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FXとは?

FXは儲からない?儲かる確率と損する理由・稼げない人の特徴を解説

FXは「簡単に勝てる!」という触れ込みとは裏腹に、大多数のトレーダーが損をしていると言われます。

短期的に利益を得られるケースは少なくありませんが、何年も継続して収益を上げられている人は極々わずかになります。

今回は、なぜFXは大多数の方が儲からないのかを、仕組みの面から徹底検証していきます。

FXとは何?知っておきたいFXの基礎を初めての人にもわかりやすく解説

※本ページにはPRが含まれます。

FXで儲かる本当の確率

実際のところ、FXで利益を出している人は全体の何割を占めているのでしょうか?

今FXに取り組んでいて「なかなか儲からないなぁ」と思っていても、FXそのものの利益獲得率が高いなら諦めずに投資を続けるべきでしょう。

詳しくは後述しますが、FXで利益を得る方法は以下の2通りがあります。

  • 為替差益で利益を得る
  • スワップポイントを得る

ただし、上記の方法は通貨ペアの選び方や、エントリー・決済のタイミングをしっかり考えないと成功できません。

FXにギャンブル性は少なく、戦略立てて取り組まないと利益は出にくい取引です。

一方で、FXは取引の度に設定された手数料と通貨ペアのスプレッドという2通りのコストが発生します。

トータルで考えると、かかるコスト以上の利益を生まなければ稼いでいるとは言えないので、イメージ以上にシビアだということが分かります。

全体の約6割がFXで利益を得ている

FXで利益を得る人の割合

出典:一般社団法人 金融先物取引業協会「外国為替証拠金取引の取引顧客における金融リテラシーに関する実態調査 」

一般社団法人 金融先物取引業協会が2018年に実施したアンケートによれば、全体の約6割が利益を出していると回答しています。

このうち、20万円未満の利益を得ている人が35.6%で最も多く、少額利益を狙うならFXは十分可能性があると言えます。

FXはレバレッジをかけて大勝を狙うと、損失もその分だけ大きくなります。

高レバレッジで取引をする場合、一回あたりの利益は大きくなりますが、継続的に稼ぎ続けるのは難しくなります。

勝率を維持するには、大勝を狙わずにコツコツと稼ぐ方法がおすすめです。

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FXで儲かる2通りの仕組み

FXで儲けを出す方法は2種類あり、戦略によって稼ぎ方が変わります。

それぞれの方法をここからは解説していきます。

➀為替差益を得る

FXの基本的な仕組みで、2国間の通貨を売買することで、為替相場の変動を利用した利益を得ることができます。

1ドル=100円の時に円を売ってドルを購入すれば、1ドル=110円に値上がりしたタイミングで再びドルを売って円を購入することで、1割の利益を得ることが出来ます。

FXは売りと買いのどちらにも対応しているのがポイントで、相場の下落時でも利益を得ることができます。

FXの取引手法とは?初心者でもわかりやすいトレードスタイルや分析方法を解説

②スワップポイントを得る

スワップポイントは金利差の調整によって付与される利益で、通貨ペアの金利が高い方を購入することで、金利差分の金額が支払われる仕組みです。

世界的に低金利な日本円と、高金利なトルコリラなどの高金利通貨でペアを組む時、金利差が20%前後になることも珍しくありません。

金利差に応じてFX会社ごとに付与されるポイントを設定しており、設定したポイント数×保有期間に応じたポイントが付与されます。

スワップポイントとは?スワップで利益を得る方法とメリット・デメリットを解説

FXで儲かる人と儲からない人の違い

FXで儲かる人と儲からない人の違い

FX取引は決して儲からない取引ではありません。

それでも、儲かる人と儲からない人という明確な差がどうしても生じてしまいます。

こうした結果の違いには、トレーダーの行動の差が大きく関係しています。

ここからは、FX取引の結果を分ける行動の違いを紹介していきます。

取引の根拠の有無

FX取引の結果を分ける最大の違いが、取引に対して根拠を持っているかどうかです。

FXで稼げない人は、局地的な相場状況で判断をしたり、曖昧な根拠でトレードしたりすることが多いです。

利益に目がくらむと冷静な判断をするのは難しく、経験のあるトレーダーでも4割近くは気の迷いで根拠のない取引をおこない、損失を出してしまっています。

一方、稼げるトレーダーは感情を表に出さず、しっかりと学習した上で根拠のある取引を実施しています。

特に稼げているトレーダーはマイルールを徹底しており、相場状況だけ見れば深追いすべき状況でも、ルールに反していれば取引をやめてしまうことが多いです。

短期的に見ると損ですが、結果的に、こうしたトレーダーは継続的に利益をあげられています。

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損切りの有無

FX取引を継続的に実施するために必要不可欠なスキルが損切りです。

損切りとは、損失が増える前に最小限にとどめることを指します。

為替レートを完璧に予想できるトレーダーはおらず、必ず意に反した動きを見せる時が来ます。

これまでの勝率が非常に高くても、1回のロスカットで全てを失うのがFX取引です。そのため、熟練トレーダーは慎重すぎるほど損切りに力を入れます。

損切りが苦手な人が多いのは、“人は嫌なところから目をつむりたい”というのも大きく関係しています。

「これからまた上がるかもしれない」という希望的な観測をせずに、冷静に損切りできるトレーダーこそが最終的に稼げます。

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無理せず稼げるルールの有無

FXで稼げるトレーダーは、取引時間や取引手法、資金額やトレード条件などのルールを細かく設定しています。

初心者のうちは未熟なルールを設定してしまうことも多いですが、ルール通りに取引をして失敗しても、敗因が明確になるので改善につながります。

逆に、「絶対にFXで儲けてやる!」と意気込んで、24時間チャートに張り付いている初心者などは損失を出しやすく、非常に危険です。

FXが儲からない主な2つの理由

なぜFXは儲からないのか?

