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FX取引は法人・個人事業主どちらが節税できる?それぞれの税金算出方法とメリット・デメリットを解説

法人化もしくは個人事業主はFX取引の節税対策として有効です。

例えば費用が経費として申請でき、控除されることで税金を抑えられます。

しかし、どちらの事業形態でもいいわけではありません。

それぞれのメリットデメリットが異なるため、節税額に差がついてしまいます。

この記事では税金の算出方法を紹介し、法人と個人事業主の節税のどちらが適しているのかを解説します。

FXの税金とは?計算方法はある?いくらから確定申告が必要?

FX取引は法人・個人事業主の税金とは?

FXでのエントリーポイントとは

FX取引で得た利益に対する税金は、法人と個人事業主どちらに対してもかかり、トレード専門の業者以外は「雑所得」として扱われます。

FXで得た利益は雑所得の種類の一つである「先物取引に係る雑所得」に該当し、他の所得とは合算しない税率20%で税金を計算を行います。

税率20%の内訳は所得税15%に対して住民税5%です。

また2037年までは復興特別所得税として、0.315%の税金が上乗せされて計算されます。

FXの利益が年間で20万円以上の場合は納税の義務が発生するため、法人と個人事業主かかわらず課税される点に注意が必要です。

FXの収入は確定申告しないといけない?必要なケースと違反した際の罰則について解説

個人事業主にかかるFXの税金

個人事業主にかかるFXの税金は、本業とFX取引を合算した料金が課税の対象になります。

個人事業主の税金計算方法は所得を「事業所得」と「雑所得」に分けて計算し、合算した金額が個人事業主の税金総額になります。

事業所得とは、本業の利益の20%から控除額を引いた金額のことです。控除額は195万円以下で5%の税率から、4,000万円以上は45%に指定されています。

さらに事業所得に10%の住民税を加えた数字が課税対象になります。

所得や利益によって税金の算出方法が異なる

個人事業主は所得や利益が少ない時は、税率を抑えて課税金額を低くすることが可能です。

副業でトレードを続けた場合の税率は20.315%で固定されてしまいますが、収入が低く利益を出せていない場合は15%前後まで税率を下げる措置を受けられます

またFX取引にかかる費用は経費として計算できるので、パソコンやセミナー受講料などを全体の利益から引くと総額の利益が減って課税額が変わってきます。

他には損益通算によっても課税される額が異なるので注意しましょう。損益通算とは、赤字の所得を他の所得から差し引くことです。

副業の場合年間利益が20万以上になると確定申告を提示する必要がある

個人事業主はFX取引で得た利益が20万円を超えると、確定申告の義務が発生します。

FX会社は1年分の取引結果の支払調書を税務署側に提出しているため、税務署側には個人投資家の利益が把握されているので確定申告は忘れずに行いましょう

納税の義務を怠ると滞納によるペナルティが発生し、10年以下の懲役や1,000万円以下の罰金になる可能性があるので、間違っても脱税を考えてはいけません。

ただし基礎控除や配偶者控除など、所得税の控除額がFX取引の利益よりも多い場合は確定申告の必要はありません。

法人にかかるFXの税金

法人にかかるFXの税金は収入すべてを合算した数字を出し、その後に仕入れや経費などの費用を差し引いて出た利益から課税額を算出します。

法人にかかるFXの税金
  • (本業の所得 + 雑所得 – 経費) × 税率

FXの利益が増えてきた場合は、個人事業主よりも法人で取引を行う方が節税対策になるので、法人化するトレーダーは少なくありません。

ちなみにFXは青色申告の対象ではないので、白色申告を利用しましょう。

法人でFX取引を行う場合、本業と副業どちらも同じです。

法人でFX取引をおこなう場合税金の算出方法は一定している

法人のFX取引にかかる税金を求める方法は、本業と副業で行う場合どちらの計算も変わりません。

なぜなら法人は収入の種類が異なった場合でも、税金の計算方法は同じだからです。

利益の合計から経費を引いて、課税される額が求められます。

ただし法人の場合は経費が会社によって異なるので、計上できる項目が多いほど節税対策になるでしょう。

FX取引での法人・個人事業主はどちらが節税できるの?

疑問 とは ?

