よく2チャンネルでFX投資を始めて破産してしまったというコメントを見かけます。
自分は今勝っているから大丈夫と思っていても気が付いたら一気に借金を背負ってしまう事もあります。
FXは投資の仕方によってハイリスクになる場合があります。
多額の借金を背負って自殺した人は社会問題に発展するくらい大勢居ます。
今回FXで破産してしまった時の対処法を解説していきます。多額の借金を背負ってしまい自殺を考えている人は、自殺する事を考える前に対処法を試して下さい。
FX初心者にありがちな失敗談10選!失敗する人の共通点や回避する方法を解説
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このページのもくじ
FXは敷居が低く油断したビギナーも多い
FXは外国為替証拠金取引といって、海外の通貨を使った投資方法です。
国々のお金の価値は毎日変動しています。その変動を使って儲けていくシステムとなっています。
投資した通貨の価値が買った時よりも上がれば儲けですが、下がってしまうと損失となります。
大きく投資すればするほど儲けた時の金額は高額ですがリクスも当然高くなってきます。
FXとは何?知っておきたいFXの基礎を初めての人にもわかりやすく解説
FXは少額投資出来る事から気軽に始める人が多いです。
5万円程から始める事が可能で若い世代の人達から人気があります。
少額投資も可能なのになぜ破産に追い込まれる事があるのでしょうか?それは自分が持っている現金以上に投資する事がFXでは可能だからです。
FXで破産に追い込まれる人の傾向
FXで破産に追い込まれる人には特徴があります。
自分で良く分かっていても、余裕が無いからやってしまう人も沢山います。
この特徴を捉えて回避すれば大損を回避する事が出来ます。
所持金をすべて資金に回す
自分の生活費全て資金に回してしまい、生活に余裕がない人は破産に追い込まれる可能性が高いです。
お金の余裕が無いので無理に大きな賭けにでてしまったり、自分の持っているお金以上の投資を始めてしまったりする人が破産に追い込まれる傾向にあります。
FXでレバレッジをかける
FXでは少額しか持っていない場合でもレバレッジを賭けて大きな金額を動かせる事が出来ます。
レバレッジは国内で最大25倍かける事が出来る為、ハイレバレッジをかけて損失してしまうと巨額の借金を負債する事になります。
ハイレバレッジをかけて大儲けする人も居ますが、破産してしまう人もいます。
損切りするタイミングを失ってしまう
大きい金額を投資して損失してしまう時、損切りのタイミングを見失ってしまう人は破産に追い込まれてしまいます。
損切りとは損する事前提で取引する事です。損するのが嫌だから少しまって回復したら取引しようと思っていても暴落したら大損害を受けます。
損してでも被害を少なくする方法を有効活用することによって破産は免れます。
FXで破産してしまった事例まとめ
FXで破産するケースは意外と多岐に渡ります。
ここからは、借金が発生して破産する事例を紹介していきます。
事例①たまたま稼いだ過去に縛られて失敗する
リーマンショック前は特に「FXは簡単に大金を稼げる」と評判で多くのビギナーが参入しました。
全くルールも分からないのに1、2か月で数千万円稼いだ初心者もいるほどですが、チャートは変動するので、昔稼げた方法が継続して効果があるということはありません。
たまたま稼げたので、今度はもっと稼げるだろうと思っていると、みるみる借金が膨らんでしまったというケースも多いです。
初期に大儲けの経験をすると、まじめに働くのが馬鹿らしくなり、どんどんFXにのめりこむようになります。
結果的にほとんどの時間をFXのために費やすようになり、依存症のような症状が出るのも破産に向かってしまう大きな要因です。
事例②もともと借金をして始めたFXで失敗
もともと経済的に裕福ではなく、FXで一発逆転を狙い結構な額をつぎ込み、すぐ失敗してしまい借金を負うというケースもあります。
FXの値動きはシビアなので、「こんなに悪いことがあったら次は絶対成功する」というゲン担ぎ的なメンタリティも一切通用しません。
お金をつぎ込んで大勝したいというギャンブル的なメンタルは、FXをおこなう際に出来るだけ無くしておく必要があります。
事例③朝起きたらロスカットを受けていた
トレーダーも人間ですから24時間チャートにかじりつくことはできません。
トレーダーが寝て朝起きたら証拠金がなくなっていたということも少なくないのです。
これを防ぐためには自動売買を利用するのも一つの手ですが、これも万能な訳ではありません。
