FXで用いられるピラミッティングは、収益の増加を手助けしてくれる手法です。
様々な価格レートのポジションで取得していくことにより、リスクヘッジをしながら収益を最大まで高めることができます。
ピラミッティングから得られる利益は非常に大きいですが、知識がない人にとっては用いるのは困難です。
ピラミッティングのやり方についてわからないまま使ってしまうと、大きな損失を発生させてします可能性もあります。
そこで本記事ではピラミッティングのやり方について解説するとともに、手法の種類やメリット・デメリットについても解説していきます。
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このページのもくじ
ピラミッティングのやり方
ピラミッティングは一度に大量のポジションを獲得していくのではなく、獲得する回数を複数回に分割してポジションを獲得していく手法です。
基本的にはまず初めにポジションを獲得し、そのポジションの運用状況を見ながらその後のポジション獲得を判断します。
1回目に獲得したポジションの調子が良ければ2回目のポジション獲得を行い、悪ければ2回目のポジション獲得は行わないという流れです。
2回目以降も同様にこの判断を進めていきます。
複数回にポジション獲得の回数を分けることによってリスクを分散させており、リスクヘッジとしても有効的な投資手段であることが分かりますね。
4種類のピラミッティング
ピラミッティングのやり方について理解が深まったところで、ピラミッティングの種類について解説していきます。
ピラミッティングはポジション獲得する際の通貨量により、4種類の手法に分けることが可能です。
- 順ピラミッティング
- 逆ピラミッティング
- イコール・ポジション
- リフレクティング
以上、4種類のピラミッティング手法を使い分けることで、自分の目的に応じて利益やリスクをコントロールすることが可能です。
順ピラミッティング
順ピラミッティングはピラミッティングの手法の中でも最も基本的な手法です。
1回目のポジション獲得の際の通貨量が1番多く、その後ポジション獲得の回数に応じて通貨量を減らしていくような流れになります。
平均価格を低く設定することができるため、価格の下落に最も強いピラミッティング手法です。
逆ピラミッティング
逆ピラミッティングはその名の通り、順ピラミッティングの逆で設定するピラミッティング手法のことを言います。
1回目のポジション獲得を少額にし、ポジション獲得の回数ごとに通貨量を増加させていくような仕組みです。
順ピラミッティングの逆で平均価格が高くなってしまうため、価格が急激に下落してしまう可能性があります。
イコール・ポジション
イコール・ポジショニングはポジション獲得に費やす通貨量を一定に設定する手法です。
ポジション獲得の回数に関わらず同じ通貨量でポジションを獲得していくため、チャートの流れに合わせて利益を獲得していくことができます。
順ピラミッティングのメリットと逆ピラミッティングのメリットを掛け合わせたようなピラミッティング手法ですね。
リフレクティング
リフレクティングはポジション獲得の前半に通貨量を増やしていき、後半に通貨量を減らしていく手法になります。
最大のポジション数を獲得した後に決済をしながら、利益を確定させていく仕組みです。
徐々に決済していくことで価格の下落に対する恐怖も薄れるため、利益は欲しいけど大きすぎるリスクには耐えられないという人にオススメなピラミッティング手法ですね。
ピラミッティング手法のメリット・デメリット
ピラミッティングについての分かってきたところで、ピラミッティングについてメリットとデメリットについて解説していきましょう。
メリット・デメリットについて知っておくことで、本当に自分がピラミッティングの手法を用いるべきなのか否かを判断することが可能です。
【メリット】トレンド相場で利益を狙える
ピラミッティング手法のメリットとしてトレンド相場の上昇傾向に乗れれば、非常に多くの利益を得ることができます。
トレンド相場とは価格の上下が比較的大きい相場のことを表します。
しかし上手くトレンド相場の上昇気流に乗るためには、チャートの分析などの知識を深めておくことが必要です。
またリスクヘッジのメリットもあります。
ポジション獲得の回数を複数回に設定することによってリスクの分散をすることができるため、リスクに対しての許容度がない人にはオススメできますね。
【デメリット】取引数量が多くなるのでリスクが高くなる
ピラミッティング手法のデメリットとしては、複数回のポジション獲得ができる資金が必要なことが挙げられます。
ピラミッティングの基本的な考え方としては、決済まで獲得したポジションは保持しておくことが前提の手法となるため、出金しなくても耐えられる資金力が必要です。
またトレンド相場の上昇傾向に乗ることができないと、損失を被ったりピラミッティングの効果が薄れてしまったりする可能性があるため注意しておきましょう。
ピラミッティング手法を用いる際の注意点
ピラミッティングのメリット・デメリットについて解説してきましたが、ここからは実際にピラミッティング手法を用いる際の注意点について解説します。
注意点を意識しながら、ピラミッティング手法を用いないと損失を発生させてしまう危険があるため必ずチェックしておきましょう。
損切りのタイミング
ピラミッティングでは、別々の価格で購入したポジションを保持しているため損切りのタイミングを見極めることが難しくなります。
またピラミッティング手法の場合、チャートが不利な流れになってくればそのまま損失が大きくなってしまうことが良くあります。
悪いタイミングで損切りすることを避けるためにも、しっかりとチャートや損切りの基準を確認しておくことが必要です。
ピラミッティングが有効的な相場のみ利用する
ピラミッティングが有効的な相場はトレンド相場です。
価格の上下が激しいトレンド相場でないと、ピラミッティングのメリットをあまり受けられなくなってしまいます。
例えば、価格の上下が少ないレンジ相場の場合は相場の上昇傾向に上手く乗ることができません。
相場の判断や傾向の判断に関しては、やはり知識が重要になってくるため日々の学習を大切にしましょう。
ナンピン買いとの違い
ピラミッティングに似た方法で、ナンピンという手法があります。
ピラミッティングとナンピンは両者ともポジション獲得を複数回に分けるという観点では同じような手法です。
ここではピラミッティングとナンピンの2つの手法の違いについて解説します。
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ポジション追加の基準が異なる
ピラミッティングの場合、獲得したポジションの調子が良ければポジションを追加していきますが、ナンピンの場合は逆です。
ナンピンの手法ではポジションの調子が悪くなったところで、ポジションを追加します。
低い価格でポジションを獲得するため、その後に上手く上昇すればより大きな収益が見込まれます。
精神的な負担が異なる
ピラミッティングの場合、上昇傾向に乗った時の利益は非常に大きいですが、負ける可能性が高い手法なため精神的な負担は大きくなります。
一方、ナンピンでは勝率がピラミッティングよりも比較的大きいです。
やはり勝率が高くなると顧客側からすれば、精神的な余裕が生まれ負担が減ります。
自分がどれぐらいの負担に耐えられるのかを意識しながら、取引手法を選ぶようにしましょう。
ピラミッティングを使って利益を増加させよう
ピラミッティングはトレードにおいて、利益を非常に大きくすることができる取引手法です。
しかし手法の種類やメリット・デメリットについて理解しておかなければ、有効的にトレードを進めることはできません。
ピラミッティングについての理解をしっかりと深め、自分に合った最適な手法を選択しましょう。