MTG(マジック・ザ・ギャザリング)というカードゲームを知っていますか?
1993年から発売され、現在は「最もよく遊ばれているTCG」としてギネス記録にも認定されています。
そんな人気カードゲームのMTGに、現在投資目的で人気が集まっています。
「カードゲームなのに投資?どういうこと?」と思う人も多いでしょう。
この記事ではMTGの投資について紹介して、どんな投資方法が一番稼げるか解説します。
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このページのもくじ
MTG投資とは?
MTG投資とは、MTG(マジック・ザ・ギャザリング)のカードに投資する方法です。
具体的には、「のちにレア度が高くなるカードを安く買って高く売る」ことを指します。
MTGは毎年新しいカードがリリースされますが、反対に過去のカードは絶版になるケースが多く、希少価値が高まります。
つまり現在1000円で取引されている強いカードは1か月後には1万円になっているかもしれませんし、10年後には5万円になっていることもあります。
将来に売却することを見据えて、レアカードを購入しておくことで投資に繋がります。
実際に古いカードは絶版になることがほぼ確定しているので、保存環境に気を付ければほぼ間違いなく利益を得られるので非常に注目が集まっています。
MTGをプレイしている人も、まったく知らずに投資目的でカードを購入する人もいるので、レアカードの取引価格が毎年高まっています。
MTG投資では700万円越えのカードが取引される
MTGはプレイ人口が多く、強いカードやレアなカードは価値が非常に高まります。
後程紹介もしますが、「ブラックロータス」というカードは20年以上前に発売されたものですが、現在700万円と超高価格で取引されています。
700万ともなると車が購入できるほどの額ですので、実際に株などと同じレベルと考えればかなり稼ぐことができるでしょう。
ブラックロータスレベルになるとなかなか流通しませんが、手に入れれば数年後には数倍の価値になることがあります。
MTGを知らずに投資する人もいる
MTGのカードは特に価値が高くついているので、MTGを全く知らない投資目的の人も参入しています。
中には「今後価値が付くカードは何ですか?」とカード専門店に直接聞いてくる人もいるようで、MTGを知らない人からカードの価値に注目が詰まっています。
ですが完全に知識がない状態の人が投資目的でカードを買い占めようとするのは、MTGプレイヤーからかなりの反感を買います。
価値が高いカードは強いカードが多く、MTG4プレイヤーもお金を払って購入しようとします。
その際にカードの価値も知らない投資目的の人が買い占めてしまうと流通量がへってしまい高額化してしまうので、かなり嫌われる行為です。
もし投資目的で始める場合も、他人にばれないように自分でカードを調べて始めましょう。
MTG投資で高額取引されているカード10選
次に、実際に高額取引されているカードについて紹介します。
現在高額取引されている上位10位は次の10枚です。
1位 | ブラックロータス | 7000000円 |
---|---|---|
2位 | モックスジェット | 1100000円 |
2位 | モックスサファイア | 1100000円 |
4位 | アンセストラルリコール | 1000000円 |
5位 | モックスルビー | 900000円 |
5位 | モックスエメラルド | 900000円 |
5位 | タイムウォーク | 900000円 |
8位 | モックスパール | 800000円 |
9位 | タイムツイスター | 750000円 |
以下にそれぞれのカードの詳細を紹介します。
ブラックロータス:7,000,000円
前述しましたが、ブラックロータスはダントツで人気のあるカードです。
α版・β版・アンリミテッド版と発売時期によって分かれており、最も古く発売されたα版(1993年)に700万円の価値がつけられています。
ちなみに、β版は400万円、アンリミテッド版は80万円程度の価値です。
流通量が非常に少ない上に最強クラスのカードどいうこともありこの値段がつけられています。
3000万円ほどの価値がつけられていた時もあるので、その時期よりは金額が下がっていますが、全カードの中でも圧倒的に高額なカードです。
モックスジェット:1,100,000円
モックスジェットはマナプールに黒を加えるという効果のアーティファクトカードです。
α版は1100000円の価値がつけられています。
モックスジェットはパワー9という中の一つで、同率2位のモックスサファイアと並んで人気があります。
モックスサファイア:1,100,000円
モックスサファイアは前述のモックスジェットと同じパワー9の1枚で、α版では1100000円の価値がつけられています。
他のバージョンでも350000円以上の価値がつけられているほど価値があるカードになります。
パワー9シリーズは全体的に高額査定されるので、所持している場合は期待できます。
アンセストラルリコール:1,000,000円
アンセストラルリコールは、カードを3枚引く効果を持っているインスタントカードです。
α版だと1,000,000円、β版だと600,000円の価値がついているのでどちらでも期待できます。
アンセストラルリコールもパワー9の一つで、再録禁止カードとなっているので人気があります。
モックスルビー:900,000円
モックスルビーはマナプールに赤を追加する、パワー9の1枚です。
後に紹介する同順位のモックスエメラルド、タイムウォークと並んでα版では900000円の価値がついています。
パワー9シリーズの中では中盤の価格帯ですが、MTGの中ではかなり高い金額になっています。
モックスエメラルド:900,000円
モックスエメラルドはマナプールに緑を追加する、パワー9の1枚です。
900000円の価値がつけられています。
カード効果はモックスサファイアやモックスエメラルドとほぼ同じです。
タイムウォーク:900,000円
タイムウォークは自分のターン数を1増やす効果を持つカードです。
魅力的な効果とα版という希少性も兼ね備えたカードのため、パワー9の1枚として数えられています。
そもそも市場に出回ることが少ないですが、出たときはかなり高額取引されます。
モックスパール:800,000円
モックスパールはマナプールに白を加えるアーティファクトです。
パワー9の中では買取価格が低めに設定されていますが、それでも800000円なのでかなり高額で取引されます。
コレクションエディション版やインターナショナルエディション版だと価値が下がります。
タイムツイスター:750,000円
タイムツイスターは、自分の墓地と手札をライブラリーに加え切り直しカードを7枚引く効果があるカードです。
カードを引く効果があるカードは数多く出ていますが、7枚出せるカードはタイムツイスターオンリーです。
このように、パワー9は強力な効果を持っているため、買取金額が非常に高く設定されています。
MTG投資で取引されるブースターボックスの金額は?
