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【2021年最新】ユーロ円の今後の見通しはやばい?暴落の可能性や円高ユーロ安の今後・売り時と買い時を解説

ユーロ円は欧州連合の単一通貨ユーロと日本円を組み合わせた通貨ペアで、国内トレーダーから高い人気を得ています。

米ドル円並に取引量が多く、初心者からプロトレーダーまで取引していることから、スプレッドも狭く安定しています。

今回は、ユーロ円の今後の見通しについて解説していきます。

過去のチャート推移から今後の変動傾向を分析していくので必見です。

ユーロ円で取引しているトレーダーや、今後ユーロ円で取引しようと考えている人は参考にしてください。

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ユーロ円のリアルタイムチャート

ユーロ円のリアルタイムチャートは下記の通りです。

ユーロ円の過去のチャート推移

ユーロ円のチャート推移

ユーロは2002年から導入された欧州連合の単一通貨で、現在19カ国で導入されています。

ユーロ導入国
  • アイルランド
  • イタリア
  • オーストリア
  • オランダ
  • ギリシャ
  • スペイン
  • スロベニア
  • ドイツ
  • フィンランド
  • フランス
  • ベルギー
  • ポルトガル
  • ルクセンブルク
  • キプロスマルタ
  • スロバキア
  • エストニア
  • ラトビア
  • リトアニア

米ドルの次に取引量の多い通貨ですが、ユーロ円での取引量は市場全体からすると少なく、ユーロドルが主流です。

これからユーロ円の過去のチャート推移を分析して今後どのような動きを見せるの判断できるようにしていきましょう。

2008年リーマンショックで急落

2008年ユーロ円のチャート推移

ユーロ円は世界的経済ダメージを与えたリーマンショックによって170円台で推移していたレートを118円台まで落とします。

リーマンショックは米国の金融緩和による住宅バブルで信頼性の低い低所得者向け住宅ローンが、住宅バブル崩壊によって急激に証券化した商品の資産価値が下落したことによって引き起こされました。

2007年で既に米サブプライムローンの懸念は高まりつつあり、2007年8月の欧州の世界的金融グループBMPパリバ社傘下のファンド支払い停止報道で懸念が一気に高まっていました。

ユーロは米ドルと深い連携性はありませんが、リーマンショックにより市場全体が混乱しユーロ円も大きな影響を受けました

2010年欧州債務問題によって景気後退

2010年ユーロ円チャート推移

リーマンショック後、ユーロ円は低迷していたものの市場全体の回復と共に129円~136円の所まで上昇しました。

上昇後は129円~136円のレンジ相場を続け、安定したレンジ幅で推移していきます。

しかし2010年の欧州債務問題によって、再びリーマンショック並の暴落が発生します。

欧州債務問題は、様々な要因があり主にEU諸国で次々と明らかになった財政破綻や財政危機などがメインです。

当時の欧州銀行はユーロ圏各国に厳しい財政規律を定め、資金力のあるドイツに支援してもらい債務問題を解決使用と試みます。

しかし欧州債務問題によってEU諸国は高い失業率を抱えてしまった為、公務員の削減・年金の加給年齢の引き上げなど国民を苦しめる政策が必須で各国政府がその様に対策を打ち出すかが重要になってきました。

すでにアイルランド・ポルトガル・スペイン・イタリアなどが財政破綻になっていましたが、2013年にギプロスの財政破綻が明らかとなりました。

幸いEUの厳しいルールの元動いたおかげで危機を縮小化させることが成功しています。

しかし2013年以降も債務問題は引き続き問題となり、非ユーロ圏のEU加盟国から批判も出ています。

欧州債務問題

欧州債務問題が激化している時代のユーロ円は、2010年に123円台で推移していましたが2012年には95円台まで暴落しており、回復の目処が立っていませんでした。

2016年イギリスのEU離脱により急落

2016年ユーロ円のチャート推移

ユーロは債務問題後から95円台で低迷していましたが、アベノミクス効果によってユーロ円は再び上昇します。

2012年~2015年にかけて95円~145円まで急上昇し、過去の低水準での変動を打ち消す形になりました。

しかし2016年のイギリスEU離脱を受け、再びレードは右肩下がりになります。

イギリスのEU離脱によって2016年始値130円台だったユーロ円は110円まで下落しています。

イギリスはEU加盟国でしたが、独自通貨ポンドも採用しているユニーク国家でした。

イギリスは世界的な金融センターである為、EU離脱はユーロに大きな影響を与えました。

2016年再び下落したユーロ円ですが、2017年に再び回復しています。

EU経済の回復によって下落を食い止め、130円台まで上昇しています。

【2021年】ユーロ円の変動傾向を見る際にチェックすべきポイント

2021年ユーロ円

ユーロ円の現在は、2020年のコロナショックで一時低迷したものの大きな回復を見せて、一時126円台まで上昇しました。

ユーロ円の今後の見通しを見ていくには、テクニカル指標での分析も必要ですがEU諸国の政策などのファンダメンタル要素も必要になります。

これからユーロ円の見通しを考える時に必ずチェックしておくべきポイントを紹介するので、参考にしてください。

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資産購入プログラム(PEPP)

欧州中央銀行は、新型コロナウィルス感染拡大を受け「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)」を導入しました。