事例④税金未納に気づかず後で借金を負うケース
FXは画面上で値動きが起こるので、どのタイミングで利益が発生した・損失が出たか初心者には分かりにくい部分もあります。
FXで利益が出ると税金の納付義務が発生するので、未納が続くと後で一括で請求されます。
油断していた時に数百万円の請求が来て、一気に借金を負ってしまうケースも少なくありません。
多額の借金を負った時の対処法
多額の損失を受けて借金してしまった場合、自己破産をする事は可能です。
自己破産する事によって親族にも迷惑が掛かってしまいますが借金をどうにかする事は出来ます。借金返済が不可能な場合はまず親族と相談しましょう。
それでもダメな場合は自己破産を選択します。
自己破産は過去7年以内に行っていなければ申請することは可能です。
申請して許可が降りると最低でも5年間はブラックリストに載ってしまいます。
苦肉の策ですが、仕方ありません。
自己破産によって失ってしまうもの
自己破産する事によって以下のものが失われます。
- 持っている財産はすべて失います。
- 出来る仕事が制限されます
- 保証人も共に破産する場合もあります。
- ブラックリストに載るためクレジットカードを使う事が出来ません。
自分の事だけではない場合もあるので自己破産する時は親族に相談しましょう。
特に財産処分する際、保証人にも支払いが発生する場合があります。その時は保証人も一緒に破産する形となります。
ブラックリストは約5年間載ってしまいますので注意して下さい。
ブラックリストに載ってしまうとお金の借り入れやローンを組むこと出来なくなります。かなり生活に影響を及ぼしますので覚悟しておいて下さい。
自己破産を回避する方法
自己破産を回避する方法として任意整理という方法があります。
もし安定した収入がある場合、債権者と借金返済の支払い額を相談しましょう。
支払いを続ける事が出来る場合は自己破産を免れます。
債務許可を得る必要がある
自己破産が成立しても自分の借金が無くなる事はありません。
借金の返済を免れる為には債務許可を得る必要があります。
弁護士に相談して債務許可を申請すると成功する確率は高いです。自己破産を考えている人は弁護士に相談して下さい。
自殺を考える前にまず弁護士と相談しよう
多額の借金に絶望しても死んで精算しようと考えないで下さい。自
分が死ぬ以外にも借金を精算する方法はあります。まずは弁護士に相談しましょう。
生活は今以上に苦しくなるかもしれませんが、失敗を教訓に変えましょう。
自己破産出来ない場合もある
7年以内に一度自己破産を行っている人は自己破産をする事ができません。
する人はいないと思いますが、自己破産申請中に投資を行ったりしても破棄されます。自己破産の申請が通らない場合は個人再生をして下さい。
出来るだけ返済する額を減らして返していきましょう。
FXでの破産が失敗してしまうケース
自己破産は借金で首が回らない状態を救済する手段ですが、全ての方が利用できる訳ではありません。
特にFXなど先物取引にあたるものは事業による借金などと扱われ方が少し違うので注意しましょう。
申し立ての7年前までに自己破産をしていると免責不許可事由になる
破産の申し立てから遡って7年以内に自己破産をしている場合、免責不許可事由になります。
直近で借金を処理したにも関わらず、また借金を生む可能性のある先物取引を実施したということで、問題解決の意思がないとみなされても当然でしょう。
法的には7年以上前の自己破産は問題ないことになっていますが、裁判官が審査をする際には大昔の破産事例にも目を通すので、評価がマイナスになるのは避けられません。
破産管財人に嘘をついてしまうと一発アウト
自己破産の手続きが開始した後の収入は新得財産とみなされ、自由に利用することができます。
ただ注意してほしいのは、自己破産の手続き中は新得財産をどう使うかも審査されているということです。
FXが理由の自己破産では破産管財人が選任され、調査をおこないます。この破産管財人が新得財産をまた投資に利用したことを発見すれば、免責不許可事由になります。
手続き中の新得財産の使い道については十分注意しましょう。
トレーダーにありがちな偏頗弁済に要注意
偏頗弁済(へんぱべんさい)とは、借金が複数ある場合に特定の債権者にのみ返済をする行為です。
例えばA社、B社、C社から借金があった場合、当月の返済をA社にのみおこない、B・C社に「借金を支払えない」とすることを言います。
偏頗弁済が発覚した場合、破産管財人による否認対象となります。
自己破産前の詐害行為とは?
