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【2021年最新】米ドル円の今後の見通しはどうなる?5年後の変動予想やFX各社などの最新予想・売り時と買い時を解説

FXで取引をしている殆どの人が投資したことのある米ドル円は、2020年のコロナショック暴落から急上昇しています。

2020年~2021年の米ドル円相場は激しく変動しており、大勝・大敗したトレーダーが続出した結果になりました。

今回は「2021年の米ドル円はどのように動く?」という疑問にフォーカスをあてて、米ドル円の見通し解説します。

初心者でも分かりやすいように解説するので、今後の米ドル円の動きが気になる人は参考にしてください。

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米ドル円のリアルタイムチャート

米ドル円のリアルタイムチャートは下記の通りです。

米ドル円の今後の見通しで見るべきポイント

米ドル円のレート変動は、様々な要因で動いています。

決定的な要因を見つけるには、世界各国のトレーダー達の思考や企業・銀行・政府などの動向を完全把握しなければならないので判断するのは困難です。

しかし過去のチャート変動や金融企業のレポートによって、米ドル円がどの水準で推移するかある程度予想することができます。

これから米ドル円の今後の見通しを理解する上で、注目すべきポイントを紹介します。

米ドル円の見通しを正しく理解する為にも把握しておきましょう。

コロナ回復後の景気改善

世界各国の中央銀行が、景気について言及して相場が動くことがあります。

景気と為替相場は密接な関係があり、日本の場合内閣政府の発言を元に景気状況を指数で示している指標があります。

米国では、雇用統計が景気状況の象徴になっており、金曜日に行われる雇用統計発表は、米ドル円のボラティリティが一気に上昇します。

景気が良くなれば当然経済も活性化するので、為替レートにも影響がでてきます。

米ドル円では、アメリカと日本の景気状況を把握することが重要です。

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金利

金利は預金しているお金や貸付の際に付く利子のことを指しています。

金利が高い時は、預金している人にとってプラスに動きますが、お金を借りる人達は金利が高くなります。

一見良い風に見えますが、借入して新しく設備投資しようとしている企業などが減るデメリットもあります。

一方金利が低くなると、企業の借入が活発化して積極的にM&A事業や設備投資などがおこなわれます。

金利は米ドル円のスワップポイントにも影響してくるので、確認しておきましょう。

金融政策

世界各国の中央銀行は、景気や物価をみて市場に流通しているお金の総量をコントロールします。

景気が悪い時は経済も不況に陥り金回りが悪くなりますが、中央銀行がコントロールしてお金を貸す利率を下げたり、銀行がもっている国債を買い上げて市場にお金を供給します。

