FXといえばトレード手法や勝率に注目が集まり、どのようにして勝つかと考えている人が多いのではないでしょうか。
もちろんFXでは勝つための手法も大切ですが、それと同等に損失しすぎないための資産管理が重要です。
様々な手法を身につけて利益を上げたとしても、資産管理ができていないと最終的には資産がマイナスになっている可能性もあります。
そのため資産管理は稼ぐためには欠かせないほど重要なことです。
このページでは資産管理の手法や損切の目安について徹底的に解説していきます。
FXとは何?知っておきたいFXの基礎を初めての人にもわかりやすく解説
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FXでは資金管理が重要
FXは個人の資産がいっきに増えるほどハイリターンが期待できる夢のある投資ですが、一方でハイリスクな一面もあり借金してしまうケースもあります。
投資の仕方によって異なりますが、FXではレバッジをかけたり売買を繰り返したりする投資スタイルであるため、資金管理をしていないと損失が大きくなってしまい安定して稼ぎ続けることは難しいです。
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反対に資金管理について知識を深め実践していくことで、より安定して運用していけるでしょう。
FXで資金管理ができない人の特徴
資金管理のことを知らない方はもちろんですが、資金管理が大切とわかっていても実践できない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際にFXで資金管理ができていないため、ある為替ペアで大きく利益が出ても別のペアで負け続けていて相対的にみると負けているという方も多いです。
FXで資金管理ができない人の特徴のとはどのようなものなのでしょうか。
資金管理の方法を知らない
資金管理といっても具体的にどのように管理するか知らない方が多いです。
資金管理の考え方としては、破産するリスクを避けるためポジションや利益、損失を管理することです。
有名なFXトレーダもまずは資金管理から徹底的に勉強することから始め、リスクを管理したうえで利益を増やしていっています。
これから始める方はもちろんFXでトレードをしている方も資金管理について理解を深めましょう。
資金管理の方法については、この後詳しく紹介していきますのでご確認ください。
複数の通貨ペアで運用する
FXは2か国の通貨の組み合わせで行う取引ですが、この通貨ペアが多すぎると管理も複雑になります。
仕入れた情報をもとにチャンスがあったら通貨ペアをついつい増やしてしまいがちですが、資産管理の観点で言うと初級者にはおすすめできません。
管理が複雑になると合計取引金額や資産の変動を全て管理するのが大変で漏れが発生してしまい、損失に気づかず資金が底をついてしまう可能性が高まります。
一つずつのペアを少額で取引していても集まれば取引額が大きくなってしまっていることもありますので、ご注意ください。
FXの通貨ペアとは?初心者におすすめの通貨ペアの特徴とおすすめできない組み合わせを紹介
大きいロット数に設定している
ロットとはFXにおける取引通貨の量を表す単位です。
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証券会社によって異なりますが多くの場合は1ロットが10,000通貨としており、例えば米ドル/エンの取引をしている場合、1ロットは10,000ドルで日本円に換算すると100万円分の取引をしていることになります。(※1ドル=100円の場合)
FXでは、大きな金額をロットという小さい数字で表しているため錯覚しやすいですが、自己資金額に対してロットを上げすぎているとリスク管理が不十分、つまり、資金管理ができていません。
自己資金額にあわせた適切なロット数を決めて管理しましょう。
トレードルールを守らない
資金管理の大切さに気付いていても、稼ぎたいという気持ちが先行してしまい利益に固執してしまうケースがあります。
一つの取引で負け続けていると取り戻したい気持ちが高まってしまい、さらにロットを増やし負けてしまうといった泥沼化してしまう方もいます。
FXでは勝ち負けを繰り返しながらコツコツと利益を積み上げていくことが重要で、冷静にトレードに取り組むために資金管理が必要です。
資金管理のルールを作成するコツ
ここまではFXで資金管理ができていない人の特徴を紹介してきましたが、資金管理ができていない人はどのようにすると資金管理ができるのでしょうか。
資金管理ができていない人の特徴は感情的になってしまったり、自身のトレード状況を把握していなかったりと感覚で取引している傾向があるので、ルールを設けて守ることが必要です。
ここからは資金管理で定めるべき5つのルールについて紹介しますので確認していきましょう。
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使える資金の限度額を決める
資金管理はFXだけに限らずご自身の生活全ての関わることです。
FXだけの観点で捉えてしまうと生活費を切り崩してしまったり、借金をしてしまったりと私生活にも影響がでてしまう可能性がありますので、自己資金全体のうち使える限度額を定めましょう。
一般的に言われている目安は、自己資金全体の30~40%を投資に回すのが一般的です。
人によって生活に掛かる費用も様々ですので、たとえFXの資産を失っても3か月分は支障なく生活できるほどのお金を残しておくとバランスよく生活できるといわれています。
