2020年のコロナショックによって「生活防衛」に対する意識が高まり、生活防衛資金を貯めようと考えている人が増えてきました。
本業とは別に副業で生活防衛資金を貯める人や、投資で資産を増やして生活防衛する人など、様々な考え方があります。
しかし生活防衛資金を貯めるといっても「いくら貯めれば良いの?」と疑問に思う人もいます。
今回は生活防衛資金の目安はいくらなのか解説していきます。
資金を貯める人によって必要な金額が異なってくるので、ご自身がどのライフステージに当てはまるか確認して必要資金を参考にしてください。
20代の生活防衛資金はいくら必要? 貯蓄期間や資金の増やし方も徹底解説
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このページのもくじ
生活防衛資金とは
生活防衛資金は、突然のリストラや病気・怪我などの休業に陥った時に備えておく資金です。
安定して働ける状況が続けば問題ありませんが、2020年のコロナショックのような事態に陥れば予想外の失業で収入が激減してしまうケースもあります。
生活防衛資金はいざとなった時に備えておく資金なので、蓄えておくとどんな事があっても落ち着いて対処できます。
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生活防衛資金はいくら必要?
生活防衛資金は非常に重要なものですが、いくら必要なのか考えた時、人によって必要金額が分かります。
「年収分は必要だ!」と考える人もいれば「1ヶ月分で充分」という人もいるので、何を指標に貯蓄額を決めれば良いのかわからないですよね。
これから大体どのくらい貯める必要があるので紹介します。
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約3ヶ月分の収入
生活防衛資金は一般的に収入の約3ヶ月分必要といわれています。
万が一の出来事が合っても収入の3ヶ月分あれば、3ヶ月は働いていなくても生活できます。
また一人暮らしなのか家族持ちなのかによって必要金額は異ってきます。
生活防衛資金を貯める人のライフステージによって具体的な数字は変わってきますが、3ヶ月分の収入が平均として認識しておきましょう。
ライフステージ別に必要な生活防衛資金を紹介
3ヶ月分の収入が生活防衛資金になると紹介した上で、20代~30代の具体的に必要な生活防衛資金額を解説します。
平均年収から月収平均を算出していくら必要か詳しく紹介しているので、ご自身の当てはまる生活環境に合わせて金額を確認してください。
20代前半一人暮らしは90万円必要
年齢 | 全体 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
20歳 | 279万円 | 309万円 | 256万円 |
21歳 | 280万円 | 305万円 | 259万円 |
22歳 | 283万円 | 295万円 | 272万円 |
23歳 | 294万円 | 309万円 | 281万円 |
24歳 | 323万円 | 340万円 | 306万円 |
20代前半(20~24歳)の各平均年収から必要な生活防衛資金を算出します。
上記の年収を参考にして算出すると20代前半の平均年収は364.75万円になります。
月収で換算すると約30万円になり、一人暮らしの場合は90万円の生活防衛資金が必要になります。
ただし女性と男性によって年収の差が生じているので、だいたい50万円~90万円と考えても良いでしょう。
20代後半一人暮らしは94万円必要
年齢 | 全体 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
25歳 | 346万円 | 365万円 | 326万円 |
26歳 | 365万円 | 385万円 | 340万円 |
27歳 | 382万円 | 407万円 | 350万円 |
28歳 | 394万円 | 421万円 | 358万円 |
29歳 | 404万円 | 432万円 | 363万円 |
20代後半の各年収は上記の通りです。
25~29歳の全体の平均年収を計算すると、378.2万円になり月収は、31.5万円になります。
生活防衛資金は収入の3ヶ月分に値するので、20代後半で一人暮らしの場合は、約94万円必要になります。
20代前半とあまり差がない金額になっているので、20代の場合50~90万円確保しておけば良いことがわかります。
30代一人暮らしの人は112.5万円必要
年齢 | 全体 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
30歳 | 414万円 | 446万円 | 365万円 |
31歳 | 421万円 | 453万円 | 366万円 |
32歳 | 428万円 | 463万円 | 369万円 |
33歳 | 439万円 | 477万円 | 372万円 |
34歳 | 448万円 | 488万円 | 380万円 |
35歳 | 459万円 | 501万円 | 383万円 |
36歳 | 468万円 | 513万円 | 391万円 |
37歳 | 475万円 | 522万円 | 392万円 |
38歳 | 474万円 | 522万円 | 390万円 |
39歳 | 485万円 | 536万円 | 394万円 |
30~39歳の平均年収は上記の通りです。
30代の平均年収から、月の収益を算出すると37.5万円になります。
よって30代一人暮らしで必要な生活防衛資金は112.5万円になります。
30代になると年収も上がり、生活水準も比例して上がるので20代より多めの資金が必要になります。
ただし20代と同じく人によって112.5万円も必要ない場合があるので、大体100万円は必要と考えておきましょう。
30代で結婚して子供持ちの人は250万円必要
30代になると結婚して子供を持っている人もいますよね。
結婚している場合共働きしている人もいれば片方のみ働いている場合があるので、明確な防衛資金額は提示できませんが大体の金額は分かります。
先程の算出した30代一人暮らしに必要な生活防衛資金×2をした額が結婚した人達に必要な生活防衛資金になります。
更に子供が居る場合、一人につき養育費や学費が月10万円~20万円必要と換算すると、30代で結婚して子持ち(1人)の場合は約250万円必要です。
生活防衛資金の貯め方
生活防衛資金がいくら必要なのかわかれば、あとは貯めるだけです。
しかし必要な生活防衛資金が高くて貯められるか不安な人も居ます。
これから生活防衛資金を手軽に貯める方法を紹介します。
挫折しやすい人は給料の1割未満から貯蓄しよう
毎月の貯金が辛くて挫折しやすい人は、給料の1割未満の金額から貯蓄を初めてみましょう。
例えば手取り20万円の人が貯蓄する場合、1割だと2,000円です。
2,000円の場合、生活に負担がかからないレベルの貯金になるので、貯めるのが苦手な人でも実行できます。
2,000円を貯金することが習慣化されると、次からもっと貯金していくことも可能になるので、まずは貯金する行動になれましょう。
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生活防衛資金用の口座を作ろう
口座に貯金しても使ってしまうという人は、生活防衛資金用の口座を作って定額自動送金というサービスを利用してみましょう。
自動的に口座から貯金する資金を送ってくれるので、手間もかかりません。
口座を個別に作ることによって意識も変わるので、ついつい口座からおろして困るという人は口座を用意しましょう。
ボーナスを使って一気に生活防衛資金を用意する
ボーナス制度のある会社で働いている人は、生活防衛資金をボーナス一括で用意する方法があります。
貯金をコツコツやるのが本当に苦手な人は、一括で用意することをおすすめします。
生活防衛資金の目安はライフステージによって異なる
生活防衛資金の目安はライフステージによって異なります。
一人暮らしの場合は、個人が生活していく分だけ補えれば問題ありませんが、家族持ち・子持ちの人達は養う人達も補う必要があります。
現在生活防衛資金を持っていないという人は、一度生活防衛について考えて貯蓄していきましょう。