ポジションを保有したまま寝ても利益が出ることはありますが、為替相場は急に変化するため損失を出す確率が高くなります。
一方でポジションを持たずに寝ると損失が出ないので、利益が出るトレードには参加しないことになります。
しかし、どちらを選んでよいかわからなくなる人は少なくないはずです。
2つのポジションによる影響を知ると有益な選択ができるので、ぜひトレードを行う際の参考にしてください。
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このページのもくじ
寝る前にポジションを保有すると楽しく感じる
ポジションの注文を入れたまま眠りに入ると、どんな結果になるかがわからない状態になってワクワクする人は多いです。
まるで宝くじやギャンブルのように、結果がわからないからこそ利益が出ることを期待しやすくなり気分が高揚しやすくなってしまうのでしょう。
なぜかパソコンやスマートフォンの画面で投資をするときより楽しいと感じるため、寝る前の投資を習慣にしてしまう人は少なくありません。
とくにFX初心者はポジションの動かさないまま利益が出ることを信じやすいので、利益を出すためにわざと寝ていると考えてしまう場合があります。
もちろん寝る前に投資を行うと、利益が出る可能性は0ではありません。放置したまま稼いでいるトレーダーもいらっしゃいます。
朝起きると資金がプラスになっていることがある
朝起きて保有したポジションが利益を上げている場合があるのは間違いありません。
なぜならFXのトレードは24時間取り引きが可能な市場なので、日本の深夜時間でも値動きしているからです。
寝ている時にポジションを保有したまま放置すると、市場がプラスの方向に値動きすることで資金がプラスになっていることがあります。
なにもしていないのにお金が増えた気分になる
ポジションを保有したまま寝てしまい、朝起きたら利益が上がっていたら気分がよくなりやすいです。
パソコンやスマートフォンを使わずにお金を稼げるわけですから、何もしていない状態で利益が上がったと感じやすくなってしまうでしょう。
さらにFX初心者向けの取り引きにおいて、放置して稼ぐことを推奨するサイトや人がいるので、寝る前に投資することに対して正当性を持ってしまう人も少なくありません。
しかしFXの値動きは予想できないので、寝ている間に必ず利益が出るわけではありません。現段階でポジションを所有してワクワクする感覚が忘れられない人は注意しましょう。
寝る前にポジションを持つことはNG?やめておいた方が良い理由
寝ていても損失を出す可能性が低くなるわけではないので、ポジションの放置はおすすめできません。
為替相場の値動きは予想外の動きになりやすく、市場分析やトレンドの方向に自信があったとしても、反対の方向に動いて損失を出す可能性があります。
トレードに明確な根拠を持っている場合でも利益を出すことは難しいので、FX初心者はなるべく避けた方がよいでしょう。
予想外の方にレートが進むと取り返しのつかないことになる
寝る前にポジションを持つ前ためには、レートの動きが予想外の動きになることを考慮しなければなりません。
なぜならFXのレートは市場変動の影響を受けることで、大きく損失を出す取り引きになる可能性があるからです。
とくにFX初心者はレートの全体像の分析や市場調査などせずに、勘でポジションを保有して損失を出す場合は少なくありません。
そして寝ている間にレートが予想と反対の方向に動いたしまった場合、当然ですが自分が起きるまでトレードに対応できずに損失を増やしてしまうでしょう。
そもそもFXの市場は常に変動しており、予想外の動きをすることは珍しくありません。
損失のリスクを考慮しながらトレードを行わない限り、利益を出すことは難しいと考えましょう。
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フラッシュ・クラッシュに巻き込まれる可能性がある
フラッシュ・クラッシュとは、急な値動きによって為替相場が大きく変動することを指します。
ほんの数秒~数分の間に発生するため、寝ている間に巻き込まれる可能性が十分に考えられます。
フラッシュ・クラッシュは、取引量の少ない市場に大量の資金が投入されることで起こる現象です。
ニューヨーク時間の夕方5時~6時の間に起こりやすく、トレーダーの間では「魔女が出る時間」といわれるほど危険視されています。
基本的にフラッシュ・クラッシュはリアルトレードをしていない人以外は、ほぼ気づかないといっても過言ではありません。
ましてや寝ている人が気づくはずもなく、あっという間に損失を出して資金を減らしてしまう人は多いです。
精神的に辛くなって寝られない場合がある
寝ている間に為替相場が急変して、損失を出してしまって精神的にダメージを負ってしまう人は少なくありません。
精神的にダメージを負うことで睡眠不足になってしまい、ポジションを放置して眠ることが怖くなってしまうでしょう。
なぜなら損失を出したまま冷静な判断を保つことは難しく、頭の中に損失を出す怖さが残ってしまうからです。
FXはトレードの知識や手法が重要なのはもちろんのこと、メンタルをコントロールしなければ取り引きを続けることはできません。
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ポジションは持たずに寝るメリット
あいまいな理由で取り引きを行わなくなるので、市場の分析やトレードの手法の勝因や敗因を明確にできます。
