FXのデイトレードは初心者でも取り組みやすく、会社員から学生まで幅広い層の人が取り組んでいます。
ただし投資の基本的な手法や損を避けるポイントを知らずに取引を行うと、いつの間にか資金がなくなるため注意が必要です。
この記事ではデイトレードのやり方を中心に、初心者におすすめの利益を積み上げ方や損失を出さないコツも合わせて紹介します。
FXデイトレードは少額からでも増やせる?初心者におすすめの理由と使用上の注意点を解説
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このページのもくじ
デイトレード=1日でエントリー・決済をおこなう手法
デイトレードは1日で決済が終わるため、その日ごとに利益を確定させられます。
資金の効率がよく、かつ難易度が高くないので初心者にとって始めやすい手法といえます。
なによりパソコンに一日中張り付いてトレードを行う必要はありません。
時間が拘束されている会社員や、子育てや育児に追われている主婦でも、デイトレードでFXの取引を行うことは可能です。
デイトレードのやり方は千差万別
デイトレードのやり方は1つではなく複数存在します。
デイトレードに使う商材は多く、株式や債券などを使っての取引です。
中でもFXは市場の値動きが激しくなるため、短期間で利益を出せることで人気を集めています。
またトレードの回数に上限はなく、翌日に持ち越さない取引はすべてデイトレードとなるので、幅広いやり方で利益を出すことができます。
スキャルピングもデイトレード手法に含まれる
スキャルピングとは超短期トレードのことです。
数秒から数分の間にエントリーから決済までを終わらせるため、デイトレードよりも短い時間で取引が完結します。
瞬時に取引が完了するため利益はほとんど出ませんが、FXはレバレッジをかけることで1回あたりの利益の幅を広げることが可能です。
ポジションを長期間保有しないことで、長期間のトレンドの変化に左右されずに、利益を積み上げることができます。
デイトレードのポイント4点
デイトレードで取引する人は日中でも利益が出やすい時間帯や、スプレッド幅の少ない通貨ペアやFX会社を選びましょう。
デイトレードは長期取引と違って、1回ごとの手数料が負担になりやすいです。
短期間の取引は1度に出せる利益に限界があるので、取引コストをしっかり抑える必要があります。
値動きが多くスプレッドが狭い通貨ペアを使用
デイトレードは値動きが多い市場を選ぶことで、決済までに利益を出しやすくなる手法です。
長期保有と違ってエントリーから決済までが短いため、利益を出すためには値動きの大きい市場を選ばなければなりません。
さらにスプレッドの狭さも重要です。
損失が出た時のリスクヘッジに繋げるため、比較的スプレッドが狭い「米ドル/円」や「ユーロ/円」の通貨ペアを選び、新興国通貨などのマイナー通貨は避けて取引を行いましょう。
長時間足と短時間足を使いこなす
FXにおける時間足とは一定期間の値動きのことです。
基本的な時間足の使い方は、長時間足から短時間足の順番で見通しを立てます。
5分足で上昇しても、日足が下降していた場合は戦略を変えなければなりません。
利益を出すためのエントリーや損切りのタイミングは、長時間足と短時間足どちらの分析も必要不可欠です。
デイトレードであれば5~15分足や日足を軸にトレードの戦略を決めましょう。
市場が活発な時間帯でトレードする
多くのトレーダーが参加する時間帯は、値動きが活発になり利益を積み上げやすくなります。
トレンドの方向がわかりやすいので、リスクを減らすことにも繋がります。
デイトレードはその日のうちに取引を終わらせてしまうため、市場が活発になる時間に利益を確定することをおすすめします。
トレンド系とオシレーター系テクニカル指標を組み合わせる
デイトレードもスキャルピング・スイングトレード同様分析が必要です。
デイトレードは日を跨いでポジションを保有しないので、ファンダメンタル分析よりテクニカル分析が重要になってきます。
テクニカル分析で利用するトレンド系とオシレーター系を上手く組み合わせてトレードに強い根拠を持てるようにしましょう。
デイトレードの2つの考え方
市場は常に動いているため、どちらも正解や間違いとは言い切れません。
よりリスクを抑える場合は必ず1日で決済までを終わらせましょう。
反対にリスクを冒しても利益を出せると確信がある場合は、そのままポジションを持ち越すことをおすすめします。
そのため取引になれていないFX初心者の人はデイトレードの基本ルールに従って取引を行い、取引に慣れているトレードの中~上級者は持ち越しを考慮してトレードを行いましょう。
必ず1日でカタを付ける派
デイトレードは1日で取引を終わらせる取引なので、基本に忠実に1日ごとにエントリーから決済までを完結させます。