少ないポジション数で取引する
FXに慣れるまでは安全策をとり少ないポジションから取引を始めることが大切です。
自信で問題ないと思える範囲のポジション数からさらにポジション数を落として、まずは資金管理に慣れていきましょう。
資金管理に慣れた頃にはある程度FXへの知見も深まってきて、リスクを管理しながら取引できるようになっているのではないでしょうか。
まずはポジション数を減らして管理を徹底することが重要です。
少額で取引する
FXには預けた担保金の数倍の資産を運用できる証拠金制度がありますが、初心者にはわかりにくく、最初はなかなか感覚が掴めないのではないでしょうか。
少額の取引をしていると思っていても実は高額の取引をしていたというケースも多く、想定より損失が大きくなっていることもあります。
まずは少額で初めて感覚をつかむことから始めましょう。
前述したとおり多くの証券会社では1ロットを10,000通貨以上の取引を下限としていますが、中には1ロット1通貨から取引している証券会社もありますので、少額で取引をスタートするのがおすすめです。
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損切するレートを決める
損切を上手くできれば資金管理も上手に行えますが、できなければ大きな損失をうむ可能性が高まります。
FXでは損失を出し続けないためには、タイミングを見極めて損切することが重要です。
しかし、最初はそのタイミングが掴むことがむずかしくFXで数年間取引している方でもなかなかできないのではないでしょうか。
そこで初心者でも損失を出し続けないために、損切りするルールを事前に決めておくことをおすすめします。
連続で負けてもいい回数を決める
連続で負け続けると、どうしても熱くなりやすく負けを取り戻そうとすると、さらに負けてしまうなど泥沼に陥ってしまう可能性があります。
そこで一つのエントリーで、連続で何回負けたらトレードを週間休むなど事前にルールを決めておき気持ちを冷却される期間を設ける方法も有効です。
感覚的な手法ですが、どうしても熱くなってしまう方にはおすすめの対策です。
資金管理で重要な損失限度額の求め方
前述したとおり資金管理の上で重要なことは損切です。
事前に損切するルールを定めておくと損失が抑えられ、資金管理も上手くいくでしょう。
しかし、損切するルールはどのように決めるべきかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか
ここからは損切する損失限度額の目安や算定方法について解説していきますので、確認していきましょう。
損切は割合で決める方法と計算方法を用いて決める方法2つありますので、一つずつ詳しく解説していきます。
損失の限度額は総資産の2%
はじめに損失の限度額を割合で決める方法について紹介していきます。
この後紹介する計算を用いて定める方法よりも簡単なので、初心者におすすめの方法です。
割合で損失額を決める場合は、総資産の2%未満で定めることが一般的です。
例えば総資産が100万円の場合、1回のトレードでの損失限度額は2万円となります。
損失限度額が総資産の2%程度であれば、ある程度負けが続いても生活が追いやられる可能性が低く、比較的無理なく取引が続けられるでしょう。
損失限度額を計算する
先ほどは比較的簡単な損失限度額の計算方法について紹介してきましたが、ここからは少し難易度が高いですが、レバッジの利点を生かしながらリスク管理ができる計算方法について紹介していきます。
損失限度額の計算は、以下の3ステップで進めます。
- 損失限度額を算定
- 利益確定と損切のポイントを決める
- 自分にあったロット数を計算する
➀損失限度額を算定
資金額が100万円の場合は、損失限度額が2万円です。
仮に1回目のトレードを損失限度額まで達してしまったら、次の総資産は98万円となりますので、次のトレードでの損失限度額は以下のとおりとなります。
98万円×2%=1.96万円
上記のように毎回損失限度額が異なりますのでご注意ください。
②利益確定と損切のポイントを決める
どちらのポイントについても毎回変動させるのではなく、どの程度のpips数になったら利益確定、損切するなど定めておきましょう。
目安となるpips数については証券会社や取引方法によって異なりますので、一概には言えませんが欲を出して利益を追い求めすぎて、反対に損失を出さないように事前に定めておきましょう。
③自分にあったロット数を計算する
まず、以下の計算式で取引通貨量を求めます。
最大限度額(総資金×2%)÷損失幅(事前に定めた損切pips数÷100)=取引通貨量
例えば総資産が100万円で損切pips数が20pipsの場合について算定すると以下のようになります。
100万円×2%÷20pips÷10=100,000通貨
多くの証券会社では1ロット10,000通貨なので、上記の条件では10ロットとなります。
これまでの計算で算出した最大限度額と損切pips数、取引通貨量を用いてトレードすれば資産管理も適切に行えるようになりますので、参考にしてみてください。
資金管理で継続的な取引を目指す
このページでは資金管理について解説してきましたが、何度も申し上げるようにFXでは勝つための手法と同じ程、資金管理は重要です。
資金管理で損失を抑えてFXで稼ぐためにはコツコツと利益を積み重ねていきましょう。
紹介したものの中には複雑な計算もありましたが、エクセルやグーグルのスプレットシートを利用すると、簡単に計算できますので利用してみるとよいでしょう。
資金管理のためには、まずはご自身のルールを決めてましょう。