金投資は、FXや株、債券などに投資している方におすすめの分散投資になります。
金は経済的リスクに強くインフレにも対応しやすい利点があるため、価格変動の可能性の高い金融商品を保有している方にはリスクヘッジとしておすすめです。
金投資の中でも純金積み立てや投資信託では約100円~1,000円の少額から投資する手軽さも人気の秘訣といえるでしょう。
金の取引を行っている証券会社は限られており、購入先の選択に迷っている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、金投資におすすめの証券会社を解説していきます。
初心者でも始められる不労所得はある?おすすめの投資方法を5つ厳選紹介
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金投資の5つの種類
金投資の種類には、大きく分けて以下の5つがあげられます。
- 純金積み立て
- 投資信託
- 金ETF
- 金地金
- 金先物取引
それぞれの投資方法には、メリット・デメリットがあるため自身の投資スタイルに合わせた投資方法を選ぶことが大切です。
以下では、金投資の種類5つを詳しく解説していきます。
純金積み立て
純金積み立ては、毎月一定の額を支払うことで少量ずつ金を購入することです。
販売会社によって投資額は異なるのですが、一般的には1000~3000円の少額で積み立てることができます。
金の現物を買うのに資金が足りない方には、初期投資額を最小限に抑えられるためおすすめです。
主に商品先物会社や証券会社、地金商が純金積立のサービスを提供しています。
注意が必要な点としては、販売会社に限らず取引手数料や保管手数料、スプレッドなどのコストがかかる点です。
純金積立は他の投資方法と比べるとコストが高くなりやすいことがあげられます。
投資信託
投資信託は、多数の投資家から証券会社が資金を募ったお金で運用を行う方法です。
運用を行い利益が出た場合には、投資額に対した利潤が書く投資家に分配されます。
最近の投資信託では自動積立に対応している所も多く、最低100円から投資できる所もあるのです。
純金積立と特徴が似ているように見えますが、金投資の初心者でもプロのファンドマネージャーに運用を任せられるので、投資信託を始めやすいメリットがあります。
万が一投資信託を扱う銀行や証券会社が破綻しても、保有資産が保全されており安全性が高い点もメリットの一つといえます。
しかし、販売手数料や保管手数料以外にも信託報酬などに発生する管理コストもあるため、他の投資方法と比べると費用は高めになります。
投資信託は、投資前に入念なリサーチをすることが大切といえますね。
金ETF
ETFとは、投資信託の中で証券取引所に上場しているものだけ扱っている金融商品で「上場投資信託」とも呼ばれています。
金ETFは、金価格に連動するよう設計されているのが特徴といえるでしょう。
金価格は経済が不安定になるほど上昇するので、FXや株式投資などの分散投資におすすめです。
メリットの一つとして、上場投資信託はコストが低いことが一般的な投資信託に比べてあげられます。
金ETFは、投資信託のように他者へ運用をまかせるのは不可能です。
自身で売買の判断を下す必要があるため、資産運用の高い知識やテクニックが求められるでしょう。
金地金や金貨の購入
金地銀や金貨を購入し保有する投資方法があります。
金貨は百貨店や宝飾品店などでも購入することができ、手軽に入手できるのです。
希少価値の高い金貨であれば、金貨そのものの価値に加えコレクション的な価値が加わる可能性が高いため高値で売却できるチャンスがあるでしょう。
金地金は平らな形状が特徴で「バー」や「インゴット」とも呼ばれているのです。
購入先としては、地金商や金属メーカーなどがあげられます。
金地金や金貨のメリットとしては、自身で金の現物を保管でできる点です。常に確認しながら現物の取引ができるため、資産運用の管理が用意といえます。
しかし、金地金や金貨には高い盗難リスクがあるのです。
小型の金庫などを自宅に設置しても盗難リスクをゼロにすることは難しいでしょう。
販売会社の保護預かりサービスや銀行の貸金庫などのサービス使用がおすすめです。
金先物取引
先物取引は、将来に特定の商品の受け渡しを約束し取引時点で数量と価格を決めてしまうことです。
受け渡し前に反対売買をすることで、取引時と反対売買時の価格差が利益・損失となります。
レバレッジを活用できる点が金先物取引の最大のメリットといえるでしょう。