では現在のブースターボックスの価格はいくらでしょうか?
発売年ごとにそれぞれ1つずつピックアップして紹介します。
パック名称 | 発売年月日 | 買取価格 | 定価 |
---|---|---|---|
イコリア:巨獣の棲処 | 2020年04月17日 | 11,000円 | 12,000円 |
灯争大戦 | 2019年05月03日 | 13,680円 | 11,000円 |
ドミナリア | 2018年04月27日 | 11,000円 | 11,000円 |
カラデシュ | 2016年09月30日 | 21,600円 | 16,200円 |
イニストラードを覆う影 | 2016年04月08日 | 14,400円 | 12,000円 |
タルキール覇王譚 | 2014年09月26日 | 14,400円 | 14,400円 |
ニクスへの旅 | 2014年05月02日 | 18,000円 | 14,400円 |
ラヴニカへの回帰 | 2012年09月29日 | 12,600円 | 12,600円 |
イニストラード | 2011年09月30日 | 61,200円 | 54,000円 |
ミラディンの傷跡 | 2010年10月01日 | 72,000円 | 54,000円 |
ワールドウェイク | 2010年02月05日 | 216,000円 | 126,000円 |
イーブンタイド | 2008年07月25日 | 46,800円 | 36,000円 |
ローウィン | 2007年10月12日 | 126,000円 | 115,200円 |
未来予知 | 2007年05月04日 | 144,000円 | 108,000円 |
ディセンション | 2006年05月05日 | 72,000円 | 43,200円 |
神河物語 | 2004年10月01日 | 90,000円 | 64,800円 |
1993年に発売されたα版のブースターパックは超高額で取引されますが、すでに絶版となっているパックが市場に出ることはかなり珍しいです。
過去に発売されたパックほど定価より高くなる確率は上がります。
ボックスが高額になる理由
カード単品でなくても、ボックスが高額買取されるのはなぜでしょうか?
考えられる理由は次の2つです。
- 経過年数
- 高額カード入り
以下にそれぞれ理由を解説します。
発売から年数が経過しているから
ボックスが発売してから何年か経つと流通量が減ってくるので、金額が高く設定されます。
全てのボックスが高額化するわけではありませんが、3~4年ほど経ったカードから徐々に価値がついていきます。
約10年たってからはほとんどのボックスが定価越えをするようになります。
そのため、もし長期間待てるならば、ボックスを購入して保存しておくのもいいかもしれません。
ボックス内に高額カード入っているから
ボックスの中でも、高額の強カードが入っているボックスは高額になりやすいです。
例えば「イニストラード」というボックスには《ヴェールのリリアナ》《瞬唱の魔道士》の2枚の強カードが封入されているので、金額が高いです。
ボックスを買おうと思っている人は、強カードが含まれているボックスを選んで購入しておくと良いでしょう。
MTG投資のやり方は大きく分けて2つ
MTG投資の方法は大きく分けて次の2つあります。
- 短期投資
- 長期投資
「投資って、カードを買うだけじゃないの?」と思った方も多いでしょう。
実際にはカードを安く購入して高く売るだけですが、カード購入方法や売るタイミングが大きく分けられます。
以下でそれぞれ具体的に解説していきます。
短期投資
MTGにおける短期投資とは、新しく発売されるカードを購入して買い取り価格が上がってきたら売る方法です。
購入から売却するまでの期間としては半年未満のことが多いです。
新しく発売されるカードの情報はもらえますが、実際にプレイをしてみないとカードの希少性は分かりません。
そのため発売前のカードにはどれだけレアなカードでも低めの価格設定がされています。
そのためレアカードにあたりを付けて先んじて購入しておけば、プレイ環境が固まってきてから購入したカードの取引価格が上がります。
いきなり買い取り価格が1万円を越えてくることはほとんどありませんが、レアで強力なカードであれば5000円は超えてきます。
MTG投資で短期間のうちに稼ぐことのできる投資方法です。
長期投資
反対に、MTG投資で長い期間をかけて売却価格を伸ばしていくのが長期投資です。
MTGは古いパックは絶版になると解説した通り、何年か経つと古いカードは新しく出てこなくなるので、当時レア度が低かったとしても徐々に価値が高まっていきます。
中には「再録禁止カード」もあるので、その場合は特に価値が高まります。
例えば「Black Lotus(ブラックロータス)」のα版のPSA10-GemMint(最高グレードの保存状態)のカードは、3000万円で落札されるほどの価値がついています。