パンデミック緊急購入プログラムは、金融政策波乃効果やユーロ圏の下方リスクへの対応で導入したもので規模は7500億ユーロ(約93兆円)にものぼります。

購入期間は2020年末までと期限を決めていましたが、延長が決定して2021年6月時点での購入枠は1兆8500億ユーロになっています。

更にPEPPは2022年3月まで延長がきまっており購入ペースの拡大が発表されています。

一見メリットばかりに見えるPEPPですが、通常の資産購入プログラムのようにルールが厳格化されておらずEU加盟国での格差が広がる懸念があります。

欧州中央銀行が域内20の金融機関でおこなった調査では2022年3月にPEPPを予定どおり終了させる回答が大半でしたが、更に増額が始まればユーロに対する不安が大きくなる懸念もありました。

よってPEPPの動きによってユーロ安になる可能性もあります。

ドイツの政治動向

ドイツの首相を詰めていたメルケル氏ですが、2021年9月で引退することが決まっています。

首相の後継者として党内のクランプカレンバウアー氏が注目されていましたが辞退し2021年1月似辞任しています。

ドイツは現在野党勢力もたかまっており、ドイツ政治の揺れがユーロの懸念ポイントになっています。

欧州中央銀行(ECB)の声明

欧州銀行ECBは、現在のユーロ水準の高さについて声明を出しています。

ユーロ高になることによってデフレの加速や輸出競争の低下などが懸念されており、中でも実体経済と水準が大きく乖離していることが不安視されています。

EU諸国は新型コロナウィルス感染拡大によってロックダウンを頻繁に実施し、経済の景気は大きく後退しているのが現状です。

ユーロ高が極端になれば、輸入品の価格低下による企業ダメージや輸出企業の業績悪化により更に経済が悪化していくと考察しています。

ユーロ高の状況を欧州中央銀行は良く思っておらず、さらなる金融刺激が必要と発表しており、ユーロ高の状態を牽制しています。

今後ユーロ高からユーロ安に移行する政策を本格的に開始されれば、ユーロ円も大きな影響を受けるでしょう。

【2021年】ユーロ円の今後の見通し

ユーロ円の今後の見通しについて解説していきます。

2020年~2021年にかけて急激に上昇したユーロ円ですが、ユーロの水準が高すぎて実体経済から大きく乖離している懸念を欧州中央銀行が指摘している為、下半期はユーロ安になる可能性があります。

新型コロナウィルス感染拡大の影響はまだ完全に収まっていないので、予想外の状況になるケースもあるのでリスク管理は徹底しておきましょう。

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130円割れから下落トレンド継続の示唆

2021年~ユーロ円の今後の見通し

コロナショックから回復したユーロ円は、134.305付近の高値を付けてから急落しています。

直近のサポートラインである130円で反発してもう一度上昇を試みていますが再び下落しています。

サポートラインの130円割れしている現状をみると、ここからユーロが更に高くなる可能性は低いです。

2021年前半の上昇トレンドから転換している可能性が高い

2021年前半のユーロ円は上昇トレンド続いていましたが、134円を転換期としてトレンド転換している可能性があります。

今後の欧州中央銀行の動きによって変わる可能性もありますが、当面はユーロ安目線で取引していくことをおすすめします。

【2021年】各金融企業のユーロ円の見通し

各金融企業のユーロ円の見通しをまとめてみました。

全体的にユーロの急上昇を懸念しているところが多く、やはりユーロ高維持は厳しいと予想されています。

三菱UFJ銀行は横ばい予想

三菱UFJはEU諸国のコロナ感染拡大の鈍化やPEPPの延長を受けてユーロの経済回復が示唆されていましたが、年末にかけてドル安になることによってドル安円高が予想されユーロ円は横ばいになる可能性が高いと予想されています。

当方では年末にかけてのドル安見通しに加え、年後
半にはユーロ圏の景気回復がより鮮明になることからユーロドルは緩やかな上昇基調を辿るとみている。だが、当面は米欧の金融政策の方向感の違いも意識されやすく、6 月のFOMCを受けたドルの強含みを踏まえ、水準を全般的にユーロ安方向に修正した。

ユーロ円についても、当面は円安圧力の高まりが支えとなろうが、先行きは対ドルでみた円高とユーロ高とに挟まれ、概ね横ばい圏で推移する可能性が高いと予想している。(引用:FX Monthly)

想定レンジは127.5~135円で、直近の最高値である134円以上ユーロ高になる可能性は低いとされています。

日本総研は緩やかに上昇予想

日本総研は、金融政策面からユーロを下押ししている点や景気格差縮小からユーロ高含みの示唆を提示しており、ユーロ高続くと予想しています。

しかしマイナス金利の長期化が予想出来るため一方的なユーロ高の見込みは無く、概ね緩やかに上昇or現状維持が予想されます。

新型コロナワクチン普及に伴う世界的な景気回
復期待からリスク選好地合いが続くほか、ユーロ
圏でも活動制限緩和などから経済正常化に向かう
ため、ユーロ強含みの展開が持続する見通し。
ただし、ECBによるマイナス金利の長期化が
予想されるため、一方的なユーロ高は見込み薄。

(引用:日本総研)

2021年の想定レンジは、129円~141円となっており直近最高値より上のレンジに向かう可能性もあることを示唆しています。

ユーロ円は130円割れから回復するのかによって下半期の動きが決まる

ユーロ円の今後の見通しは、130円割れかどの様に回復するかによって下落方向に向かうのか上昇方向に向かうのか決まります

また横ばい見通しの金融企業もある為、大きなトレンドではなくレンジ相場に転換する可能性もあります。

PEPPや欧州中央銀行の動向によってもユーロ水準は左右されてくるので、政策を随時チェックしておきましょう。

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