レバレッジとは証拠金をあらかじめ用意することで、もとでの数倍の取引額で運用できるものです。
取引額が大きくなり利幅も大きくなるため、手元に小額しかない場合でも多額の利益を期待できます。
金先物取引の注意点としては、取引の満了日が定められており期限が過ぎると必ず決済しなければなりません。
金先物取引は、中長期の資産形成を行うのではなく短期間の投資効率を上げることを考えておきましょう。
先物取引はチャンスが大きい分リスクも非常に大きなっているため、投資をする際は注意して行うようにしてください。
金投資におすすめ証券会社
金投資するにあたっておすすめの証券会社をしていきます。
紹介する証券会社は以下の3つです。
証券会社 | マネックス証券 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|---|
取引方法 | スポット取引 | スポット取引 | スポット取引 |
商品名 | マネックスゴールド(金・プラチナ) | 金・プラチナ | 純金積立(金・プラチナ・銀) |
買付手数料 | 1.65% | 2.2% | 1.65% |
| 無料 | 無料 | 無料 |
積立単位 | 1000円以上1000円単位 | 1000円以上1000円単位 | 1g以上1g単位 |
表で比較する上記のような形となります。
以下では、より詳しく金投資におすすめの証券会社を紹介していきます。
マネックス証券
マネックス証券は、金のスポット取引と積み立て取引に対応しています。
積立取引は、定量・定額の両方に対応しているのです。
定額の場合は毎月1000円、定量の場合は1gから投資できるので小額で金投資を試してみたい方におすすめの証券会社といえます。
マネックス証券では、金投資専用のアプリが用意されています。
外出先や通勤時間の隙間時間にもスマホで手軽に資産運用することができるのです。
SBI証券
SBI証券は、ネット証券会口座開設数No.1の大手ネット証券です。
金投資の取引方法としては、積立取引と金のスポット取引に対応しています。
マネックス証券や楽天証券に比べると買付手数料が2.2%と劣りますが、金を特定保管しているので安全性に優れているのです。
金の保管方法には、特定保管と消費保管の2種類あります。
2種類の中の特定保管では、預ける資産は預け先の会社の資産と別で保管・保全されるのです。
分別保管される特定保管は、消費寄託を採用している証券会社よりも安全性が高いといえます。
信用リスクを可能な限り抑えたい方は、SBI証券がおすすめです。
楽天証券
楽天証券は、金投資の運用コストをできるだけ抑えたいと考えている方におすすめです。
買付手数料は、1.65%(税込)と業界最安値となります。
買付手数料の他、売付手数料や保管料、年会費なども不要であり運用コストを最小限に抑えることができるのです。
楽天証券の口座を既にお持ちの方は、サービスのお申込みから積立金額などの設定まで全てインターネットで手続き可能なので口座開設するのがおすすめでしょう。
金投資におすすめのETF
リアルタイムで小額から金投資を行うことを考えている方は、金ETFがおすすめです。
銘柄によりますが約5000円から投資可能で、現物取引より手数料が安いので初心者の方に向いています。
以下では、金に関係するETFのおすすめを3種類紹介していきます。
純金上場信託
銘柄名 | 純金上場信託 |
---|---|
ベンチマーク | 国内にある金先物価格から評価した金地金の現在理論価格 |
運用会社 | 三菱UFJ信託銀行 |
分配金の有無 | なし |
信託報酬 | 年率0.432% |
購入可能な証券会社 | SBI証券、マネックス証券、松井証券 |
純金上場信託は、国内の金先物価格から評価し金地金の理論価格に連動した金ETFであり「金の果実」とも呼ばれています。
国内大手である三菱UFJ信託銀行が運用している安心感と、多くの証券会社が扱っている点で購入しやすいのが特徴です。
金現物に裏付けがあり、数多くある金ETFの中で唯一地金と交換に対応しています
SPDRゴールド・シェア受益証券
銘柄名 | SPDRゴールド・シェア受益証券 |
---|---|
ベンチマーク | ワールド・ゴールド・トラスト・サービシズ・エルエルシー |
運用会社 | – |
分配金の有無 | 年1回 |
信託報酬 | 年率0.4% |
購入可能な証券会社 | SBI証券、マネックス証券、松井証券 |
PDRゴールド・シェア受益証券は、円換算した金地金と連動を目指す金ETFを提供しています。
