High&Low(ハイロー)はバイナリーオプションとも呼ばれる方法で、通常のFX取引とは違った勝ち方が期待できます。
とはいえ、大抵のハイロー取引はFX会社から提供されていることもあり、違いが良く分からない方も多いかと思います。
そこで今回は、ハイローとは一体何なのか、初心者にも分かりやすく解説していきます。
バイナリーオプションとは?初心者にとってリスクがある理由・対処法
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ハイロー(High&Low)とは?初心者にも分かりやすく紹介
ハイロー(High&Low)は一般的にバイナリーオプションと呼ばれますが、その取引の仕組みを分かりやすく説明したのがハイローという言葉です。
ハイローを簡潔にいえば、判定時刻までに、目標基準に対して為替が高い(High)か安い(Low)かを予想する投資方法です。
ハイローは受付が開始されてから終了するまでの間に購入をして、判定時刻に目標レートより高いか安いかを予測。
見事予想があたれば配当(ペイアウト)を受け取ることができます。
ペイアウト額は固定で細かい調整は出来ませんが、取引数を増やすことは可能です。
ハイローの取引数は〇枚で表すのが一般的です。
ハイローはルールが簡単!手軽に稼げるのが魅力
なんと、ハイローのルールは上記で紹介した内容のみです。
種類によって判定の仕方などが変わってはきますが、判定時刻のレートを当てるという基本的な仕組みは全く変わりません。
通常のFX取引よりも仕組みが簡単なので、初心者でも取り組みやすいです。
簡単だけど高額取引も不可能ではない
ハイローをする際は、例えばチケットを1枚500円で購入し、外れたら500円の損失、当たったら500円が戻り、さらに500円の利益を得られることになります。
このようにハイローの仕組みは簡単ですが、手軽だからこそ利益も抑えられているのでは?利益重視の取引ではないのでは?と思う方も多いでしょう。
ただ、ハイローは短時間で必ず決済ができる、取引単位を増やせるということもあり、やり方次第では高額利益を得るのも不可能ではありません。
ハイローの取引タイプは3種類に分かれる
ハイローは大きく分けて、以下の3種類に分かれます。
- ラダー制
- レンジ制
- タッチ制
【ラダー制】目標レートに対してHighかLowかを選択
ラダー制は国内のFX会社が最も多く導入しているハイローの種類です。
前述したハイローの仕組みがラダー制で、目標レートに対してHighかLowかを選択し、当たったら配当をもらえる仕組みです。
ハイローという名前も、このラダー制の取引方法から名づけられました。
【レンジ制】目標レンジ内にINかOUTかを選択
レンジ制はラダー制とは異なり、目標がレンジ幅で設定されます。
ハイローではなく、判定時刻にレートがレンジ幅の中(IN)か、外(OUT)かを予測して、レンジ内に収まるか収まらないかを予測します。
当たった時の配当や外れた時の損失はラダー制と変わりません。
【タッチ制】判定時刻まで目標に達する(Touch)かどうかを選択
タッチ制は、購入から判定時刻までの間に、目標レートに達する(Touch)か、達さない(Not Touch)かを選択し、当たれば配当を得られる仕組みです。
タッチ制を導入している国内のFX会社は非常に少ないという特徴があります。
ハイローとFXの違いを総まとめ
ハイローとFXの違いをまとめると、以下のようになります。
ハイローとFXの違い | ||
---|---|---|
項目 | ハイロー | FX |
取引時間 | 2~3時間に1回 | 24時間いつでも可能 |
最低資金(平均) | 数百円ほど | 4,000円から |
メリット |
|
|
デメリット | 一定のペイアウト額しか得られない | 損失が莫大になるリスクがある |
ハイローとFXはそれぞれ一長一短があるため、どちらが良いということはありません。
ただ、FXの大きすぎるリスクを避けたい方、簡単に取引を始めたい方にハイローがおすすめなのは確かです。
ハイローのメリット
①仕組みが簡単
ハイローのメリットは、まず仕組みが簡単ということでしょう。
前述した3つの仕組みは、FX初心者でも簡単に理解できるかと思います。
FXはマクロ・ミクロの経済知識がある程度必要ということもあり、初心者には意外とハードルが高いです。
そのため、気軽に稼ぎたい方はハイローから始めるのも一つの手です。
②投資額以上の損失がない
前述の通り、ハイローはチケット1枚分の金額を購入し、失敗したらその分が没収され、成功したらその金額分の利益を得られます。
裏を返せば、失敗をしてもチケット1枚以上の損失しかないので、安心して取り組むことができます。
FXのように急激なレート変動で全財産を失うようなことはないので、FXだけでなく投資初心者にも始めやすいです。
③相場が動かなくても利益を出すことが可能
通常のFXはレートが変動した時に決済することで利益を得ます。
ただ、レートは常に動く訳ではなく、経済指標の発表などにある程度限られています。
そのため、取引時間を柔軟に変えられない、忙しいトレーダーは一番利益の出るタイミングにポジションを持てず、効率的に利益を詰めない可能性があります。
一方でハイローはレンジ制のように、変動が全くない時にも利益を得る仕組みがあります。
1日のどんなタイミングでも利益を得られるのはハイローの大きな魅力です。
