「なぜかエントリーしたら反対方向に動いた」と、まるで誰かがタイミングを見計らったかのような値動きは珍しくありません。
反対方向になる原因を知らずに、勘や経験に頼ったトレードを続けると損失を出し続けてしまうでしょう。
とくに初心者は買ったら下がる・売ったら上がるを繰り返し、損失を出すトレードになりやすいです。
この記事ではエントリー後の反対方向に動く原因から対策法までを解説し、リスクを抑えたトレードの実現方法を紹介します。
FXとは何?知っておきたいFXの基礎を初めての人にもわかりやすく解説
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このページのもくじ
買うと下がる・売ると上がる原因とは
注文した途端に値動きする原因は、エントリーのタイミングを間違えているためです。
トレンドの終わるタイミングや、為替相場の状況を読まずにエントリーしている場合が多いです。
他にはプロのトレーダーの思惑通りにトレードを行ってしまい、反対の買いと売り注文を行って損失を出してしまう人も少なくありません。
とくにFX初心者は上昇トレンドを見つけた場合に買い注文を入れたり、下降トレンドになった途端に売り注文を入れて損失を出す可能性が高いです。
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トレンドの最終局面でエントリーしている
トレンドの最終局面は価格の上昇や下落の一歩手前なので、エントリーした直後の値動きに巻き込まれやすいです。
利確や損切りを狙った他のトレーダーたちの注文が殺到している状態です。
トレンドの最終局面はプロのトレーダーが注文を待機していることを認識しないと、損失を出すトレードを続けてしまうでしょう。
また相場には「だまし」に巻き込まれて失敗する人は多いです。だましとはセオリー通り動くと見せかけて、チャートを反対方向に動かす手法です。
トレンドの最終局面は多くのトレーダーが参加しており、同時に多くの思惑が存在しているので、エントリーには慎重にならざるを得ないと考えましょう。
方向感が定まっていない状態でエントリーしている
トレンドの方向感が定まっていない状態は、チャート全体の動きを把握しないままのエントリーと同じです。
市場の動きではなく、自分の感覚を優先して注文を入れてしまいます。
相場の動きが不明確なまま注文を入れてしまうと、利確や損切りのタイミングをつかめずに、勘や運頼みの決済になり失敗しやすくなるでしょう。
上昇トレンドや下降トレンドは比較的わかりやすいですが、レンジ相場は動きが読みにくいので方向感をもってエントリーすることは難しいです。
そのため現状だけで状況を判断せずに、市場全体を分析してエントリーするタイミングをつかまなければなりません。
タイミングの根拠を人に説明できない場合は、なるべく注文を入れない方がよいでしょう。
追っかけエントリーで失敗している
追っかけエントリーとは、チャートの動きを追従して注文を入れることです。
トレンドの動きに合わせてエントリーするので、利益を出しやすく損失を抑えることもできます。
ただし相場は上昇と下降を繰り返しているため、追っかけエントリーを続けると必ず反転するタイミングに巻き込まれて損失を出してしまいます。
追っかけエントリーは為替相場が動き出してから注文を入れるため、すべての行動が後手に回ってしまいます。
市場を分析して待ち伏せてエントリーするタイミングを把握しない限り、勝率を高めることは難しいと考えましょう。
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FXで買うと下がる・売ると上がる現象を回避する方法
「買ったら下がる・売ったら上がる」の現象は、エントリーのタイミングを見直しが必要不可欠になります。
なぜなら値動きを予測してエントリーしないと、トレンドの方向や転換を間違えてしまい、損失を出しやすくなってしまうからです。
FXでエントリーする際は、市場全体の値動きを把握しなければならないので、相場の状況判断を間違えないように注意しましょう。
エントリータイミングを見直す
エントリ-のタイミングを見直すと、利確や損切りのポイントを見逃さない取引が可能になります。
まずはトレードの成績を分析して、損失を出しやすいエントリーのタイミングの共通点を探しましょう。
取引のルール設定に失敗の原因が存在します。
そして自身のトレードを見直すことで仮説を立て、デモトレードで新しく設定したルールでのトレードを試してみましょう。
デモトレードを使うと資金を使わずにトレードのタイミングを見直せるので、仮説を検証するために有効に活用できるでしょう。