それを解説する上で、以下の2つの点を説明しなければいけません。

  • 手数料
  • レバレッジ

この2要素がFXを設けにくいものにしていると言っても過言ではありません。

FXは損失額+手数料が必ず大きくなる仕組み

ある2人の方が、レートに対して真逆の方針で1万円分の取引をおこなったとします。

この時、片方は1万円-手数料分の得をしますが、もう一方は1万円+手数料分の損失を発生させてしまいます。

利益を得た人にも手数料がかかっているので、必ずしも大勝したとは言えませんよね?

この手続きをFXは何度も繰り返すため、1度勝った方もいずれ必ず負けてしまいます。

勝った時の利益よりも負けた時の損失が手数料×2だけ多いので、勝敗が五分五分だとしても必ず損してしまう仕組みになっているのです。

レバレッジとロスカットの仕組みがFXを負けやすくしている

FXで高額利益を得るためには、レバレッジをかける必要があります。

一方、FXには証拠金の約30%を切ったらロスカットが起こり、損失が確定してしまいます。

チャートは常に変動しているため、取引を続けていればどこかのタイミングで損失が発生するのはほぼ確実です。

この際、レバレッジをかけていれば容易にロスカットを受けやすくなります。

ロスカットを受けると損失が確定し、これ以上FXを続けることができなくなります。

レバレッジとロスカットの仕組みを考えると、そもそも圧倒的に損失がでやすい仕組みとなっているのです。

FX会社はトレーダーが損しないと維持できない

カバー取引

国内のFX会社のほとんどはDD方式という、トレーダーの損失によって利益を得る方式を採用しています。

つまり、トレーダーが皆勝ち続けるとFX会社は存続できなくなってしまうのです。

実際、FX取引では勝ち続けているトレーダーがスムーズに注文できなくなるケースが多発しています。

FX会社によって操作がおこなわれているとまでは言えませんが、彼ら自体もトレーダーが5割以上勝ち続けるようなケースを想定していないのです。

FXで100%勝ち続けるのは不可能

為替レートの将来的な値動きを100%予測するのは、ノーベル経済学賞を受賞した学者でも不可能です。

なぜなら、レートが上がり下がりを見せたことでトレーダーが起こす行動変化にも引っ張られるためです。

例えば、今後レートは下がると予測をしても、いざ下がる動きを見せた時にトレーダーが殺到したり、大量離脱したりすれば、ストレートな予想通りにチャートが動くことはありません。

もし為替レートを完璧に読めるのであれば、FXをしなくても金融機関に就職し、その能力をいかして莫大な利益を得ることができるでしょう。

FXは損しやすい仕組みな上に、長期的に安定利益を得るのがほぼ不可能なものなのです。

FXで継続的に儲け続けるポイント

FXで継続的に儲け続けるポイント

儲かりにくいFXですが、だからと言ってすぐにやめてしまうのは勿体ないですよね?

日本の株式投資などは日本全体が不況だとどの銘柄を選んでも儲かりにくいというデメリットがあります。

しかし、FXは2つの通貨の差益によって利益を出すので、構造自体は損しやすくても、時代・状況を選ばず利益を出せるというメリットは確実に存在するのです。

良いところもあれば悪いとこもあるFX。トレーダーがFXで確実に儲け続けるにはどうすれば良いのでしょうか?

基本的なFXの仕組みを徹底的に理解する

FXを始めた方の多くはチャートの読み方などを先行して覚えようとします。

ただ、為替レートが完璧に読めるようになってもFXで利益を上げ続けることはできません。

なぜなら、FXという独自ルール、FX会社が定めた制限の中でしか利益は発生しないからです。

上記のことを良く考えた上で、まずはFXの仕組みそのものを徹底的に頭に入れておきましょう。

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圧倒的な知識・スキルに勝るものなし

元も子もない話ですが、トレーダーがFXで勝ち続けるためには、誰にも負けない知識と経験が必要です。

凄腕トレーダーを言われる人でも負ける時はあっさり負けてしまいます。ただ、負ける確率は素人のトレーダーよりもずっと低い傾向にあります。

FXで損しないためには、いつか失敗するのは覚悟の上で、その確率を減らし続けるしかありません。

そのためには、どんなケースでも適切な対応を取れるように勉強し続けるしかないのです。

また、トレーダーの中には土壇場の状況でメンタルがやられ、いつもと違う判断をしてしまう方もいます。

こうしたことがないように、場数を踏むことやメンタルトレーニングも必要になります。

儲かるマイルールを見つける

FX界隈でささやかれている絶対に勝つ方法というのは、確かに過去は通用したかもしれませんが、今は通用しないものがほとんどです。

逆に言えば、今現在の取引で必ず勝つ方法を知っている方がいれば、それを皆に教えることはないでしょう。

FX会社はトレーダーが損しないと儲からない仕組みなので、皆が得をしたらルールそのものを変更されてしまうからです。

逆に言えばあなた自身が絶対に勝てるFXのやり方を見つけるという強い意志を持って取り組めば、後世に残る伝説のトレーダーになれるかもしれません!

FXは儲かりにくい仕組みだと知っておく

この記事で詳しく解説したように、そもそもFXは儲かりにくい仕組みとなっています。

このことを知らないと、何の準備もなく行き当たりばったりで取引をし、最悪の場合借金を抱えるかもしれません。

軽い気持ちでFXを始めようと思っている方は、今一度良くリスクを考えて、覚悟を持ってスタートしましょう。

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