
取扱通貨ペアが豊富なIG証券はインドルピー以外のマイナーな通貨も取り扱っているので、新興国通貨で投資したい人に最適です。
また実質レバレッジ25倍以上にできるノックアウトオプションも搭載されているので、効率良く運用したいという人はIG証券で口座開設してみましょう。
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OANDA Japan
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金利の低さ・使い勝手の良さ
安定性・レスポンスの速さ
サービス充実度・モバイル対応度
配信の充実度・コンテンツの質
最小取引単位 | スプレッド | 米ドル/円 スワップ |
---|---|---|
1,000通貨~ | 0.3錢(米ドル/円) | 4.00(買い) -15.00(売り) ※2021/07/02時点 ※10,000通貨単位 |
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OANDA Japanは外資系FX会社の1つで、米ドルインドルピーを取り扱っています。
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インドルピーはインド経済回復によって上昇する
インドルピーは原油価格上昇によって上昇する新興国通貨とは違う動きを見せます。
原油価格高騰は経済を後退させる要因の1つとなるので、資源価格と連動しているような分析をするのではなく、純粋にインド経済の動向をチェックしましょう。
インドは新型コロナ感染拡大が著しく、世界で2番目に感染者の多い国となっています。
今後のコロナ感染抑制とワクチンの効果によって経済回復が大きく左右されるので、株式市場だけでなくコロナ感染者の推移も毎日チェックしておきましょう。