FXトレードをしていると、三角持ち合いやペナント・逆ペナントといったチャートパターンの名前を良く耳にします。
FXではレート変動時に見せるチャート形状によって、今後の変動が上昇するか・下落するか分析することができます。
今回は逆ペナントの意味合いについて解説します。
逆ペナントをチャート上で見つける方法や、トレードに活用する方法を紹介するので、参考にしてください。
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逆ペナントとは
逆ペナントは、ペナントの逆を表しているチャート形状です。
上下の変動幅が小さい状態から徐々に幅が大きくなり、高値と安値が切り上がり・切り下がりして変動していきます。
相場の天井をピークアウトしていくようなイメージを持つとわかりやすいでしょう。
売り圧・買い圧が強くなっていくチャートパターン
徐々に変動幅が広くなる状態は、市場の売り圧・買い圧が勢いを増している状態でボラティリティも高くなっています。
不用意にエントリーすると、大失敗する可能性もあるのでライン引きをしてエントリー根拠を持つことが重要です。
逆ペナント発生した後は、トレンド方向が決まっていきますが、逆ペナントが出現する際は下降トレンドになる可能性の方が高いです。
逆ペナントの読み解き方
逆ペナントは、徐々に幅が大きくなっていく高値・安値ラインを引いて、そのラインをブレイクするかしないかでトレンド方向を分析します。
これから逆ペナントの読み解き方を詳しく紹介するので、逆ペナントがどのような相場状態を表しているのかしっかり把握しておきましょう。
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ボラティリティが高くなっている状態
逆ペナントはボラティリティが徐々に高くなっている状態で、最終局面では急上昇・急降下が発生します。
しかし斜めの高値ライン・安値ラインの範囲上で変動しているので、トレーダーはある程度予想することができます。
しかし逆ペナント型を知らない初心者は、中途半端なタイミングで誤エントリーしてしまう可能性があるので注意しましょう。
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降下・上昇トレンドになる
逆ペナントが発生したトは、上昇トレンドか降下トレンドが発生します。
絶対ではありませんが、逆ペナントは下降トレンドで発生刷る確率が高く、下落ラインから発生する場合が多いと把握しておきましょう。
逆ペナントは元々珍しい形状なので、下落状態で発生した際は下落目線を変えずに分析していきましょう。
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安値ライン・高値ラインを割ると一気に上昇・下落する
逆ペナントの三角形の形を崩しすように、レートがラインブレイクすると一気に上昇・下落します。
安値ラインの場合は下落が強まりますし、高値の場合は上昇の勢いが強まるので、逆ペナント発生時は三角形を意識して見ていきましょう。
逆ペナントをトレードに活用する方法
逆ペナントを利用して、取引する方法を紹介します。
逆ペナントは上昇・降下どちらも現れるので、各チャートパターンの対応方法を覚えておきましょう。
高値ラインでのショート
斜め上の高値ラインでショートしてスキャルピングする手法があります。
徐々に変動幅が広くなって行きますが、短時間足で発生した場合、一気に局面が変わる可能性があるので安値ラインでしっかり決済しておきましょう。
高値ラインでの押し目ショートを狙いつつ、安値からの反発が弱まったと判断したら追加でショートポジションを入れる方法もあります。
安値ラインのブレイクで追尾ショート
下降逆ペナントで安値ラインをレートがブレイクした際に、下落トレンド示唆を受け取ってショートする手法があります。
これはブレイクする前にレジスタンスラインまで到達せず、売り圧が強い根拠をもってエントリーする必要があります。
売り圧の強さを確認しないままエントリーすると、サポートラインからの反発で短時間で損失を連発してしまう可能性があるので注意です。
高値ラインブレイクでのロング
逆ペナントは下落場面に発生しやすいと紹介していますが、高値ブレイクから上昇するパターンもあります。
逆ペナントはどちらの勢いが強いかしっかり見定めてエントリーしないと間違った方向にエントリーしてしまいます。
高値ブレイク時は、レジスタンスラインブレイクと同じ効果があるので一気に上昇します。
高値ブレイクを狙ってロングすることによって、レート上昇にのって利益を得られます。
逆ペナントを利用する時の注意点
逆ペナントを利用する時の注意点を紹介します。
逆ペナントは発生率が低いチャートパターンですが、知っておくと取引に活用することができます。
しかし読み取り方を謝ると、逆方向にエントリーしてしまうのでチャートの分析経験が浅い人は注意点を確認して、間違えないように気をつけましょう。
ボラティリティの高い状態は証拠金維持率に気をつける
逆ペナントの状態は、レートが乱高下している状態なので、証拠金維持率に注意してエントリーしましょう。
一方方向にレートが動いている状態ではないので、ハイレバレッジでのエントリーはNGです。
どちらの方向に行くか定まるまでは、少ない取引数量で利確していきましょう。
レンジ幅が徐々に狭まる場合様子見が必要
逆ペナントが発生して、どっち付かずの状態になるパターンもあります。
逆ペナントからレンジ相場風の状態に転換した場合、一度様子見をして状況を判断しましょう。
レンジ相場になってしまう場合は、違う局面になっているので新たな形状を見て分析することをおすすめします。
逆ペナントは売り圧・買い圧が上昇するサイン
逆ペナントは売り圧・買い圧が上昇しているサインで、ラインブレイクした方向によってトレンド発生方向が決まります。
しかしレジサポラインをブレイクしても騙しの発生で、逆方向に動く場合もあるので注意しましょう。
また逆ペナントは発生率が低く、チャートパターンを無理やり逆ペナントに当てはめないようにしましょう。
初心者はボラティリティの高い場面で失敗しやすい傾向にあるので、逆ペナントからエントリーを考えている初心者は慎重に分析してください。
三角持ち合いの方が出現率が高い
逆ペナントの反対の形状である、三角持ち合いの方が出現率が高いです。
徐々にレート変動幅が狭まって最後に大きな変動を起こすパターンの方がFXチャートで発生しやすいです。
分析する時には、逆ペナントより三角持ち合いを意識してチャートパターンを見ていきましょう。
三角持ち合いも逆ペナントと同じく、示唆通りに行かない場合もあるので注意しましょう。
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チャートパターンの示唆通りにならない場合もある
逆ペナントの示唆を紹介しましたが、逆ペナントが発生しても示唆通りに変動しない場合もあります。
経済指標発表時などは、外的要素も加わって変動するので、逆ペナントを無視した動きになるケースもあります。
上記のように逆ペナントの形状だけでなく、ファンダメンタル的要素で変動が起きそうな場合は、逆ペナント以外の要素もしっかり見ておきましょう。