上記のことを金融緩和と言って、お金の総量が増える為お金の価値は下がってしまいます。

逆の行動を取ることも勿論あります。

金融引き締めは政策金利を上げて銀行の当座預金残高を縮小させて、金回りを悪くします。

このように中央銀行は、市場のお金をコントロールしているので、米ドル円の変動を予測するには中央銀行の金融政策を把握する必要があります。

意識されているレート値

通貨ペアの見通しを見る際に、通常ファンダメンタル観点から長期見通しをします。

しかし、1ヶ月間の値動きを予想したい場合はテクニカル観点からレートの上下を判断する必要があります。

直近で意識されているレンジ帯をみて、テクニカル指標を駆使してチャート分析を行いましょう。

米ドル円の今後の見通しを過去の動向から分析

2021年の米ドル円を予想するには、過去のチャート変動を見ていく必要があります。

米ドル円はリーマンショックやアベノミクス効果で上昇・暴落を経験している通貨ペアです。

直近ではコロナショックで大暴落からの回復が印象的です。

これから過去の米ドル円の値動きを解説していくので、今後の米ドル円にどう影響するか考えてみましょう。

【2008年】世界経済が不安定

2008年米ドル円

2008年はリーマンショックから始まり欧州債務問題などか積み重なり、日本以外の世界経済が大混乱でした。

世界的に経済が不安定になってしまった為、信頼性の高い塩が買われ米ドル円は大暴落しました。

世界規模の不況が発生すると、市場はリスクオン状態で円高になる傾向があります。

2008年~20012年の米ドルは下落を継続し、一時期は76円台まで下がりました。

当時米国では、経済不況の中ブッシュ減税や金融緩和が継続されており、更に米ドル円暴落を加速させた要因となっています。

【2012年】アベノミクス効果で円安相場

2012年米ドル円

下落続きの米ドル円でしたが、2012年の安倍晋三首相就任によって流れが大きく変わります。

安倍総理によるアベノミクス効果で、日経平均株価や米ドル円が急激に回復し、米ドル円は122円を越える上昇を見せました。

アベノミクスは投資知識の無い人でも聞いたことがある言葉ですよね。

アベノミクスは、市場のお金の量を増やして金利を引き下げて円安にすることによって、輸出企業を中心に景気回復していきました。

【2016年】トランプ大統領就任によって円高傾向

2016年米ドル円

2016年の米ドル円は、上下の変動が激しい市場でした。

黒田銀総裁がマイナス金利導入を発表したことにより、米ドル円は下落し一次は100円台まで下がりました。

またトランプ大統領が就任した影響で、一次上昇した米ドル円もジョジョに円高の方向に推移しています。

日本は金融緩和を継続していくのに対しアメリカは金利引き上げを行っている為、米ドルと円の金利に差が出始めています。

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【2020年】コロナショックによる円高

2020年米ドル円

トランプ大統領就任後、徐々に円安傾向になってきている米ドル円に対し、2020年コロナ感染拡大により世界に大きな影響を与えます。

コロナ感染拡大により世界経済はストップし、2020年の3月には米ドル円が大暴落しています。

2020年2月米ドル円が110円で推移していましたが、3月には101円台に暴落し他の通貨ペアも強烈な下落によって円高になりました。

コロナショックの大暴落後、一度建て直した米ドル円ですが、コロナ感染拡大によって企業業績が大きく低下し失業者も増加した為再び102円台まで下落してしまいます。

世界的にもコロナの感染拡大は止められず、各国異例の金融緩和が行われる事態になりました。

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米ドル円の特徴を現役トレーダーにインタビューしてみた!

インタビュアー
Dakar
Dakar

副業トレーダー


大手企業為替担当DakarのFXブログを運営している副業トレーダー
ブログ:大手企業為替担当DakarのFXブログ
twitter:大手企業為替担当DakarのFX雑記!

  • 「実戦のFXテクニカル」監修
  • ココナラFX手法提供実績1位
  • ラジオNIKKEI出演
  • TitanFX公式サイト寄稿
  • ザイFX!FX入門Web連動企画掲載
  • FX攻略.com2018年3号連続&2020年7月号巻頭企画掲載

Q.ドル円の傾向や特徴について

国内のFX個人投資家の実に8割近くが売買する通貨ペアが、ドル円です。

為替取引全体で見るとユーロドルが首位なんですが、国内のFX市場では圧倒的な取引量を誇る極めて特殊な通貨ペアとなっているのがドル円なんですね。

FXという証拠金取引のうち半数以上が日本人の個人投資家なので、ドル円は為替取引全体では個人投資家の売買動向に大きな影響を受けるようになっているんです。

市場全体として、日本の個人投資家の動きを無視できないところまで来ているということですね。

例を2つほど挙げておきます。

1つ目の例としては、東京時間にFXをする人のドル円チャートでの取引が、現在の仲値公示の時間帯の前後の値動きにより影響を与えるようになってきたという話です。

本来、仲値公示の時間に向けてドルが買われやすいのは、実需筋の取引が活発化することに起因しているのですが、最近はこの取引に個人がかなり便乗してきています。

より教科書通りの値動きになりやすい傾向があるんですね。
2つ目の例は、NY時間のドル円逆張りです。

NY時間に米ドルが売られる材料が出ると通常はドル円は下落していくのですが、現在のドル円は下落しにくくなっていると言われています。

これは、下落局面で証拠金取引の新規買いが入りやすくなったからだと言われています。

いわゆる「底が堅い」状況ですが、その状況がつくり出されるのに、個人のFXトレーダーも一役買うようになっているんですね。

【2021年最新】米ドル円の今後の見通し


過去のチャート推移をみて、2021年米ドル円の今後の見通しを考察していきます。

コロナショックから抜け出した状態の為替市場ですが、米国の10年国債利回りが年初の0.9%から1.4%まで上昇し、政策金利と長期金利の乖離が懸念されています。

政策金利と長期金利の乖離が酷くなると、政策金利の引き上げ量的緩和の縮小を考え始めるので、米ドル円もその影響を受けると推測できます。

デーパリングによる米ドル円の下落

政策金利と長期金利の乖離を緩和する為に緩和縮小することをデーパリングと言います。

デーパリングは、リーマンショック後に示唆された時に金融市場は動揺が走り為替市場は一次急変してしまいました。

今回のコロナ対策での金融緩和の状況でリーマンショック後と同じ事になっているので、緩和縮小が示唆されたタイミングで市場が急変する可能性があります。

日本の金融政策によって円高・円安の方向性が決まる

米ドル円はアメリカの景気だけじゃなく、日本の金融政策の動向も影響を受けます。

日本はコロナショックから回復した企業は、職種によってバラつきがあり、完全に回復したとは言えない状態です。

日銀も経済に関して回復途上と発信しており、2021年6月18日の金融政策決定会合では量的緩和の1つ「新型コロナ対応資金巡り支援特別プログラム」を半年延長しています。