FXは勘や経験に頼ってトレードを行うのではなく、為替相場の動向やトレンドの変化などを考慮しなければなりません。
寝たままのポジション保有はどうしても運任せのトレードになりがちなので、勝率を高めるために有効な手段にはならないでしょう。
おまけに損失やロスカットのリスクを負うため、FX初心者はポジションを持たない状態で取り引きを行うことをおすすめします。
損失の心配無く寝ることができる
ポジションを持たないことで取り引きで損失を出す可能性がなくなるため、ぐっすりと眠ることができるでしょう。
とくにポジションを持ったまま就寝して損失を出したことがある人は、リスクを感じずに眠れるありがたみを感じるはずです。
トレードを行わない時間は機会損失といえますが、損失を恐れて睡眠時間が短くなるよりは賢い選択だといえます。
なぜならFXは短期間で利益を出す必要はなく、継続して利益を積み上げて勝率を高める投資だからです。
トレーダーの中には損失を出すことを恐れるあまり睡眠不足になり、うつ病などの精神疾患になる人もいるので、睡眠時間は確保しなければなりません。
ロスカットリスクを軽減できる
寝ている最中にポジションを持たないとロスカットのリスクがなくなり、トレードにおける損失を出す機会を軽減することが可能になります。
取引中に多額の損失を出すと、強制的にトレードが終了する「ロスカット」が起こってしまうからです。
変動が激しい相場は予想のつかない値動きになる可能性が高く、損失を出すトレードになることが多いため、寝たままポジションを放置することは危険だと考えましょう。
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原因不明の勝ちと負けがなくなる
ポジションを持ったまま寝てしまうと、トレードの勝因や敗因を知らないまま取引が終了してしまいます。
FXの取引は勘や経験だけで勝率を高めることはできず、勝ち負けの原因を分析して次の取り引きに活かさなければなりません。
寝たままのポジション保有は、いわば運任せのトレードです。
「利益が上がったらラッキー、損失が出たら諦める」と考えていると、明確な根拠を持ったトレードを行えないままになってしまいます。
トレード勝ち負けの原因を分析すると取り引きのパターンや法則を掴みやすくなるので、寝ている状態でポジションの保有はなるべく避けた方がよいでしょう。
寝ている間どうしてもポジション保有したい場合は?
まずは損失を出さないことを意識して、トレードのルール設定を行う必要があります。
寝たままのポジション保有は急な値動きに対応できないので、損切り設定が欠かせません。
効率よく損切りを行うためにはルール設定に加えて、自動売買やスイングトレードなどの手法を組み合わせることをおすすめします。
損切り設定をして注文する
損切り設定を行うと寝たままポジションを保有していても、損失が出る前に取り引きを終了させられます。
あらかじめ取り引き終了の価格を設定することで損失の許容量を決められるので、必要以上に損失を出さない取引が可能になります。
FXの取引は利益を出すことよりも、損失を少なくするための対策が必要不可欠です。
とくに寝ている間は為替相場の動きを把握できないので、損失のリスクが高くなります。
損切り設定を注文すると、寝ている間に強制ロスカットやフラッシュ・クラッシュなどに巻き込まれにくくなり、ぐっすりと眠ることができるでしょう。
ただし損切りのルールを設定は市場によって変化するため、状況に応じて損切りの価格を設定することを意識しましょう。
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裁量トレードと併用して自動売買システムを利用する
損切りや利確のルール設定を繰り返す自動売買システムを利用することで、寝ている間でも意図した取り引きを実現できるのでおすすめです。
またFX会社のアルゴリズムを利用した自動売買システムもあるので、為替相場の状況に応じてトレードの手法を変えることができます。
自動で取引が行われることで、寝たままポジションの放置しても安定した利益を上げやすくなるので、FXの取り引きになれていない初心者にとってメリットが大きいです。
裁量トレードに限界を感じた場合は自動売買システムを使って、効率のいいトレードを構築してみましょう。
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スイングトレード手法で戦略を練る
スイングトレードとは数日~数週間の取り引きです。中・長期目線でトレードを行うため、寝たままのポジション保有が可能になります。
短期間に利益を積み上げる手法ではなく、比較的大きく利益を得ることを目的としているので、1晩明けたあとに損失が出ていてもトレードは継続させます。
スイングトレードは時間のない会社員や主婦の方でも取り組みやすく、短期間に取り引き画面を確認しないため精神的な負担が少ないです。
FX初心者は寝る前までにポジションを決済しておこう
寝たままポジションを保有すると、強制ロスカットや急激な値動きによって損失を出す可能性が高いので、寝る前にポジションの決済を行いましょう。
たしかにポジションを放置したまま利益を得られることもありますが、寝ている最中に損失を出して取引が終了してしまっては元も子もありません。
FX初心者は実際の取り引き画面を見ながらトレードを行い、リアルタイムのトレードに慣れた方がよいでしょう。