翌日にポジションを持ち込まないことで大きな損失を出す可能性が低くなり、朝起きた時に大損することを避けられます。
しかし損をした時でもルール通りに損切りを行わなければならないので、ルール通りに取引ができる人や、感情に左右されにくい人に適した手法です。
またポジションを所有して利益が出ることが見込める場面でも決済を行うため、利益を出すチャンスを逃してしまう場合もあります。
次の日に持ち越しても気にしない派
厳密にデイトレードのルールを守るのではなく、利益が確定できそうであればポジションを持ち越す取引になります。
設定したルール通りに取引行わないことで、突発的な損失のリスクを抱えるのは避けられません。
もし状況の判断が間違えてしまっていた場合は、損害を増やしてしまうでしょう。
それでも利益を得られる確信がある場合は、デイトレードに固執せずに持ち越して利益を拡大させることができます。
おすすめのデイトレード手法
IFO注文は利益と損失の幅を事前に設定できるので、リスクを抑えながら利益を狙える手法です。
また順張りと逆張りのどちらにも使えるので、相場の動きに幅広く対応できる注文方法といえます。
しかしトレンド相場は初心者でもわかりやすいですがエントリーのタイミングが掴みにくく、一方のレンジ相場は値動きが読めないのでその場で市場の動きを判断しなければなりません。
デイトレードは適切なタイミングで注文を行うことで利益を得やすくなるため、IFO注文を行う場合は市場の分析を行ってからエントリーすることが重要です。
トレンド相場で順張りIFO注文
トレンド相場において順張り注文は、トレンドの波にのって大きく稼ぐことができる、初心者にとっても値動きがわかりやすい注文方法です。
IFO注文を組み合わせることでリスクヘッジにもなるため、トレンドが発生している相場でIFO注文を行うと利益を確定しやすくなります。
デイトレードの場合はトレンドが発生する前よりも、トレンドが発生している時にエントリーすると、FX初心者でもリスクを抑えながら利益を狙えるのでおすすめです。
レンジ相場で逆張りIFO注文
レンジ相場における逆張りとは、高値になった時に売り、安値になったら買う手法です。
逆張りの手法は相場の状況を的確に判断しなければならないため、トレンド相場の取引よりも難易度が高くなってしまいます。
しかし相場のほとんどはレンジ相場なので、トレンド相場を待ち続けていては取引が開始できません。
そのためIFO注文でリスクを抑えながら、利益を出す確率を高める必要があります。
デイトレードに最低限必要な知識
トレードにおいて基礎知識は最重要です。
相場の違いや値動きのポイントを知らずに取引を行うと、自分が想定と真逆の方向に投資してしまうかもしれません。
投資は上昇と下降のトレンドと、横ばいのトレンドの3つから値動きを予測します。
仕組みはシンプルですが、投資を行う上での最低限な知識は必要不可欠です。
トレンド相場
トレンド相場とは、一定方向に動く相場のことです。
相場が上昇しているときは「上昇トレンド」になり、反対に下降しているときは「下降トレンド」として相場が動きます。
どちらも相場も多額の投資が集まっていることで発生し、一度トレンドが起きるとしばらく同じ方向に動きます。
レンジ相場
レンジ相場とは、上下に値動きする相場のことです。
不規則に値動きするため、トレンド相場のように方向が読みにくい特徴があります。
しかしレンジ相場が続いたあとは必ずレンジブレイクが起こるので、トレンド発生前を予測することで利益を得やすくなります。
ただしレンジブレイクを利用して「だまし」が発生して、トレンドが起こらない可能性もあるため注意が必要です。
FXでなぜだましは発生するのか?だましの仕組みとだまされた後の対処法
押し目
押し目とは、上昇トレンド相場における値上がりのポイントです。
トレンド相場は同じ方向に進み続けるわけではなく、細かい値動きをしながら動く特徴があります。
上昇トレンドが一時的に値下がりする時にエントリーする手法は「押し目買い」です。
タイミングよく上昇するトレンドに乗ると利益を拡大することが可能になります。
戻り目
戻り目とは、下降トレンド相場における値下がりのポイントです。押し目とは真逆で、値下がりする前のポイントを指します。
下降トレンドが値上がりした時点で売ることを「戻り売り」といい、売るタイミング次第で損失の被害を抑えることができます。
押し目と戻り目はトレンドの勢いによって深さが異なり、勢いが強い時は戻りが浅いです。
反対に勢いが弱いときほど戻りが深くなるため、おおまかな値動きの判断基準として勢いに注目しましょう。
デイトレードで勝つために必要なスキル
FXはタイミングが勝率を左右するため、為替相場の状況から値動きを予測する必要があります。
状況がわからずに投資すると、勘や経験に頼ったトレードになってしまいます。
