FX口座を開設するためには各社の口座開設審査に通過することが必要になります。
FXと言えばサラリーマンや公務員が副業でおこなう他にも無職・フリーターが一攫千金を狙って取引する印象がありますが、金融機関の審査というイメージほど基準が厳しい訳ではないので、無職でも審査に通るケースは多いです。
ただ、収入のない・定職のない方だと全ての審査に通る訳ではないですし、資金が限られてため相性の良いFX会社も限定されてきます。
今回は、無職の方が口座開設の審査に通るポイントと、おすすめのFX会社を紹介していきます。
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このページのもくじ
無職でもFX会社の口座開設はできる
無職でもFX会社の口座開設は可能です。
これは銀行のローンなどと異なり、FX会社が口座開設の審査基準に「定職についていること」「収入が毎月安定していること」などの項目を設けていないからです。
FX会社が口座開設に求める条件は、基本的に以下の2点であることが多いです。
- 18歳または20歳以上の年齢である
- FX取引を始められるほどの資産がある
こうした2条件は無職・フリーターでもクリアできる項目なので、彼らが絶対に口座開設できない訳ではないのです。
無職の申し込みを想定しているFX会社の審査が厳しいとは限らない
無職がFX会社の審査へ申し込む際に気になるのが、職業選択に無職・フリーターの欄を設けているところと設けていないところの違いです。
例えば、外為ドットコムは口座開設申し込みの「ご職業について」という欄はいくつかの項目から選択するようになっていますが、その中に「無職」というメニューも設けられています。
無職の申し込みを想定しているからといって審査に通す気がないという訳ではなく、逆に顧客として捉えていると考えることもできます。
FX会社は詳しい審査基準を一切公表していないので実際どうかは分かりませんが、少なくとも職業に無職と選択できるFX会社が他の審査と比較して通りやすい/通りにくいというデータはありません。
無職かどうかを不問にしていることはリスクでもある
FX会社は基本的に無職かどうかというところを審査で不問にしています。
これは、FX取引を始められるほどの資金があれば良いという考えのためです。
資金を準備できるかどうかに関しては、今後安定収入があるかどうかは関係ないので、正社員以外でも十分可能です。
ただ一方で、無職でも関係なく審査に通すということは「損失を受けるリスクは考慮していない」ということでもあります。
FXはロスカット機能があるので借金を負いにくい仕組みと言われていますが、チャートが急速に下落した時にロスカットが間に合わず多額の借金を負う可能性は十分あります。
ローンの借入審査などは完済まで安定的に返済ができることを審査で評価しますが、FXはその辺を不問にしているということは、「無職であっても損失の責任は自分で負え」ということでもあります。
無職はGMOクリック証券への審査申し込みをおすすめしない
無職の方が安心して取引を始めるには、ある程度知名度のある大手FX会社から始めることをおすすめします。
ただ、大手FX会社の中でもGMOクリック証券は申込条件に「金融資産が100万円以上あること」というのを明記している、つまり収入基準を設けているので、収入に不安のある無職にはおすすめできません。
とはいえ、申込条件に収入や金融資産の金額を明記していなくても、社内の取り決めで厳格な基準を設けているFX会社は恐らく多いです。
申込条件に明記されていなかったとしても審査に通過するためには収入が多ければ多いほど良いのは確かです。
無職が口座開設するのにおすすめのFX会社3選
厳密に言うと無職の中でどこが審査に通りやすいかを正確に検証することはないですが、各社で申込条件が細かく異なるので、どこがおすすめかを見抜くことは十分可能です。
ここからは、無職が口座開設をするのにおすすめのFX会社を3社厳選して紹介します。
外為どっとコムは無職でも18歳から最低1000通貨で取引可能
外為どっとコムは年齢の最低基準が低く、18歳から審査に申し込むことができます。
また、多くの大手FX会社が最低取引通貨を10,000通貨単位からとしているのに対し、外為どっとコムは1000通貨単位から取引可能なので、最低4,000円前後から取引を始めることが可能です。
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「LION FX」は独自の特典が無職にも嬉しい
ヒロセ通商のLION FXは食べ物などの豪華な特典があるのが、他のFX会社と一線を画しています。
現金キャッシュバックもありがたいですが、実際に食べ物がもらえるというのは、ダイレクトで生活を助けてくれます。
ヒロセ通商のLION FXの口コミ・評判!メリット・デメリットと口座開設時の注意点を徹底解説
外為オンラインは年齢の上限を設けていない
多くのFX会社は年齢制限を下は18歳~20歳、上は75歳~80歳としていますが、外為オンラインの申込条件は20歳以上となっており、上限を設けていません。
そのため、高齢者であっても始めやすいFX会社の1つといえます。
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無職がFX会社の口座を開設する流れ
無職が口座開設をする流れは、こちらの4ステップです。
- 申込フォームに必要情報を入力
- 必要書類の提出
- 口座開設審査
