FXでの年間損益が20万円以上もしくは38万円以上(給与所得者でない人)の場合、確定申告の手続きが必要となります。
FXでは経費を申請して年間利益をさげて節税することも可能です。
今回はFXで経費を計上する為に領収書が必要なのか解説します。
FXの経費を申請すれば効率よく利益を取得できますが、明確な裏付けがないと怪しまれてしまいます。
領収書がどういった場面で必要なのか、領収書の無い経費の場合どうしたらいいのかも詳しく解説しているので参考にしてください。
FXの税金はいくら支払う?課税額の計算方法・確定申告の必要条件と申告の流れを解説
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FXで経費を計上するために領収書は必要?
FXで経費を計上するために領収書は必要です。
経費を正確に算出したり、どのようなものがFXの経費になるのか再確認したりできるので必ず保存しておきましょう。
FXでの確定申告の際に提出すると考えている人もいますが、領収書は提出する必要がありません。
「確定申告で提出する必要がないなら捨てても良いのでは?」、「本当に必要?」と思っている人は注意が必要です。
確定申告で提出する必要が無くても、状況によっては提出しなければならないケースがあります。
これから領収書が必要な理由を詳しく解説していきます。
正確な経費を算出する為に必要
領収書は経費として落とす金額が明確に書かれている為、正確な経費を算出できます。
領収書がないまま経費を計上すると、金額が曖昧になって嘘の経費を申請してしまう可能性もあります。
経費を落すことを考えている人は、1円も誤差の無い経費を算出する必要があることを把握しておきましょう。
税務調査時に領収書を提示する必要がある
FXの確定申告を提出した後に財務調査が入る可能性があります。
税務調査は確定申告の内容が不自然だったり、最悪のケースでは脱税が疑われたりします。
税務調査がおこなわれた場合、確定申告で記入した経費を証明するものが必要になります。
領収証は上記のようなケースで初めて提出します。
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確定申告時に提出は必要ない
FXの確定申告を提出する時に領収書は必要ありません。
経費の金額のみ算出して記入すれば問題ありません。
しかし、確定申告を提出した後に税務調査が入って必要になってくる場合があるので大事に保管しておきましょう。
FXでの領収書が無い経費はどうやって申請する?
FXでの経費を計上しようと考えても領収書が無いものもあります。
- 交通費
- ネット決済した場合
- FXセミナーの打ち合わせ時に自販機買った飲み物代
上記のような場合、領収書が無いから経費で落とせないわけではありません。
領収書の無い経費は出金伝票を書いて領収書変わりに残すことができます。
領収書の代理になるものを用意する
領収書が無い経費は、出金伝票を用意して領収書代わりに記入すれば問題ありません。
念の為何に使ったか、物的証拠が分かる写真も撮っておくと安心です。
出金伝票を使わなくても経費を支払った時の情報があれば、紙に書いておくだけでも問題ありません。
重要なのは、経費を支払った情報です。
領収書の無い経費を落すのは無理と諦めずに、経費を支払った情報を残しておきましょう。
領収書を無くした時の対処法
経費を支払った領収書を無くしてしまうこともありますよね。
無くしてしまった時に、経費に計上するのを諦めると勿体ないです。
領収書を紛失した場合でも対処する方法はいくつかあります。
対処法をいくつか試して経費に計上できるようにしましょう。
再発行してもらう
領収書の再発行は依頼することができます。
経費を支払ってから約半年~1年後以内であれば再発行可能のケースもあります。
しかし、すべての支払い領収書が再発行できるわけではありません。
領収書を無くしたと偽って経費の水増しをする人もいるので、再発行を断る場合もあります。
再発行を拒否された時は別の対処法を利用しましょう。
出金伝票を用意する
経費で支払った領収書が無い場合と同じで、出金伝票に記入しましょう。
しかし領収書を失って代理で書くものなので、万が一のことを考えて購入した情報を証明できるものも用意しておきましょう。(買った商品・セミナー参加の風景など)
税務調査が入ることは個人トレーダーの場合あまりありませんが、利益の大きさ関係なく調査が入ることもあるので万全に対策しておきましょう。
FXで経費を計上する為に必要な領収書の適切な保管期間
FXで経費を計上する為に必要な領収書はどのくらい保管しておけばいいのかわからない人も多いですよね。
税務調査がいつ入るのかわかりませんし、永遠に保管しておくのもかさばって嫌だという人もいます。
これから領収書を保管する適正期間について説明します。
適正期間より短い期間でも問題ありませんが、財務調査が長期間さかのぼって申告のやり直しをしなければならない時困ってしまいます。
5年間保管するのがベスト
領収書の保管期間は5年がベストです。
いままでの税務調査で、最大5年分までさかのぼって申告をし直さなければならないケースがありました。
悪質な脱税のケースでは7年分の訂正が求められます。
つまり、財務調査時に領収書を保管する適正期間は5年となります。
確定申告提出後、財務署から何も連絡が無くても数年後に連絡が来る場合もあるので注意しましょう。
税務調査が入って最大5年分の申告を訂正される可能性がある
税務調査では最大5年分の申告を訂正される場合もあります。
税務調査が入った時は、税務署の指示に従い誠実に対応しましょう。
一番良い方法は税理士に相談することです。
長期間保管している領収書を提出して、確定申告の再提出を素早く済ませられるのでおすすめです。
FXで経費を計上する時に使う領収書の宛名は自分の名前が良い?
FXで経費を計上する時に使う領収書の宛名はなるべく自分の名前にしておきましょう。
上様や空欄である場合、その領収書が誰に対して書かれたものなのか財務署が判断できません。
しかし、財務署が「領収書の名前が上様・空欄だから即拒否」となることはありません。
問題はありませんが、空欄・上様表記のメリットもないので、なるべく自分の名前にしましょう。
空欄や上様でも問題はない
領収書の宛名が空欄・上様だからといっていきなり拒否されることはありません。
しかし領収書の信憑性が下がるのでなるべく自分の名前を表記しましょう。
税務調査が入ったときに、再提出して経費内容を拒否される場合もあります。
自分にとってマイナスになることはなるべく避けていきましょう。
FXの確定申告で領収書の提出は必要ないが税務調査の時に提出する
FXの確定申告で領収書の提出は必要ありませんが、財務調査の時に必要ということが分かりました。
FXの経費を支払った時は、なるべく領収書をもらいましょう。
領収書が発生しない経費も出金伝票で代用することが可能です。
領収書は経費として支払った貴重な情報が書かれているので無くさないように気を付けてください。
FXの経費管理が面倒という人は税理士に相談しよう
FXは確定申告を提出する時の書類が多く、難しすぎてよくわからない人もいます。
実際FXの確定申告は面倒で時間がかかる作業になります。
節税対策を知らない人が申請すると、無駄に税金を支払ってしまうこともあります。
FXの確定申告や経費の計上方法をラクに済ませたい人は税理士に相談するのがベストです。
無料相談をおこなっている事務所もあるので、一人では処理できないと感じた人は相談してみましょう。