デイトレードはその日ごとにエントリーや損切りを行う取引なので、相場の状況判断は重要です。
トレードに根拠をもって取り組むと反発するポイントが見えてきて、勝率を高めることができます。
相場状況を適切に判断する
投資は勘や経験ではなく、適切な状況判断が重要です。
投資の戦略を決めるには、相場の動き方を知らなければなりません。
またFXにおいて相場を把握することは「環境認識」とも呼ばれ、エントリーや決済するタイミングを決めるためには必要不可欠になります。
FXにおける環境認識で勝率を上げる方法とは?相場状況の読み取り方や注意点を徹底解説
反発ポイントを見つけて乗っかる
デイトレードは相場の動きが反発するタイミングを狙うことで、トレンド相場やレンジ相場どちらでも利益を出しやすくなります。
値動きするタイミングを掴むためには投資の法則を用いて、FXの経験や過去の取引から市場を分析を行わなければなりません。
デイトレードはエントリーと損切りのタイミングが勝率を左右してしまうため、反発ポイントを予測して取引を行うことを意識しましょう。
デイトレードは危険と言われる主張の根拠
取引の回数が多くなるため、損をした時の数だけ負担が増えてしまいます。
例えば金銭面だけでなく、精神的なプレッシャーなどもデイトレードの負担に該当します。
基本的にデイトレードは、金銭的にも精神的にも不安定になりやすい投資です。危険と言われるのは、その不安定さが大きな要因になっています。
手数料・スリッページ・税金がかかる
デイトレードは取引の回数が多いため、手数料の負担が大きいです。また取引回数が増えることで、注文時と約定時の価格がズレる「スリッページ」が発生する回数も同時に増えてしまいます。
スリッページはFX会社のシステム上の都合で発生してしまうため、どうしても避けることはできません。
長期トレードより運に左右されやすい
トレードの動きは長期的になるほど市場の法則にそって動きやすくなりますが、デイトレードのように短期的な取引の場合は、突発的な値動きに左右されがちです。
デイトレードはその日のうちに終わらせる取引なので、日によって市場の変化に巻き込まれることは避けられないのです。
メンタルに負担をかけやすい
デイトレードは短期的に利益を積み上げる手法なので、その場の値動きに感情が左右されてしまいます。
とくに損切りは損失が確定してしまうため負担が大きく、利益が確定した時の喜びよりもメンタルに影響を与えがちです。
ルール通りに取引を行うと機械的に投資ができますが、簡単に割り切れない人が多いです。
メンタルが弱い人にとって、デイトレードは負担になってしまうでしょう。
デイトレードで失敗しないコツ
投資は損をいかに少なくするかの勝負なので、利益を確定する時よりも注意深く損切りを行わなければなりません。
損失を抑えて負ければ、次の取引で損失を取り返す可能性が生まれるからです。
人間は自分が思うよりも精神が強くないため、ルールを設定して損失を抑える工夫が必要になります。
なるべく意志に頼らない取引で、損失の拡大させないトレードを実践することをおすすめします。
損失を出しても感情的にならない
デイトレードは取引の回数を増やさなければならないため、利益を出す回数だけでなく損失を出す回数も増えてしまいます。
じつは短期トレードなど取引回数が多い一ほどストレスや不安を抱えやすくなり、トレードに対する満足度が下がる傾向があるので、デイトレードは負の感情がたまりやすいのです。
損失を出すたびに感情が動くのは人間なので当然ですが、なるべく感情を抑えることを意識すると損失を出しても冷静に対処しやすくなります。
IFO注文などのあらかじめ金額を決める注文を利用すると、自動で取引を行うので感情が左右されにくくなるためおすすめです。
損切を遅らせない
投資には「損小利大」の言葉があるように、いかに損をしない取引にするかを意識しなければなりません。
取引に失敗して損失を出す人の多くは、すぐに利益が出るまで価格が戻ると考えがちです。
デイトレードはその日のうちに取引が終わるため、日中に決済を確定しないまま損失を増やしてしまう恐れがあります。
損失を増やす前にルールを決めて損切りを行うことをおすすめします。
デイトレードは初心者がFXを始めるのに最適
デイトレードは取引が1日で終わることで、利益確定や損失までの計算がFX初心者にもわかりやすいです。
またトレンド相場とレンジ相場の判断や、エントリーや損切りのタイミングなど、トレードを実践することでFXについて多くを学べます。
なにより予約で取引を行うことで、パソコンやスマートフォンの画面を確認し続ける必要がなくなるため、時間に余裕のない人でも始めやすいはずです。
ただしデイトレードは運に左右されやすい側面もあるので、損失を減らす工夫を行いながら取引を続けることをおすすめします。