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【2021年最新】ニュージーランドドル(NZD) の今後の見通しはやばい?チャート推移や急落の原因・売り時と買い時を解説

ニュージーランドドルはオーストラリアドルと密接な関係にある通貨ペアで、金利が高い通貨ペアとしてトレーダー達から注目されていました。

現在は金利が下がっている状態で、スワップポイント目的での運用は厳しいものの、上昇傾向にあるニュージーランド円は変動幅による利益が期待できます。

今回はニュージランドドルの今後の見通しについて、詳しく解説していきます。

過去のチャート推移や各金融企業の予想などを紹介するので、ニュージランドドル絡みの通貨ペアで取引する人は必見です。

ニュージーランドドルでの取引を検討している人は参考にしてください。

【2021年最新】ニュージーランドドル(NZD) の今後の見通しはやばい?チャート推移や急落の原因を解説

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ニュージーランドドル円のリアルタイムチャート

ニュージランド円のリアルタイムチャートは下記の通りです。

ニュージーランドドル円の過去チャート推移

ニュージーランドドル円のチャート推移

ニュージーランドドル円(2002年~2021年)のチャート推移は上記の通りです。

大枠で見ると98円と45円のレンジ幅で推移していることがわかります。

今後の見通しを分析する為にも、過去のチャートをみてどのような出来事で変動があったか把握しましょう。

2014年の逆オイルショックで急落

2014年のニュージーランドドルのチャート推移

2014年に起きた逆オイルショックによって、原油価格が1バレる34ドル台まで暴落し、前年6月に記録した106台と比べて3分の1以下の価格になりました。

逆オイルショックの原因は、石油の高騰を受けて代替エネルギーや省エネルギー技術の開発などが進められた事で需要面の減少が加速し、原油価格高騰によって油田などで生産される石油の産出量が拡大され供給面が増加したことが挙げられます。

石油に需要のある空港機や自動車企業は、比較的価格が安定している石炭や天然ガスに転換する方針で進み、省エネルギー技術の開発が進んだことから先進国への石油需要が大幅に減少しました。

ニュージランドドルを発行しているニュージーランドは、原油を輸出している国ではありませんが、逆オイルショックがオーストラリア経済に影響を与えた事によって、ニュージーランドドルも懸念されるようになり暴落のきっかけになりました。

2015年以降金利下げの影響で低迷

2015年オーストラリアドルチャート

ニュージランドドルは高スワップポイント通貨ペアとして有名で、スワップ目的で取引しているトレーダーが多い傾向にありました。

2008年の政策金利は8.25%と高く維持していましたが、金融危機の対応で金利が2009年に2.5%に下がっています。

2014年に一度3.5%まで金利上げを試みていますが、景気停滞などの懸念を受けて金利下げが再び始まります。

2016年1月には1.75%にまで下落しており、金利下げによってニュージランドドル円も下落しています。

同年には中国経済の停滞もあり、ニュージーランドの経済も比例して大きな影響をうけています。

中国は最大貿易国でもある為、中国経済によってニュージーランドドルも上下します。

2016年に米国株高で回復するも下落

ニュージーランドドルは、金利下げや中国経済の停滞によって低迷していましたが、トランプ大統領就任と共に上昇しています。

要因としてアメリカ政策の期待で米国株か高騰したことが大きく、世界的にリスクオン市場に転換しニュージランドドルも上昇しました。

しかし、ニュージーランドドル買い状態は長く続かず再び下落トレンドを発生させています。

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2020年コロナショックで60円を下回る

2020年オーストラリアドルチャート

2020年のコロナショックによって、世界的にリスクオン市場に転換し、ニュージーランドドル円は60円台を下回りました

ニュージランドはコロナ感染拡大に対していち早く対処し、他の先進国より早めに感染拡大を抑えることに成功しました。

コロナ禍からいち早く抜け出したニュージーランドドル円は、2020年5月頃から急回復し現在は77円台にまで上昇しています。

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【2021年】ニュージーランドドル円の今後の見通し

2021年のニュージーランドドル円の今後の見通しを紹介します。

新型コロナウィルス感染によって世界経済に大きな打撃を受けている状態なので、セオリー通りではない相場になる可能性もあります。

政府の動向も見ながら、現在の状況を分析し今後どうなるか判断していきましょう。

新型コロナウィルス感染抑え込みで経済活動が正常化

ニュージーランドは、新型コロナウィルスの感染拡大をいち早く抑え込むことに成功した国です。

国際的にも評価が高く、2020年2月初旬にコロナ感染拡大している中国からの入国をいち早く禁止し3月25日に国家非常事態を宣言している行動が、コロナ感染の抑え込みに成功した要因です。