自己破産をおこなうと借金が帳消しになる代わりに資産のほとんどを持っていかれてしまいます。
ただ自己破産前に親族や友人に売買・譲渡した資産はセーフかと言われると、必ずしもそうではありません。
故意にこのようなことを行った場合、詐害行為とみなされて免責不許可事由になります。
悪質な財産隠しは刑罰に問われる
詐害行為よりも更に悪質なのが、預金残高を他人の口座に送金するといった財産隠しの行為です。
これが発覚したら自己破産で不利になるのは勿論のこと、刑罰に問われてしまいます。
免責不許可事由が多くなるほど裁量免責の可能性は低くなる
免責不許可事由が1つあっても自己破産が全て認められない訳ではありませんが、それがいくつも重なると裁量免責の可能性が低くなります。
特に偏頗弁済や財産隠しなどは重ねて起こるケースが多いので、十分注意が必要です。
FXが原因で破産をする際の注意点
上記はそもそも自己破産が申請されるかどうかの条件ですが、自己破産が実施された時も注意すべきポイントは存在します。
破産手続きをして気持ちよく再スタートを切るために、注意したいポイントを紹介します。
処分される財産と自由財産の違いを知る
FXは相場の急激な変動で、あっという間に全財産を超える借金を負うリスクもあります。
そのため、自己破産を実施する際にはほとんどの財産を処分されてしまいます。
ただ、自由財産といって今後の最低限の生活のために必要な財産は残されます。
自由財産にあてはまるものは以下のようなものです。
- 99万円の現金
- 最大20万円の預貯金
- ローンがない、かつ査定価値が20万円以下の自動車
- 退職金の一部 など
自由財産の範囲は状況によっても異なるので弁護士に確認する必要があります。
資格制限に注意する
証券外務員、商品投資販売業、商品投資顧問業、金融商品取引業などの資格を、FXが原因の自己破産で剥奪・制限されてしまう可能性もあります。
FXの専門家が借金を負うと資格に説得力がなくなるのは当然ですが、その他にも「本業の勉強として自分は取引をやっていただけ」という言い訳を聞き入れてしまうと特権を認めてしまうためです。
こうした専門機関は官報もチェックしているので、黙って解雇される前に自己申告することをおすすめします。
破産手続きの開始から4~6か月で免責を受けられるのですが、その間に上記のような職業に従事している場合は、休職をするか他部署に異動するかを余儀なくされます。
保証人がいる場合は残額の返済を依頼することもできる
FXでは決して多いケースではありませんが、例えば大学の奨学金を返済しきっていない学生が自己破産をすることで保証金の親に一括請求することができます。
「連帯保証人になって無理やり借金を負わされた」という声をよく聞きますが、本来、債務者本人と連帯保証人は関係を密に取り、双方納得の上で借金を処理するのが理想的です。
そのため、連帯保証人とは相談をして、良い距離感でいる必要があります。
ブラックリスト入りの影響を把握しておく
債務整理の事実は信用情報機関に登録されます。これを一般的にブラックリスト入りと言います。
ブラックリスト入りすると今後10年はローンを組めなくなる、クレジットカードが作れなくなるなどのデメリットがあるので注意しましょう。
FXで破産をしてから復活する方法
上記で原因を説明しましたが、これから破産から復活する方法を解説します。
もし破産した人でまた投資したいと思っている人は、失敗の経験を活かした投資をしましょう。
同じことを繰り返すことは絶対しないでください。
まず、破産をした人はFXを再びはじめる前にやることがあります。
それは借金を完済することです。
FXは自己破産経験があっても取引することができます。
免責許可中にFXを再開すると、免責許可がおりない場合もあります。
自己破産した人は借金を対処した上でFXを再開しましょう。
まず借金を完済しよう
まずFXで破産して借金が残った人は、借金を完済しましょう。