【2021年最新】金融企業による米ドル円の今後の見通し

米ドル円は完全にコロナショックから回復するまで金融緩和を続ける方針です。

しかし米国では長短金利差の乖離が広がっているので、縮小も検討し始める可能性があります。

一方で日本は景気がまだ完全に回復している状態ではなく、ワクチン摂取も普及していない状況なので、今後日本がどのような政策で回復していくのか見ていく必要があります。

これから、各金融企業の米ドル円の見通しを紹介するので専門家達の意見も見て総合的に判断しましょう。

大和アセットマネジメント

大和アセットマネジメント

大和アセットマネジメントは6月18日の「投資環境見通し」で2022年までの為替相場を予想しています。

米ドル円は108円前後になると予想しており110円を大きく越えるには、米長期金利を上げる必要があると考えています。

米国:緩和的な金融政策の早期転換に対する警戒感は残りますが、実体経済における供給制約の長期化による景気回復への影響も意識されることから、長期金利は当面、方向感を欠いた動きを予想しています。

 

量的緩和政策の縮小について、8月に予定されている地区連銀主催の経済シンポジウムにおいてFRB議長が実施の可能性を示し、2022年初から開始されることを想定しています。
欧州(ドイツ):基調的なインフレ率上昇は限定的とみられますが、ワクチン接種の進展に伴う経済活動正常化の動きも材料視されやすく、長期金利は緩やかに上昇すると予想しています。

(引用:大和アセットマネジメント)

大和アセットマネジメントは、米国利上げ開始を2023年と見込み2022年国債金利の上昇も予想しています。

三菱UFJ銀行

三菱UJ銀行

三菱UFJ銀行のチーフアナリスト内田稔氏は、FX Weeklyの中で年末に向けて米ドル円は緩やかに下落していく可能性が高い見解を示しています。

内田氏は、FOMCでニチベイ金利差拡大によってドル高期待値が高くなったと見ていますが、同時に米長期金利の上昇余地が乏しいと考えています。

FOMC前日から先週末(6/18)は、長期金利が低下したものの短中期金利の上昇を受けてドルはほぼ全面高となった。

一方、今週も引き続き短中期金利は小幅上昇したが、株式相場が騰勢を取り戻した途端にドルは反落している。

この為、米金利の上昇は総じてドル高要因とみられているが、実際の両者の関係は複雑かつ不安定である点にも留意が必要だ。加えて、長期金利の低下は、次回の政策金利のピークが前回(2018 年第 4 四半期の 2.25~2.50%)
に及ばないとの見方を反映している可能性もありそうだ。

(引用:三菱UFJ銀行)

金利上昇によって株式相場の勢いがよわまり債券買いが後押しされることによって金利低下圧力が発生すると発言しています。

よって金利上昇によるドル高の可能性は低いと見込んでいます。

IG証券

IG証券

IG証券のシニアFXストラテジストJunichi Ishikawa氏は、6月21日に株安による円買いでトレンド復活の可能性を言及しています。

FOMC後、外為市場では米ドル買いの圧力が高まっている。この要因は2つある。ひとつは、米株をはじめとした主要な株価指数の下落である。これは、典型的なリスク回避による米ドル買いである。

(引用:IG証券)

ワクチン普及の遅れが円安の要因の1つになっていましたが、ワクチンで影響を受ける相場はもう終了しており、貯金のクロス円における円高は「株安による円買い」によって起きたと指摘しています。

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2021年の米ドル円はおよそ95円~115円のレンジで変動すると予想

多くのアナリスト達は、米国の債券と長期金利の乖離を懸念しておりドル高になる可能性は低いと予想しています。

更に株安による円高は、米ドル円だけでなく他のクロス円にも影響がでており、再び上昇ムードになるには米国の長期金利上昇が鍵になってきます。

2021年7月現在、米ドルは急上昇で111円を突破した後109円後半まで大暴落している状態です。

新型コロナウィルスも完全に収束していませんし、東京オリンピックがどのように経済に影響をもたらすか不明瞭な部分が多いので、政府の動向や海外の金融政策はチェックしておきましょう。

 

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