金地金価格をベンチマークしており、組み入れ銘柄が金のみと分かりやすいのが特徴といえます。
信託報酬は「ETFS金上場投資信託」よりも0.1%だけ高額ですが、PDRゴールド・シェア受益証券は年一回の分配金を受け取れる点が魅力といえるでしょう。
ETFS金上場投資信託
銘柄名 | ETFS金上場投資信託 |
---|---|
ベンチマーク | 金地金価格(ロンドン金値決め) |
運用会社 | ETFセキュリティーズ・マネジメント・カンパニー・リミテッド |
分配金の有無 | なし |
信託報酬 | 年率0.39% |
購入可能な証券会社 | SBI証券、マネックス証券、松井証券、楽天証券 |
ETFS金上場投資信託は、ロンドン地金市場協会(LBMA)の規格で金現物に投資しており金の価格と連動を目指しています。
金ETFの中では信託報酬が0.39%と最安値クラスの手数料となっているのです。
分配金がないですが、運用コストが抑えられる点が魅力といえます。
金投資におすすめの金現物提供会社
金は購入や売却ともに手数料がかかります。
金現物会社を選ぶ基準は、どこの会社でも品質・純度に変わりはないため手数料の安さと望む容量があるかが重要になってくるのです。
金現物提供会社のおすすめは3つあります。
- 田中貴金属工業
- 三菱マテリアル
- 日本マテリアル
以下では、おすすめ金現物提供会社の手数料と容量の比較をしていきます。
販売手数料 | 売却手数料 | |
---|---|---|
田中貴金属工業 |
|
|
三菱マテリアル |
|
|
日本マテリアル | なし | なし |
500g未満の売買を検討している方は、業者選びを望む容量と手数料を比較して慎重に選ぶ必要があります。
金投資のメリット
将来性の高い実物資産
金は、株や債券と比べて希少価値があり実在する資産です。
株や債券は、国や企業が破綻してしまうと資産の価値がゼロになってしまう信用リスクがあります。
金は発行する機関がないため、信用リスクを懸念する必要がなく存在そのものが価値となっているのです。
金は、万が一世界恐慌や経済危機になったとしても安心して取引できる信頼性の高い資産といえます。
世界共通の価値基準を持つ
金は世界共通認識の価値基準であり、他の資産と比べても換金しやすいメリットがあります。
日本で不動産を売買する場合、購入タイミングは自分次第ですが売却タイミングは日本情勢や景気変動に左右されてしまうでしょう。
金は、世界に市場が開いており買い手も見つかりやすいメリットがあります。
株や債券と比較しても金は経済的・地政学的危機などの信用リスクと連動しにくいことがあげられるのです。
金は、株や債券に加えて保有することでリスクを分散することができるでしょう。
インフレに強い
株や外貨などは、インフレが起こると資産価値が大きく減少してしまう可能性があります。
金も資産ではありますが、株や外貨と異なる点として「モノ」として扱われるのです。
インフレが起こると相対的に金の資産価値は上がるため、別の金融資産の資産価値減少リスクを金の保有で和らげることができます。
金投資のデメリット
配当や利子がない
金投資の場合、配当や利子が得られない点が最大のデメリットといえます。
金は、保有し売却することでしか収益を得ることができません。
株式投資や債券投資の場合は、資産売却の他に保有することで配当金や定期的な利子の収益を期待できます。
株式投資や債券投資は、金投資と比べると利益獲得の手段が豊富といえるでしょう。
金投資で最大の利益を得るには、安全性を確保できるメリットを活かし株や債券と組み合わせることがおすすめです。
管理するコスト・リスクがある
金地金や金貨で購入する場合、管理するコストや盗難・紛失リスクを背負うことになります。
世界中で価値を認められていることは、裏を返せば多くの人から狙われる可能性が多いということです。
盗難・紛失リスクを無くすには、販売会社の保護・管理や銀行の貸金庫などのサービスが必要となってきます。
しかし、サービスを利用するには預け入れ引き出し、保管などにそれぞれ手数料がかかるのです。
管理コストに年で数万円かかることを考えると、積立投資や投資信託の利用を検討するのも方法の一つといえます。
コスト・銘柄の違いを事前に比較して選ぶ
金投資を行うには、証券会社を見極めて選ぶことが大切です。
適当に証券会社を選んでしまうと、手数料が高くコストがかさんでしまうことや欲しいETFの銘柄が存在しない可能性があります。
本記事でおすすめした証券会社3つを参考にして、自身の投資スタイルや状況に合わせて証券会社選びにお役立てください。