後に発売されたβ版やLimited Edition版ではそこまでの価値がついていませんが、それでもβ版は400万円程度、Limited Edition版は100万円程度の価値があります。
特に強いカードが再録禁止カードに指定されると価値が跳ね上がることがあります。
また、たとえ再録禁止カードではなくとも、過去に発売されたカードは10年たてば2倍以上の価値になるので長い期間で見るとほぼ確実に稼げます。
長期投資の方がおすすめ
MTG投資の方法を2つ紹介しましたが、特におすすめの投資方法は長期投資です。
理由は次の3つです。
- 短期投資だと価格変動が激しい
- 販売価格と買取価格に差がある
- 長期投資はほぼ確実にもうかる
以下にそれぞれ解説していきます。
短期投資だと価格変動が激しい
短期投資は高額になりやすいカードを予測してカードを購入する投資方法ですが、カードが出始めた時期はカードの価格変動が激しいです。
2000円でカードがリリース直後に強カードとして人気が出て5000円レベルのカードになったとしても、「いや、実はあまり使えないのではないか」となるとカードの価値は下がります。
人気が出たカードでも価格が上がり続けるか下がるかわからないので、予想するのがかなり困難です。
全てのカードを最大額で売ることは非常に難しく、人気が出ると予想したカードの人気が出なければ損をしてしまいます。
また発売当時は金額がそれほど高くなることはなく、1枚で1万円以上稼ぐことも珍しいのでリターンが少ないです。
短期投資は短い期間で稼ぐことができますが、大きく稼ぎづらいのが難点です。
販売価格と買い取り価格の差がある
短期投資では販売価格でカードを買って、買取価格で売り出します。
販売価格と買取価格には倍額以上差があることもあるので、大きく儲けづらくなっています。
そのためカードトレーディング会社に買い取ってもらうのではなく、メルカリなどのフリマアプリで売り出す必要があります。
相場よりも安ければ買ってくれる人はいますが、投資方法としては安定していないので向いていません。
長期投資はほぼ確実にもうかる
反対に長期投資では、すでに発売されている価値のあるカードを購入して10年後くらいに売り出します。
MTGは10年ほど経てばほぼ確実にカードの価値は上がっているので、短期投資のように収入が安定しないことはありません。
例えば先に紹介したブラックロータスを2012年に20万円で購入したとすると、10年たてば100万円程度に価値が上がっていました。
元から価値が高いカードは価値が急激に下がることは少なく、長い期間をかけて価値が上がっていくので投資に向いています。
短期間で細かく稼いでいくよりも手間がかからない点でも魅力です。
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MTG投資をするならボックス買いもあり
MTG投資をするときは価値のあるカードを購入することが多いですが、ボックス買いをするのも一つの手です。
というのも、ボックスは10年たってから売ると定価より高く売れるようになります。
過去10年分に発売されたエキスパンションボックスを見てもすべて金額が上がっているので期待できます。
無理に価値のあるカードを選んで購入する必要がないので、初心者でもわかりやすく投資できます。
ただし、ボックス買いをしてもボックスを開けることができないので、MTG好きの人は開けたくなってしまうかもしれません。
ぐっとこらえる意志の力が必要になります。
MTGで長期投資する際の注意点は?
MTGは長期投資がおすすめですが、長期投資にも次の2つの注意点があります。
- MTG好きじゃないと10年耐えるのはきつい
- 元金がある程度必要になる
以下にそれぞれ具体的に解説します。
MTG好きじゃないと10年耐えるのは困難
完全に投資目的だけでMTGのカードを買うのは、10年間という期間を耐えるのはかなりの気力が必要です。
全くMTGを知らない人が買おうとしてもカードに愛着がわかないため、よくわからないカードを長く持ち続けることになります。
カードの保存方法にも気を遣わないといけないので、まったく興味がない人は始めるのは大変でしょう。
元金がある程度必要になる
長期投資を始めるには元金が必要になります。
前述したブラックロータスのように本当に高価なカードを購入する必要はありませんが、それでも再録禁止カードを買おうとすると割とお金がかかります。
最初に10万円程度かかるので、最初の資金力がない場合、長期投資はできないでしょう。
ある程度資金に余裕があり、MTG好きな人が長期投資で始めるべきです。
MTGで投資する人は最近増えている!MTG好きにはおすすめの投資方法!
MTGは世界的に有名なTCGですが、カードの価値が高騰しているので投資に向いています。
再録禁止カードに決定されると特に価値が高まり10万円を越えるので、投資に非常に向いています。
MTG好きならば好きなカードを大切に保存して将来的に稼ぐことができるので、始めてみると良いでしょう。