本業の場合の所得税は事業所得に応じて5%~45%で税率が決まり、副業の場合の税率は一律の20.315%です。

法人は本業と副業を合算して利益を計算するため、利益が低い場合は個人事業主がお得になり、反対に利益が高いほど法人の方がメリットが大きくなります。

そのため節税対策を考える時は、自身のトレードで得られる利益を基準に考えることをおすすめします。

個人事業主のほうが税率は安い

税率だけで計算すると、法人よりも個人事業主の方が安く抑えられます。

なぜなら個人が支払う所得税は収入の種類によって金額が変わるからです。

例えば事業所得や給与所得などに分けて税を徴収することで、法人のような一律課税を避けて公平性を保って税金の計算がされます

個人事業主は収入に応じて税率の計算を行うため、トレードで得られる利益が少ない場合でも、約15%まで税率を下げて申告が可能になります。

つまりFX取引による利益が少なければ少ないほど、個人事業主は税率を抑えられるのでメリットが大きくなるわけです。

さらに経費を計算に入れることで年間の利益を減らせるので、経費を増やせば増やすほど税率を抑えられるでしょう。

法人は本業と副業の利益合計が可能なので税金をコントロールできる

法人で得た利益は合算して計算を行うため、利益が大きくなるほど個人事業主よりもお得になります。

なぜなら法人の税金計算は収入の種類ごとに変わることがないので、損益をコントロールしやすくなるからです。

本業と副業の利益を合算して赤字になれば税金はかかりません。

所得税は利益が高くなるほど税率が上がる「累進課税制度」を採用していますが、法人税の税率は19%に抑えることが可能です。ただし所得が年800万円を超えない場合のみです。

さらに個人事業主よりも経費にできる項目が多いため、税金を安くするための対策を増やしやすいメリットは大きいといえます。

FX取引の税金は利益や本業の年収によって左右される

FX取引の利益や本業の年収と現状の利益によって選ぶメリットが異なります。

どちらの事業形態も節税対策になりますが、利益によってメリットとデメリットの影響が変わるので、トレードの実績や本業の年収を考慮しなければなりません

最初は個人事業主で税金を申告し、利益が上がり始めた段階で法人化を考えると、多くのメリットが受けられるのでおすすめです。

法人・個人事業主どちらもメリットとデメリットがある

FX取引において、法人と個人事業主はメリットデメリットがそれぞれ異なるので、利益や経費などから総合的な判断を行わなければなりません

おおまかに2つの事業形態のメリットデメリットを考えると、FXの取引の規模に応じて使い分けることで、メリットの恩恵を受けることが可能になります。

ただし税率は利益が増えるほど高くなってしまうため、現状のトレードの実績によって選択の基準が変わります。

どちらも節税対策になりますが、より多くのメリットを受けたいと場合は利益を基準に考えることが重要です。

FXの取引で利益が少ない時は個人事業主を選択し、利益が拡大してきた場合に法人化すると節税に繋がるでしょう。

法人・個人事業主どちらかが良いという訳ではない

法人と個人事業主はどちらもメリットとデメリットが存在し、人によってはメリットになる場合とデメリットになる場合があるため、どちらか一方を選択する必要はありません。

税率は個人事業主の方が安くなりますが、利益が上がるにつれて法人で税率を計算する方がメリットが大きくなります。

しかし法人で取引すると事務手続きが増え、設立時や維持するために費用がかかるため必ずしもお得とはいえません。

ご自身のトレードの実績によってメリットデメリットが変わるので、まずは利益に対してかかる費用を計算して現状の認識をしなければなりません

FX取引の税金に関する注意点

注意事項

FX取引で利益が出る場合は、確定申告が必要不可欠です。

納税は国民の義務なので、忘れずに行いましょう。

ただし利益が20万円以下の人は申告の必要がなく、また被扶養者は38万円以下の場合も確定申告の対象にはなりません。

法人・個人事業主どちらも節税対策で納税額を減らせるので、可能な限り負担を低くする工夫を行うことをおすすめします。

法人・個人事業主どちらも一定の利益を出すと確定申告が必要

FXの取引において、年間20万円以上の利益を出すと確定申告が必要になります。

そのため発生した利益や損失の計算を行わなければならないので、エクセルや帳簿などに残しましょう。

今はパソコンで確定申告書を自動で作成するソフトなどがあり、入力や計算の手間は省けるので積極的に利用することをおすすめします

さらに法人化した後に取引量が増え、税金の計算にかける時間が少なくなった場合は、税理士などに依頼すると申告漏れの心配がなくなるでしょう。

現状ではFXで得た収益は事業所得とは認められていないので、FXの利益は青色申告ではない点に注意が必要です。

損失している人は繰越控除を忘れないようにしよう

基本的にFXの取引で損失を出している人は、確定申告を行う必要はありません。

また繰越控除を受けることで翌年以降3年間は損失を繰り越して、利益と相殺することで節税対策になります。

損失繰越控除の適用を受けるためには、FXの決済における損失の明細書等を出さなければならないので、申告の際は必ず用意しておきましょう。

翌年以降の年度で繰越控除を受ける場合においても、再度の明細書等の添付が必要になる点に注意が必要です。

FX取引での税金は法人・個人事業主どちらも収益によって変わる為比べられない

FX取引で得た利益に対してかかる税金は、法人・個人事業主どちらも収益によって差があるため、比較することは難しいといえます。

実際に税金を計算する場合は利益の額だけでなく、合算した後に税率を計算すると費用を抑えられるなど、状況に応じて税金の金額は変わります。

またトレードで発生する利益によってメリットとデメリットが異なるので、法人と個人事業主のどちらかメリットの大きい方を選ばなければなりません。

そのため2つの事業形態を比較する際は、発生する利益や取引の規模を基準に考えることをおすすめします

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