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【2021年】CAC40指数の見通しはどう?増益ピークが到来する可能性やコロナの影響を解説

CAC40指数は欧州マーケットを代表する株価指数の1つで、1987年12月31日の株価を基準値1,000として算出されています。

国内では馴染みのない株価指数ですが、ヨーロッパ株式市場で投資を検討している人は、チェックすべき重要項目になっています。

今回はCAC40指数の見通しについて解説していきます。

CAC40指数は日経平均株価やNYダウと同じように高値を更新している状態です。

今後増益ピークが到来して下落方向に向かうのか、継続的に上昇するのか、分かりやすく説明するので参考にしてください。

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CAC40指数とは

CAC40はユーロネクスト・パリに上場している40銘柄で構成されている調整時価総額加重平均指数です。

フランスの代表的な指数であると同時に、欧州マーケットでも重要な指数となっています。

世界的に有名な化粧品会社「ロレアル」や自転車企業「ルノー」などが指数に入っています。

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CAC40指数の主な構成銘柄

CAC40指数の主な構成銘柄は下記の通りです。

CAC40指数の主な構成銘柄
  • LVMH (MC)
  • トタル (FP)
  • サノフィ (SAN)
  • ロレアル (OR)
  • シュナイダーエレクトリック (SU)
  • エア・リキード (AI)
  • エアバス (AIR)
  • BNPパリバ (BNP)
  • ヴァンシ (DG)

日本でも有名な、ルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーが合併して誕生したLVMHがはいっていたり石油・ガスなどを取り扱う企業がはいっていたり、多種多様の企業が構成されています。

欧州方面で有名な企業も多数採用されている理由から、欧州マーケットを代表する指数になっています。

CAC40指数のチャート推移

CAC40

CAC40のチャート推移を紹介します。

2020年はコロナショックにより、欧州市場だけでなく世界の市場が大パニックになりました。

コロナショックから回復した後は、経済回復の期待や金融緩和の影響によって上昇しています。

CAC40指数も日経平均株価やダウNYと同じ様な影響を受けており、2021年8月には最高値を更新しています。

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2020年コロナショックで急落

CAC40コロナショック

CAC40指数はコロナショックにより、6,000台を推移していたレートが一気に3750台まで暴落します。

フランスでは2020年3月頃から爆発的に新型コロナウィルスが感染拡大しており、国内でも有名な第73回カンヌ国際映画祭も開催延期されています。

2020年3月9日はイタリア全土がロックダウンを決行し、フランスもそれに連ねて3月17日にロックダウンを決行しています。

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2021年8月4日に最高値を更新

CAC40指数は、3750台の安値を出した後に上昇し始めトレンド転換しました。

しかしヨーロッパのコロナ感染状況は改善されず、日経平均株価やNYダウのようにきれいな右肩上がりになっていません。

2021年11月に再度コロナ感染者が拡大し、CAC40指数も一度下がりましたが、前回のように暴落はしていません。

2020年年末はファイザー社がコロナワクチンを開発したことにより、コロナ収束の期待もあって下落後は再び上昇しています。

【2021年】CAC40指数の見通し

CAC40指数の見通しを紹介します。

新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けているCAC40指数ですが、今後もコロナウィルスに翻弄されるのか解説します。

確かにCAC40はコロナショックによって暴落していますが、長期的にみるとコロナ感染拡大の第二波・第三波に対しては大きな反応は無く上昇しています。

2021年の8月には最高値を更新している為、コロナによって需要が高まった企業の業績や原油高騰で利益を上げている企業によって支えられている可能性もあります。

デルタ株感染拡大で経済にダメージを受ける可能性がある

インドで発生した感染力の強いデルタ株は、日本だけでなくフランスでも感染拡大しています。

フランスはコロナ検査陰性やワクチン接種を証明する「衛生パス」がないと公共施設や飲食店を利用できない政策を実行していますが、コロナウィルス感染は拡大しています。

2021年7月3日の新型コロナウィルス感染人数が4,580人だったのに対して、8月4日は28,784人に増加しています。

今後デルタ株の対策によっては、再び経済活動がストップしてしまう懸念がある為、CAC40指数も高値更新を止めて下落する可能性があります。

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フランス企業の業績が業種によって差が更に広がる予想

CAC40指数の構成銘柄の2020年半期業績発表で、黒字業績の企業と赤字業績の企業が顕著にあらわれました。

高級ブランド各社は黒字を確保し、輸送関連企業は巨額の赤字になっており、自動車大手ルノーも73億ユーロという過去最大の純損失額を記録しています。

通信各社はコロナショックによる影響が少なかった為、良好な業績を維持し、大手食品製造企業も堅調な業績を維持しています。

上記のようにコロナ感染拡大によって大きく赤字に傾く企業がある為、今後デルタ株によって経済活動がストップしてしまうと再びコロナショックと同じような暴落が起きる可能性があります。

CAC40指数は増益ピーク到来?

CAC40指数は現在最高値を更新している状態です。

しかしこの最高値更新は、長く続かずピークアウトする可能性が高いと考えている投資家が多いです。

実際2021年7月頃からデルタ株が猛威を振るっており、フランス政府がデルタ株をどのように抑えるかによって、企業へのダメージが変化します。

最悪の場合、2020年と同じ様な形になりコロナショックのような暴落もあり得ます。

シーマ・シャー氏はそう遠くない内に増益ピークが来ると予想

2021年8月3日の欧州株は上場し、最高値をマークしています。

銀行やエネルギー企業は良好な決算を発表し、投資家達の買い材料になりました。

米国市場はすでに市場全体のピークを迎えており、NYダウ平均は上昇の勢いが鈍化しています。

「域内は総じて素晴らしい決算シーズンとなっている」と述べ、「期待値はすでに非常に高かったが、それでも不十分だったようだ」と続けた。同氏はその上で、米国はすでに増益のピークに達しており、欧州もそう遠くないうちにピークとなる可能性が高いとの見方を示した。

引用元:Bloomberg

プリンシパル・グローバル・インベスターズのチーフグローバルストラテジスト、シーマ・シャー氏はブルームバーグの記事で「米国は既に増益のピークに達しており、欧州もそう遠くないうちにピークになる可能性が高い」と発言しています。

CAC40指数はデルタ株感染拡大の影響を受ける見通し

CAC40指数は増益のピークを迎えると共に、デルタ株感染拡大によって大きく変動する可能性があります。

欧州中央銀行では、パンデミック緊急購入プログラムを2022年3月まで継続する姿勢を維持しており、コロナによる経済打撃を全面バックアップする体制が整っています。

コロナ感染拡大によって、株式市場ではセオリー通りの動きをしないケースも増えてきている為、コロナ感染者の人数や政府が打ち出している感染対策は随時確認して、運用戦略を立てましょう。

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