また医療サービス・従事者などを除く全ての国民の外出制限する厳しいロックダウンを早期に踏み切ったことによって市民生活や経済活動をどの国よりも速く正常化させました。

コロナ感染拡大の早期抑え込みによって経済打撃を最小にしたオーストラリアドルは高評価を得て、他の通貨ペアより早めに回復しています。

2021年の実質GDPの回復

2020年のニュージランドの実質GDPは-7.2%まで落ち込んでいますが、経済活動の回復が早かった為2021年は+5.9%と日本や米国より高い水準で予想されています。

更に2020年3月にコロナ感染拡大を受けて金利を0.25%に引き下げをおこないました。

5月の会合では金利を据え置き決定し、量的緩和目的で導入した資産購入プログラムの規模を倍以上に拡大することにしました。

上記により、政策金利は当面の間据え置きになることが予想できます。

量的緩和策で景気回復期待が高まっていくと、ニュージーランドドル円相場が見直される可能性もあります。

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NZ政府の経済支援政策500億NZドルによって景気回復

ニュージーランド政府は2020年5月14日に経済支援策を決定し、500億NZドルの基金を設立しています。

4月には賃金補助や税負担軽減措置が行われており、139億ニュージーランドドルの基金の一部として実施されています。

経済活動の再始動をしっかり準備出来るように、更に159億ニュージーランドドルの支援策を追加実施しています。

政府の経済支援策はニュージーランドの景気を後押しする形になっています。

ニュージーランドドル(NZD)の経済が変動する要因

ニュージーランドドルが変動する要因は、ニュージランド経済の安定度によってきまります。

また関係性の強い国と変動が連動している特徴もあるので、他国の経済状況も把握しておきましょう。

人口増加とGDPが関係している

ニュージーランドは中国や日本と同じで、人口増加によってGDPを成長させています。

国連は移民の受け入れを積極的に行い、2020年から2055年までに総人口は1.2倍になる予想です。

移民の受け入れによって個人消費も拡大傾向に推移していくので、経済回復後の消費期待が見込めます。

農産物・食品がメイン輸出

ニュージーランドは酪農製品・肉類が輸出の6割を占めています。

輸出総額は年々拡大しており、コロナショック後の回復も大いに期待できます。

食品系の輸出品は工業製品と比べて景気サイクルの影響が受けにくい可能性があるので、他の国より景気が早めに回復すると予想できます。

【2021年】各金融企業のニュージーランドドル円の見通しを紹介

各金融企業のニュージーランドドル円の見通しを紹介します。

全体的に上向きになる示唆が多く、2021年のニュージーランドドル円は上昇期待できるでしょう。

ただし、コロナ感染拡大の問題はいつどのような形で再発するかわからないので、リスク管理は徹底しておきましょう。

新生銀行は上向き予想

新生銀行はニュージーランドドル円の相場は、新型コロナ感染者数の動向に左右される展開になると予想しています。

ニュージーランドのコロナ対策や米国を上回る10年国債利回り、量的金融政策によって米ドル資産規模拡大を背景に長期的なドル安になる懸念を見ていくと、ニュージーランドドルが再度評価される可能性があると発言しています。

今後コロナ感染対策が万全で、景気回復も順調にいけば右肩上がりになっていくと予想できます。

インヴァスト証券は66~79円のレンジ相場と予想

インヴァスト証券のオーストラリアドル円相場の想定レンジは、66.0~79.0円としています。

ニュージーランドはオーストラリアと同じ資源国通貨と勘違いされやすいですが、恒常的な経常赤字国で歴史的に高金利になっていて市場規模も小さく投機の動きで市場閉鎖に追い込まれたこともあります。

上記の背景をみると、一見リスクの高い通貨に見えますが、2020年新型コロナウィルスの感染を早期に食い止めたことからリスク回避としての安全通貨志向が相場を支えています

ニュージーランドドルは今後も快調に上昇していく可能性が高い

ニュージーランドドルは今後も経済回復の勢いに乗って上昇していく可能性が高いです。

市場規模が小さく過去に市場閉鎖に追い込まれた過去がありますが、GDPも高く今後はオーストラリアドルに引けを取らない通貨になるでしょう。

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