トレンド最終局面か確認してトレンド転換でエントリーする
トレンドの最終局面を確認すると、急な値動きや他のトレーダーの相場の操作を予測してトレードを行えます。
FXは損失を抑えて利益を得る意識が重要なので、トレンドの最終局面におけるトレンド転換を事前に把握することは必要不可欠です。
トレンド転換はトレード全体の利益や損失に大きく影響するので、状況に応じて適切なエントリーを行うことで勝率を高められます。
とくに市場の時間が変わる境目はトレンド転換が起こりやすいため、市場に応じて注文の方法を変えるなどの対策が必要になります。
レジサポラインを見てブレイクアウトしているか確認する
レジサポラインを超えて上昇もしくは下降することをブレイクアウトと呼びます。
レジサポラインは価格の上限と下限の大まかな目安なので、ラインの中で価格が上下する保証はありません。
ブレイクアウトが起こった場合、レジスタンスラインとサポートラインが変わる「レジサポ転換」が発生するため、状況に応じてエントリーするタイミングを変えなければなりません。
あらかじめブレイクアウトを確認することで、損失を出す前にエントリーのポイントの変更ができるので、事前の確認は欠かさずに行いましょう。
FX取引でエントリーした方向と逆方向にレートが進んだ時にやる事
為替相場は価格が急に動くことがあるため、損切りのルール設定は必要不可欠です。
リスクヘッジを行わないと、大きく損失を出す可能性があります。
しかし十分なリスクヘッジを行った場合でも損失を出すことはあるので、市場に応じて取り引きのルールは変更しなければなりません。
長期トレンドや短期トレンドのどちらにも対応できるように、市場分析を欠かさずに行って急な値動きへの対策を行いましょう。
急落・急上昇している場合は損切り
為替相場の値動きが急に動く時は、損切りを行うことでリスク管理を行いましょう。
あらかじめ損切りのルールを設定し、損失を増やさない工夫が必要になります。
なぜなら為替相場は予想もつかない値動きをする可能性があり、エントリーしたタイミングと同時にチャートが急激に動くことが少なくないからです。
そのためエントリーには逆指し値注文を入れて、あらかじめ損切りの価格を設定してエントリーすることをおすすめします。
買値の5%~10%を損切りラインに設定すると、損失を抑えやすい取引になるでしょう。
長期目線で方向性が合致している場合は証拠金を増やす
トレンドの方向性が合っている場合は、十分な証拠金をもってトレードを行いましょう。
その理由は証拠金が少ないと、追証や強制ロスカットされる可能性があるからです。
長期目線でトレンドの方向性が合致している時は、短期トレンドの値動きに左右されない量の証拠金を入金することをおすすめします。
両建てする
両建てとは同じ通貨ペアの「買いポジション」と「売りポジション」を同時に保有することで、損失を回避できる手法です。
エントリーした途端に逆方向に動いた場合でも、2つのポジションを持っていることで決済と同じ状態になるので、エントリーしながらリスクヘッジが可能になります。
長期トレンドと短期トレンドの両方を対策に有効な手法なので、どちらのトレンドに投資してもリスクを抑えやすいメリットがあります。
ただし両建ては利確と損切りのタイミングを決めにくく、初心者が扱うには難しい手法なので注意が必要です。
リスクも2倍になるので注意
両建てはリスクを抑えやすい手法ですが、通貨ペアやトレンドの方向性によっては買いと売り2つのポジションの両方が含み損となる可能性があります。
事実上の取引手数料であるスプレッドにかかるコストも2倍になるので、手数料に支払う額が増えるデメリットは大きいです。
他にはFX会社によって、スワップポイントの保有が買いと売りを同額ではないので、スワップポイントの差額分のコストを払い続けなければなりません。
どのリスクもFX会社によって条件が異なるので、口座開設前に確認することをおすすめします。
FXでの買うと下がる・売ると上がる現象はエントリータイミングが原因
FXで注文した後に反対方向に動くのを止めるには、エントリーのタイミングを変えなければなりません。
相場の環境認識ができていないことが原因で、レートの方向性を間違えている可能性が考えられます。
ご自身のエントリーのタイミングを変えるには、明確な根拠をもって買いと売りの注文を入れることでトレードの勝率を高められるでしょう。
そのためにはトレードの理論や原則を使って市場分析を行い、トレンドの方向性や転換するタイミングに合わせてエントリーをすることが重要です。