- IDの共有
1つ1つ見ていきましょう。
【Step1】申込フォームに必要情報を入力
まず、申込フォームに必要情報を入力していきます。
申込フォームに入力する情報は、住所・連絡先などの個人情報と、投資経験・投資目的、希望コースなどの取引関連情報になります。
全ての内容の入力が終わるまで、最大でも10分程度あれば十分です。
【Step2】必要書類の提出
次に、必要書類の提出をおこないます。
ここで提出する書類は、以下の2つが一般的です。
- マイナンバー
- 本人確認書類
マイナンバーを提出する場合は、個人番号カードの場合は1点のみでOKです。個人番号カードさえ提出すれば、本人確認も済ませることができます。
通知カードを利用する際は、加えて写真付きの本人確認書類が必要になります。
次に本人確認書類ですが、前述の通り通知カードを提出する場合は、以下のような顔写真付きの書類提出が1点必要です。
- 運転免許証
- 健康保険証
- パスポート
- 年金手帳
上記のような顔写真付き書類がない場合は、以下のような写真のない書類を2点提出する必要があります。
- 健康保険証
- 住民票コピー
- 印鑑登録証明書
今は多くのFX会社がスマホやPCからの写真提出・アップロード提出に対応しているので、スムーズに手続きを済ませることができます。
【Step3】口座開設審査
書類の提出が完了したら、FX会社による口座開設の審査がおこなわれます。
審査結果はだいたい1、2日後に通知されるのが一般的です。
【Step4】IDの共有
審査に通過したら個別のIDが送られるのを待ちます。
IDの通知は郵送される書類に記載されていることが多いので、少し時間がかかります。
通知されたIDを使って会員ページにログインし、詳細設定をおこなって取引を始めていきます。
無職がFX口座の開設審査に落ちる理由
FXの口座開設審査はそこまで難易度の高いものではありませんが、それでも審査に落ちるケースはあります。
無職の方が審査に落ちる理由としてよくあるものを紹介します。
資金不足で審査落ちするケースが多い
FXの口座開設審査では信用情報などが詳しくみられる訳ではありません。
そのため、審査に落ちる方はシンプルに資金不足であるケースが多いです。
年収数十万円のように収入自体が低い方ももちろん不利ですが、資金に対して希望の取引規模が大きすぎる際も審査落ちにつながりやすいです。
申込内容のウソや必要書類の不備
申込内容にウソがあったり、必要書類に不備があったりすると審査落ちに直結します。
審査に申し込む方は、公式サイトに記載されている申込条件を無視するケースが意外と多いです。
問題ないのになぜ審査に落ちたか疑問に思っていたら、意外と申込条件にひっかかっているケースは多々あります。
嘘をついて審査に通るのは非常に危険
「審査でウソをつくと絶対バレる!」と釘をさすメディアもありますが、預金口座やローンの審査のようにじっくりと個人情報をチェックされる訳でもないですし、申込フォームに記入する年収も百万円単位で記入するなど比較的アバウトなので、ウソがバレず審査に通る可能性は十分あります。
ただ、ウソをついて審査に通過した場合は、審査後も常にウソがばれるリスクがあるので危険です。
もし何かの拍子に審査でウソをついたことがバレたら、その時点で解約となります。
解約が決まったら有無を言わさず決済をして退場させられるので、大損失を被る可能性もあります。
特に長期的なFX取引を希望する方は、審査でウソをつくのはやめておきましょう。
無職がFX口座を開設する際の注意点
無職でも比較的口座開設しやすいのがFXの魅力ですが、FXを始める上で抑えておきたい注意点もいくつかあります。
事前にFXのリスクを確認し、安全に取引をおこないましょう。
FXは必ずしも低収入の無職に易しい仕組みではない
FXは少額から始められるとPRしていることも多いですが、FX会社が「最低○○円から始められる!」と謳う金額はたいていレバレッジを最大値まできかせた時の金額となります。
レバレッジをきかせるほどロスカットの危険性は高まるため、これを回避するために多額の証拠金をFX口座に入れておく必要があります。
結局、少額で取引を始める際も、安全性を求めるなら高い証拠金が必要なのです。
また、FXは手数料がかからないと言われていますが、実際は売り通貨と買い通貨の政策金利差であるスプレッドが実質的な手数料となっています。
安全に取引しようとしてレバレッジをかけないと、儲けが全くでない上に手数料ばかりかかってくるので損をしてしまいます。
FXで利益が出ると税金が課される
FXで得た利益はそのまま得られる訳ではなく、利益に対して一律20%の課税がおこなわれます。
無職でFXに惹かれている方は、利益は税金で引かれる上に大損の可能性もあることを把握しておかなければいけません。
税金が発生した際は確定申告をおこなう必要があります。
深刻を怠っていると、遅延日数分の損害金が上乗せされる他、脱税の罪に問われる可能性もあるので注意しましょう。
無職は口座開設審査に通った後のことを考える必要がある
無職の方でも一定以上の金融資産がある場合、口座開設審査に通る余地は十分あります。
ただ、重要なのはその後です。
FXはチャートの値動きをテクニカル指標や国際ニュースによって分析して利益を得るという意外に高度なもので、競馬などのギャンブルとは訳が違います。
多少の失敗も受け入れながら成長していく覚悟と、勉強する意欲がなければ成長は難しいので、取引を始める前に再度自分に問い直してみましょう。