④自動的に利確/損切がおこなわれる
ハイローは判定時間に必ず決済がおこなわれます。
FXの場合は決済する際に為替変動を待たないといけませんし、ポジションを持ちながら寝てしまい、大損失を被るリスクもあります。
ハイローは短時間で確実に決済され、次の取引に向かうことができます。
ハイローのデメリット・リスク
①ペイアウト額が一定(レバレッジがかけられない)
ハイローはペイアウト額が一定で、FXのように大きな変動があれば利益も高まるということがありません。
レバレッジをかけられないので、一攫千金を狙う投資方法ではないことを理解しておきましょう。
②長年続けると損失のほうが大きくなりがち
ハイローの仕組みを解説する際、「500円のチケットを買って、勝てば500円分の利益を得られる」と説明されることが多いですが、チケットを購入するタイミングによっては最大利益を得られません。
判定時刻はチケットを購入した時間で決まるのではなく、FX会社のほうで決められています。
判定時刻が近ければ近いほど有利になりますが、それに合わせて配当は下がっていきます。
つまり、ハイローには以下のリスクがあるということです。
- チケットを早めに購入する→変動が読めず失敗する可能性が高い
- チケットを遅れて購入する→当たっても満額を得られない
ハイローの取引を単体で見るとメリットが大きいように感じますが、上記のことからトータルで見ると決してお得な取引ではないことがわかります。
このデメリットは非常に大きく、これを根拠に「ハイローは手を出すべきではない」というベテランのトレーダーも大勢います。
支払い総額に対する受け取り総額の割合【2020年2月~2019年9月】 | ||||
---|---|---|---|---|
年・月 | GMOクリック証券 | YJFX! | FXプライムbyGMO | ヒロセ通商 |
2020年2月 | 98.74% | 93.90% | 92.1% | 89.8% |
2020年1月 | 97.60% | 85.42% | 95.7% | 92.2% |
2019年12月 | 97.54% | 93.31% | 96.8% | 96.3% |
2020年11月 | 98.14% | 92.20% | 96.8% | 93.4% |
2020年10月 | 98.12% | 94.32% | 97.2% | 96.8% |
2020年9月 | 97.87% | 92.46% | 92.7% | 95.1% |
100%を切っている場合は投資家が赤字であるということですが、ほぼ全ての月で100%を切っていることが分かります。
これはラダー制取引のデータで、レンジ制のほうが勝率は高いですが、それでも大半は100%を下回っています。
ハイローは2択の取引なので勝率が5割前後かそれ以上になることが多いですが、前述の通り判断時刻が近づくこと配当が下がるという仕組みが影響して、受取総額が下がっているということが考えられます。
ハイローで損せず稼ぐコツ
上記のことから、ハイローはそもそも稼げる取引かと言われると疑問が多々あります。
それでも利用するのであれば、損せず稼ぐポイントを抑えておく必要があります。
ここからは3つのポイントを紹介します。
①相場が変動する要因を知る
まずは相場の変動する要因を知りましょう。
相場変動はマクロ・ミクロな経済要因によって起こるのは多くの方が理解しているかと思います。
ただ、見過ごしてはいけないのが、大きな変動は経済ニュースを見たトレーダーの偏った動きが助長しているということです。
経済やチャートの変動が起こっても、トレーダーは「まだ大丈夫」と思うかもしれませんし、「そろそろヤバい」と思うかもしれません。
特にハイローのように同じタイミングで多数のトレーダーが市場に参入をする取引では、この読みが非常に重要となります。
②感情的にならない
他のトレーダーの動きを見抜くことは大切ですが、一緒に自分も踊らされてはいけません。
客観的に動向を見て、分析をする必要があります。
③引く時は引く
ハイローで稼げない・失敗しそうと思ったら潔く引くことも大切です。
ハイローしか知らない・見えていないと固執する傾向にありますが、ハイロー以外にもFXで稼ぐ方法は多数あります。
ハイローをメインで実施している際も、ダメになったらどんな方法に鞍替えしようか考えておくと良いです。
ハイローにおすすめのFX会社
GMOクリック証券「外為オプション
GMOクリック証券の外為オプションは5種類の通貨ペアで取引可能。
途中売却や再購入も可能で、損切を上手くおこなうことがあります。
最大手という安心感もあり、初心者におすすめです。
YJFX!「オプトレ!」
YJFX!のオプトレ!は通貨ペアが8種類用意されており、レンジ取引にも対応しているなど本格的です。
GMOクリック証券の外為オプションに慣れてきたら、オプトレ!の利用も検討していきましょう。
FXプライムbyGMO「選べる外為オプション」
FXプライムもハイロー初心者におすすめの会社である他、情報量が豊富なのでFX取引のサブ口座としても活用できます。
リスクを把握した上でハイローを始めよう
このページで述べたようにハイローはリスクも多く、決して勝ちやすい、稼ぎやすい取引方法ではありません。
それでも気軽にチャートに触れられて、大きなFX取引をする準備を楽しみながら進められるといったメリットもあります。
リスクを把握した上で、自分の目的を明確にした後、ハイローを自分なりに進めていきましょう。