FX取引を始めたばかりの初心者の方は、MT4の機能を充分に活用することができていません。
「あのチャート使いたいけどどこで設定するの。」と困ったことはありせんか?
今回この記事では、ボリンジャーバンドに注目をしてMT4で誰でも簡単に設定する方法と4つの利用方法について紹介します。
ボリンジャーバンドを利用することで、トレードの精度を上げることができます。
FX取引ツール「MT4」とは?5つの特徴や取引方法を初心者でもわかりやすく解説
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このページのもくじ
MT4でボリンジャーバンド表示する方法
まずは、お使いのMT4上にボリンジャーバンドを表示させます。
MT4を起動したら、次の5ステップでボリンジャーバンドを表示することが可能です。
- メニューバーから挿入を選択
- インディケーターを選択
- トレンドを選択
- Bolinger Bandsをクリック
- 設定画面下部の「OK」をクリック
上記のステップで実施するとボリンジャーバンドがチャート上に反映されます。
表示されているボリンジャーバンドはデフォルトのものなので必要に応じて設定を変更する必要があります。
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スマホ版MT4のボリンジャーバンドを表示する方法
ここまでは、パソコンでボリンジャーバンドを設定する方法を見てきましたが、スマホのMT4でもボリンジャーバンドを表示することが出来ます。
MT4を起動し画面上部中央にある「f」をタップしましょう。
- MT4を起動する
- 画面上部中央にある「f」をタップする
- メインウィンドウをタップする
- Bollinger Bandsをタップする
上記の操作をするとボリンジャーバンドの設定画面になります。
必要に応じて期間・偏差などを設定し完了を押せばボリンジャーバンドがチャートに反映されます。
同じように操作をすることで複数の偏差バンドや再調整をすることができます。
MT4のボリンジャーバンドの設定方法
ボリンジャーバンドの設定方法について紹介していきます。
ボリンジャーバンドの設定で変更をすることができるのは、次の4カ所です。
- 期間の設定
- 標準偏差の値を設定
- 適用価格の設定
- 線のスタイルの設定
それぞれの設定方法を見ていきましょう。
ボリンジャーバンドの上で右クリック→プロパティで設定画面を開くことができます。
期間の設定方法
ボリンジャーバンドの期間は移動平均線とαの期間のことです。
通常企業の営業日数は月20日程度なので、初心者の方は特にいじらずデフォルトの「20日」のままにしておきましょう。
20日以外で使われている期間は21日又は25日です。
必要に応じて期間を変更しましょう。
標準偏差の値を設定方法
ボリンジャーバンドの標準偏差は、設定画面の偏差の部分で決める必要があります。
初期設定は「偏差:2」となっており、±2αのバンドが表示されます。
通常使われている標準偏差は、±1α・±2α・±3αとなります。
一度の操作で一つのバンドを表に反映させることができるので、3つ全てのバンドを表に反映させたければ、同じ作業を3回繰り返す必要があります。
適用価格の設定方法
ボリンジャーバンドと移動平均線を計算するのに必要適用価格の設定を変更することができます。
タブをクリックすると適用価格の候補が複数あります。
通常使われている適用価格は終値です。
下記5種類の適用価格は特殊な売買方法の場合にしか使わないため、多くのトレーダーが一度も利用しないこともあります。
- Median Price
- Typcial Price
- Weighted Close
- Previous Indicator’s Data
- First Indicator’s Data
線のスタイルの設定方法
線の色や太さを変更することができます。
直接チャート分析に影響を与える設定項目ではないですが、チャートをずっと見続けていると、線が細かったりすると見にくくなってしまいます。
そのため、自分の好きな色や太さを選択して、見やすいチャートグラフを作るようにしましょう。
ボリンジャーバンドの特徴
ボリンジャーバンドの基本的な特徴を紹介します。
ボリンジャーバンドは状態によって3つの特徴的な形に分類することができます。
ボリンジャーバンドの活用をする際にも必要な知識なのでしっかりと、どの状態にどんな特徴があるかを確認しましょう。
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スクイーズ