借金は無いが資金はゼロになったという人は、資金をまず貯めましょう。
自己破産に追い込まれた人は、弁護士と相談しましょう。
それぞれ破産した状況によってやることが違いますが、おおまかな路線は同じです。
FXを再びはじめる前に、目の前の問題を対処しましょう。
低リスク取引で堅実に利益を上げていこう
借金完済や自己破産の申請が終わった人は、資金を貯めましょう。
再び借金して資金をつくる事はやめましょう。
借金でFXをはじめても、精神的に余裕がないので無茶な取引をしやすい状況になります。
資金がある程度貯まったら、レバレッジをかけずに短期取引を心がけましょう。
得る収益は低くなりますが、リスクも低くなります。
FX取引は大きく収益をあげることを目標にするより、リスクを最小限に抑えることを目標にした方が結果的に稼げます。
リスク管理を徹底した取引で、堅実に収益を増やしていきましょう。
借金を更に追加して取引するのはやめよう
借金をそのままにして投資をはじめたり、更に借金して取引したりするのはやめましょう。
借金がある状態は、精神的追い込まれていてまともな判断ができなくなっています。
再び破産の末路をたどりたくない人は、絶対にしないでください。
現実的に破産から復活するのは厳しい
破産から復活する方法を解説しましたが、現実的見て破産から復活するのはかなり厳しいです。
破産する前に自ら投資方法を見直す必要があります。
失敗は誰にでもありますが、同じ失敗を何度もしていると前に進むことができません。
破産する可能性を投資する前になくしておく事が重要です。
FX知識がない状態で取引をやるのは非常にリスキーな行為です。
FX初心者は充分な知識を得てからFX取引をはじめましょう。
破産する前に対処するのが理想
破産する前に、投資方法を見直す必要があります。
トレーダーの中には1回の取引で破産してしまった人もいます。
1回の取引で破産してしまう人は、FX知識がほぼない人だと思いましょう。
取引をはじめる前にしっかり準備した人は、失敗しても破産に追い込まれる確率は低くなります。
一度破産するとかなり後悔するので、精神的にも良い状態ではありません。
FX取引をはじめる時は、充分な知識と徹底したリスク管理を意識してはじめましょう。
何があっても自殺はNG
どんな事があっても死んだら何も変えられません。多額の借金を負っても自殺を考える前にどう対処するか考えて下さい。
自分が投資した資金が何かに使用する為のお金だった場合、自分のしてしまった事を深く反省しましょう。人
間は失敗から学ぶ事が出来ます。失敗したから人生を終わらせるような事は絶対止めましょう。
お金の余裕が無くなる事はしない
投資をしていく上でお金の余裕が無い人程負債を負ってしまう人が多いです。
お金の余裕が無いと投資する視野も狭まってしまいますし、ハイリスクな賭けに出てしまう人もいます。
FXはレバレッジをかける事が魅力ですが、損失してしまうと一気に追い込まれていまします。
初心者はレバレッジのかけ方をよく勉強しておきましょう。
過度な期待を持たず現実を直視する事が大切
投資で1000万稼いでやる!と意気込んでいる人ほど失敗しやすいです。過度な期待を持たず、自分の力量を過信せず誠実に向き合いましょう。
投資をこれから始めようと考えている人は、投資の恐ろしさを知った上で始めたほうが良いです。
FXをこれからしようと考えている人へ
FXをもしこれから始めてみようという人が居たら軽い気持ちで始めるのではなくきちんと投資とはどういう事かを理解して始めましょう。
破産した人達の中には、最初少額で始めたがあっという間に300万円損してしまったという人もいます。
ゲーム性が強いFXはのめり込む人も大勢います。楽して稼げる方法は無いのでしっかり勉強して挑みましょう。
どんな投資にもリスクはある
投資において儲けられる話が多いですが、損している人も沢山います。
FXでは損している人が8割で2割成功しています。自分は2割の人間だと思い込む前に現実をしっかり見定めて下さい。