「市場にはそれぞれ特徴がある」「市場の特性に合わせてトレードするのが良い」ということがよく言われます。
今回は、「FX市場ってそもそも何?」「実は具体的にどんな場でFX取引するのか分かっていない」という方に向けて、トレードの舞台であるFX市場の特徴や特性を解説していきます。
以下のような順番で解説していきますので、市場について一緒に学んでいきましょう。
- FX市場ってなに?
- 各市場の開いている時間帯や注意点
- 市場の特性に合わせたトレード手法
- 24時間 問合わせ可能なFX会社おすすめ3選
- FX市場の時期に関する注意点
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このページのもくじ
FX市場とは?外国為替市場の仕組みを解説
FXを始めるにあたっては市場に対する理解が大切です。
FX市場は「外国為替市場」と言い、各国で開かれる市場で通貨の取引を行っています。
それぞれの市場によって値の動きが変わるのですが、勝ち続けるトレーダーほどこの値動きの予測がうまいものです。
FX市場の参加者はトレーダーだけではない
個人でのFXトレードする市場のことを「対顧客市場」といい、取引額は相対的に見ると少ないものの、参加者の数が多いことが特徴です。
対顧客市場では金融機関を介して個人の投資家や企業が取引を行い、対顧客相場を形成します。
もう一つが「銀行間市場」といい、金融機関同士が通貨を売買している市場で、取引される額の7割を占め銀行間相場が形成されています。
FX市場は時間帯によってオープン市場が異なる?各市場のオープン時間帯を解説
FXの取引そのものは24時間可能ですが、それは各国の市場の開場時間が時差と共にずれていくからです。
ここでは、オセアニア、東京、欧州、ニューヨークで開かれる市場について説明していきます。
市場が開く時間帯によって値動きの特徴が変わってきますので、それぞれの市場の特徴を捉えていきましょう。
FXの取引時間・曜日はいつからいつまで?時間帯ごとに取引の傾向がある?
オセアニア市場の時間は6時~8時!トレーダー参加者が少なくスプレッド拡大の可能性大
オセアニア市場は、日付変更線に一番近いニュージーランド・ウェリントン市場とその次に近いオーストラリア・シドニー市場で構成されています。
朝早いのでトレーダーの数も少なく市場規模も大きくないですが、週末のニュースや経済指標の影響で週明けに値動きが活発になる特徴があります。
また大幅にスプレッドが広がりやすく、日本のFX社の固定スプレッドの時間帯から外れることが多いです。
東京市場の時間は8時~15時!特に9時~11時は値動きが活発化
オセアニアからアジア方面へ橋渡しされるように東京市場が開きます。
東京と時差が1時間遅れのシンガポール市場も開くので9時から11時は活発な値動きになってきます。
その時間を過ぎるとだんだん動きが落ち着いてきます。
欧州市場の時間は15時~21時!ユーロ圏の経済指標発表時に注意
日本とバトンタッチするように欧州市場が開き、値動きは日中に増して活発になっていきます。
欧州の経済指標は17時頃に発表されるので、トレードには注意が必要です。
場合によっては値動きが激しく、利益も損失も出やすくなるので、FX初心者はこの時間帯にごく少額のポジションを決済する練習をすると、相場のチャート分析のよい練習になります。
ニューヨーク市場の時間は21時~6時!世界トレーダーが注目する時間
基軸通貨であるドルを抱えるニューヨーク市場は世界の注目の的です。
アメリカ合衆国の経済指標はおおよそ21時半に発表され、その発表次第で相場が変わってくるので、FXトレーダーにとっては最も重要な時間帯になります。
FX市場の時間帯で取引に気をつけるべき注意点
こうして各市場が開いては閉まりながら、24時間相場は動いていますが、いつでも同じような値動きをするわけではありません。
FXトレードをするうえで、難しいタイミングや取引のできない時間帯をここでは覚えていきましょう。
時間帯によってスプレッドが広がることがある
スプレッドが広がるのには理由があります。
それは、重要な経済指標の前後、突発的な世界ニュース、流動性の低い時間帯の3つです。
スプレッドが広がりやすい時間帯 | 内容 |
---|---|
重要な経済指標の発表 | アメリカの雇用統計、FRBや日本銀行の金融政策等 |
突発的ニュース | 自然災害、津波や竜巻など |
流動性の低い時間 | 朝6時から7時頃 |
土日の取引は不可能だが為替は値動きしている
土日は市場が休みで私たちはトレードできませんが、中東では休みが土日ではなく金曜日なので取引が行われています。
また、土日に突発的ニュースなどがあると為替が動く時があります。
土日に動いた相場は、週明け大きなに値動きとなって現れるので注意が必要です。
FX市場の特性を利用したトレード手法
ここでは週明けに大きな値動きが起きて相場のレートが飛ぶ「窓開け」の特性を利用したトレード手法をご紹介します。
「窓開け」は当日の始値が前の日の終値を大きく上回ったり下回ったりしたときに、値の幅がありすぎてチャートに空白が生まれることをいいます。
月曜日の早朝に発生する窓空きを埋めるトレード手法
「窓開け」が起こると「窓閉め」の動きが起こります。
例えば、前の日の終値より、翌日の始値が大幅に下回った場合、チャートの下方向に空白がができますが、これを「下方向に窓が空く」と言います。
そして、その動きを元に戻すかのように値が上方向に動いていくことを「窓閉め」と言います。
この動きを利用して、下方向に窓が空いたら、値が下がっているところを買って、値が上向きになったら高く売ると、利益が出ます。
月曜早朝はスプレッドも広がり要注意な時間ではありますが、「窓」を利用してあえてトレードに入るのも一つのトレードスタイルになります。
ただし、窓がすぐに閉まるか数日後に閉まるかは、その時次第なので、「思ったよりすぐに窓が閉まらない」ということもよくあります。
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1年の中でもFX市場の時期で取引に気をつけるべき注意点
これまで市場の時間帯について詳しく解説してきましたが、ここでは「祝日」の盲点や年末年始についてお話します。
日本の祝日のときは東京市場はお休みですが、他国の市場は開いているので、東京市場以外の市場の開場時間で取引が可能です。
海外の祝日や早朝はトレード参加者が少ないので注意
外国の祝日は値が動きにくいことを覚えておきましょう。
- 4月復活祭直前の金曜日 :復活祭の前の金曜日
- 5月最終月曜日:戦没将兵追悼記念日
- 12月25日:キリスト降誕祭
年末年始はオープンしている市場が少ないので取引は控えよう
クリスマスから年末年始にかけては、海外では年末休暇モードになり、企業も金融機 関のディーラーもお休みで、値動きが極端に鈍くなったり、相場が荒れやすくなります。
年明けには思わぬ方向に値が動くこともあるので、保有しているポジションは年末までにすべて決済して持ち越さないこと、そして設定を確認してポジションを持たないようにするのが賢明です。
部屋の大掃除とともに、取引も大掃除していきましょう。