ボリンジャーバンドが横から見るとウェストの様に収縮して補足なっている状態をスクイーズと呼びます。
ボラティリティが少なくレンジ相場が発生している可能性が高いです。
そのため、このタイミングで取引の実施はローリスクローリターンになります。
エクスパンション
スクイーズの逆で、ボリンジャーバンドが拡大している状態です。
ボラティリティが高く、トレンド相場の可能性が高いです。
このタイミングでの取引は大きな利益を狙うことができます。
フィボナッチエクスパンションの使い方は?利用した取引手法とメリット・デメリットを徹底解説
バンドウォーク
価格が標準偏差方向に沿って動いている状態です。
急上昇・急下落のトレンドの可能性が高いです。
そのためトレンドが発生している方向に合わせて売買をすることで勝率をあげることができます。
バンドウォークとは?ボリンジャーバンドとの関係性や活用方法を解説
ボリンジャーバンドを利用した4つの取引方法
ボリンジャーバンドを利用した4つの取引方法を紹介します。
ボリンジャーバンドは統計学に基づいて開発されたテクニカル指標の一つです。
高校や大学受験の際によく目にしたであろう偏差値を出すために必要な標準偏差を利用して計算されています。
バンド外からの逆張り
ボリンジャーバンドは、市場は正規分布するという理論が大前提にあります。
市場のこれまでの動きに統計学を用いることで、価格がどの位置にどのくらいの確率でいるかを表すことができます。
- ±1αの間に値が存在する確率は68.26%
- ±2αの間に値が存在する確率は95.44%
- ±3αの間に値が存在する確率は99.73%
そのため、範囲外にある価格は通常の状態でないため、どこかのタイミングで価格は通常の状態に戻ると言い換えることができます。
価格が±2αの外にある時に売り注文・内にある時に買い注文をすることで利益をあげることができます。
スクイーズを利用した方法
スクイーズの状態ではボラティリティが小さく、レンジ相場になっているのでエクスパンションのタイミングを予想します。
値上がりならば買いに、値下がりならば売りにエントリーをしましょう。
スクイーズの状態でのエントリーはせずにトレンドに入ったタイミングでエントリーをすることで利益を出すことができます。
ただし、出口戦略をしっかりと決めておく必要があります。
エクスパンションを利用した方法
エクスパンションの状態では、ボラティリティが大きく値の動きが大きくなります。
そのため逆張りなどはリスクが高いので順張りをしましょう。
スクイーズからエクスパンションしたタイミングのバンド幅が上がったか下がったかでエントリー方向を決めましょう。
バンドウォークを利用した方法
標準偏差方向に動きながらトレンドを作るのを利用して、トレンド通りに順張りをする方法です。
±1αで注文し±2αに価格が近づいたら決済をするようにしましょう。
±3αはバンドウォーク取引適していないので、必ず±2α、±1αを利用するようにしましょう。
ボリンジャーバンドを利用する際の注意点
ボリンジャーバンドを利用する際の注意点を紹介します。
FX取引には様々な取引手法がありますが、100%かつことが出来る取引方法はありません。
そのため、取引手法毎の特徴をしっかりと把握した上で、取引を実施することが大切です。
だましがある
ボリンジャーバンドがエクスパンション状態の際に、トレンド方向とは逆の方向に価格が動くことがあります。
だましはいつ発生するかが分からないので、自分の許容できる範囲での取引をするようにしましょう。
FX取引は大きな利益を上げるのではなく、負けないように取引をすることが大切です。
ボリンジャーバンドの期間設定は20日にする
ボリンジャーバンドの期間設定は何日でも設定することが出来ますが、ボリンジャーバンドの開発者は「20日間の平均が金融に関する多くの事項について、妥当な出発点であることが分かった。」と述べています。
そのため、必要に応じて期間を変更するのは問題ありませんが、なんとなくで期間を変更するのはやめましょう。
デフォルトが20日に設定されてるのもこのためです。
標準偏差は±2αだけ表示させる
標準偏差は、±2αだけ表示させればそれで十分です。
他の標準偏差を表示させることで、チャートが比較しやすいという特徴はありますが、ボリンジャーバンドで活用する標準偏差は±2αだけです。
そのため初心者の人か、見るべき指標を誤ってしまうこともあるので±2αだけ表示させるようにしましょう。
MT4でボリンジャーバンドを使って取引をしよう
MT4でボリンジャーバンドを表示させることで、あなたのFX取引の幅が広がります。
簡単に表示・非表示にでき設定の変更も簡単なのでぜひ実施してください。
実施する際は、だましに注意が必要です。