ブラジル・ボベスパ指数はブラジル株式を代表する指数の一つで、ブラジル経済状況を分析する為にも利用できます。
ブラジルは世界人口第5位の大国で、南アフリカ大陸の中でも経済成長が著しい国です。
2021年現在は自動車などがメインの工業国になっており、名目GDPでは世界第7位になっています。
失業率が低下しており、中所得層の増加によって今後個人消費の伸びも期待できる国です。
ブラジルが利用しているブラジルレアルは高金利を維持している為、為替市場での取引でも大きな利益を期待できます。
今回はブラジル経済を代表する指標「ブラジル・ボベスパ指数」の今後の見通しについて詳しく解説します。
2020年はコロナショックによって、ブラジル経済も大きく傾きましたが、2021年からポジティブ要素が増えており、投資家達から大きく注目されています。
これからブラジル株式市場で投資を検討している人や、ブラジルレアルの投資を検討している人は参考にしてください。
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ブラジル・ボベスパ指数の推移
直近のブラジル・ボベスパ指数の価格推移は下記の通りです。
年月 | ブラジル・ボベスパ指数 |
---|---|
2021年1月 | 115174.27 |
2021年2月 | 109919.01 |
2021年3月 | 116675.77 |
2021年4月 | 118677.78 |
2021年5月 | 125935.04 |
2021年6月 | 126685.79 |
2021年7月 | 121680.78 |
2021年8月 | 119178.28 |
2021年1月から徐々に上昇したていたブラジル・ボベスパ指数ですが、2021年6月に高値を記録してから一旦反発を受けています。
2021年の月間価格の推移は変動幅が狭くなっていますが、2020年のコロナショックと比べると大きく変動していることが分かります。
年月 | ブラジル・ボベスパ指数 |
---|---|
2020年1月 | 113576.45 |
2020年2月 | 104230.33 |
2020年3月 | 72777.02 |
2020年4月 | 80685.28 |
2020年5月 | 87335.41 |
2020年6月 | 95063.93 |
2020年7月 | 103151.93 |
2020年8月 | 99557.26 |
2020年9月 | 94524.74 |
2020年10月 | 93805.8 |
2020年11月 | 109083.12 |
2020年12月 | 118968.45 |
新型コロナウィルス感染拡大による経済打撃は、ブラジルでも発生しています。
10万~11万台を推移していたブラジル・ボベスパ指数はコロナショックによって7万台にまで下落しています。
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ブラジル・ボベスパ指数の今後の見通し
ブラジル・ボベスパ指数の今後の見通しについて解説していきます。
新型コロナウィルス感染拡大が経済にどのような影響を及ぼしているか、ブラジル経済は今後どのような課題を抱えているか詳しく解説していきます。
ブラジル経済は想定より早く回復している
ブラジル系座いの指標となる実質GDPは2021年1月~3月期で前期比+1.2%まで上昇し、新型コロナ感染拡大前の水準まで戻ってきている状態です。
ブラジル経済は数ヶ月前にブラジル株式市場が想定していた回復より、早い回復水準で進んでおり今後も順調に回復していく可能性が高いです。
新型コロナウィルスは変異株が再び感染拡大しているものの、ワクチン普及による重症患者低下によってブラジルでもコロナウィルス感染収束の期待が高まっています。
ブラジル株式市場に資金が流入している
実質GDPの上昇により、2021年の市場予想は上方修正が継続的に行われています。
上方修正に伴って、海外からブラジル株式市場へ資金流入している状態が発生しています。
多くの金融企業が予想していた成長率より大幅に回復しているブラジル経済は、更に上方修正していく可能性があり、成長率が上昇していく予想によって資金流入が継続される可能性があります。
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ブラジルの新型コロナウィルス感染状況は重症リスクが低下
ブラジルは新型コロナウィルスのワクチン接種が進んでおり、1回以上受けた人が人口の2割を越えています。
一方で新規感染者数は上昇している状況で、感染を抑えていない状態から人の移動が再開されてしまったことが一つの要因になっています。
また世界的に有効性が相対的に低いと考えられている中国のワクチンをメインに接種していたことも指摘されています。
様々な懸念点はのこっていますが、新規死亡者は減少傾向にあり、中国のワクチンでも重症化を防ぐ効果がある可能性があります。
具体的な数字を見ていくと、2021年4月7日には1日3,693人の死亡者が出ているものの、2021年8月1日は464人と減少しています。
更にブラジルでは、ワクチン接種意向比率が高まっている為、今後主流になるアストラゼネカ製のワクチン接種によって感染拡大を抑止できる期待が出来ます。
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ブラジルは貿易黒字によってブラジル・レアルを支えている
ブラジルは貿易大国でもあり、輸出はブラジル経済を下支えしている存在しています。
ブラジルがメインで輸出している大豆や鉄鉱石で、大豆は中国向けの需要が拡大しており価格が上昇しています。
大豆は2021年4月・5月と量・額ともに過去最高を記録しています。
一方鉄鉱石は、輸出量は増えていませんが、価格上昇によって輸出額が10年ぶりの大きさまで拡大しています。
ブラジルの大豆収穫シーズンは2~3月であることから、今後輸出額は減少する見込みになりますが、需要の回復による価格上昇で貿易収支は黒字を維持出来ると期待が持てます。
ブラジル中銀はインフレ懸念に対して迅速な対応をしている
2021年からインフレ懸念が高まり、実際市場は予想を大きく上回るインフレ率になっています。
ブラジル中銀がインフレ目標にしていた2.25%~5.25%を大きく上回り、5%台を推移している為インフレ懸念での不安要素があります。
しかしブラジル中銀はインフレ懸念を受けて3月と5月に金利上げを実施し、インフレ懸念への迅速な対応をこなしています。
2020年の後半からブラジル・ボベスパ指数が回復した要因
ブラジル・ボベスパ指数は2020年後半から回復していく動向を見せています。
これからブラジル・ボベスパ指数が回復したいくつかの要因を紹介します。
今後も同じような要因で変動する可能性もあるので、把握しておきましょう。
米国大統領選挙の不安解消
2020年11月意向のブラジル株やブラジル・レアル相場は、米国大統領選挙のバイデン候補勝利確定が回復要因の一つになっています。
米国大統領選挙は結果によって市場が大きく揺れ動く為、投資家が投資しにくい市場状況になってしまいますが、勝利が確定したことによって市場は安定方向に向きました。
ワクチン開発による期待
米国が新型コロナウィルスのワクチンを開発したこともブラジル・ボベスパ指数回復の大きな要因です。
新型コロナウィルスのワクチン開発そして接種によって、2021年の景気回復の期待が高まり、市場も比例して回復しました。
ブラジル・ボベスパ指数に投資は可能?
ブラジル・ボベスパ指数は株価指数なので、日経平均株価同様、直接投資することはできません。
ブラジル・ボベスパ指数に投資するには、ブラジル・ボベスパ指数と連動を目指すETFに投資する必要があります。
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ブラジル・ボベスパ指数はブラジルの本格的な経済回復によって上昇する見込み
ブラジル・ボベスパ指数は今後も上昇していく期待が大きい指数ということが分かりました。
新型コロナウィルスの感染状況は、変異株の登場によって明確に予想できない状況ですが、ワクチン接種も広まってきている為経済回復していく可能性が高いです。