FXには色々な格言があり、「利食い千人力」も格言の1つです。
今回は「利食い千人力」とはどのような意味なのか解説します。
利食い千人力に類似している格言や、「矛盾しているのでは?」と疑問に思う格言と比較もしているので必見です。
格言は取引において重要な考え方を表現しているので、FX初心者は意味合いをしっかり理解していきましょう。
FXとは何?知っておきたいFXの基礎を初めての人にもわかりやすく解説
※本ページにはPRが含まれます。
このページのもくじ
利食い千人力(リグイセンニンリキ)とは
利食い千人力は、本当に稼げたかどうかは利確してからでないと分からないということです。
例えばポジションを保有していて含み益が300万円になっていても、翌日大暴落でロスカットになれば大損失トレードとなり負けてしまいます。
FXはポジションを決済するまでどの様な展開になるか分からないので、欲張り過ぎず利益が出た時点で利確することが重要です。
少しでも利益が出た時点で全て決済すれば良いという訳ではないので、相場状況によって臨機応変に対応しましょう。
どんなに含み益が発生しても決済するまでは利益が確定しない
FXはポジション保有している時に含み益がでるとトレーダーは「もっと上がるはず」、「もっと儲けたい」という心理が働きます。
長期間上昇していく値動きであればうまくいきますが、為替相場はそんなに甘くありません。
利食い千人力は甘くない相場状況をしっかり表現している格言です。
稼げるトレーダーになるには、甘い考えを捨てて自分の取引ルールに沿って資金運用していくことが大切です。
しかし実際に利食い千人力のような行動を取れているトレーダーはほんの一握りです。
感情に左右されると取引にブレが生じてしまうので、どんな時も冷静に判断できるようにしましょう。
稼ぐ取引を続けるには欲張り過ぎず取引ルールに沿って運用することが重要
利食い千人力は単純にチキン利確しろという訳ではありません。
欲張りすぎる取引をやめて、独自に立てている取引ルールに沿った資金運用をしようということです。
プロトレーダー達はポジションを保有している際、個人の感情でポジションを保有し続ける事はしません。
状況に応じて取引ルールを変更したり、感情任せにポジションを保有したりすると失敗してしまうので注意しましょう。
利食い千人力と見切り千両の違いとは?
利食い千人力と類似している格言「見切り千両」は損失している時の格言です。
見切り千両は、損失が少ないうちにポジションを手放す事は千両の価値があり、損失ある程度覚悟して取引することは万両の価値がという格言です。
含み損になっているポジションを損切りせずにそのまま保有しておくと、後にロスカットとなり大損失になってしまいます。
「もしかしたら回復するかも?」、「逆転するかも?」と思わずに素早く損切りすることは、資金を増やす事に繋がります。
見切り千両は利食い千人力と同じで、欲を出さず冷静に相場を判断しようという意味が込められています。
含み益のときは「利食い千人力」、含み損の時は「見切り千両」を心がけて取引をしましょう。
FXで損切りせずに勝つ!損切りしない手法と実践する時の注意点を徹底解説
損小利大と利食い千人力は矛盾しているのか徹底比較
利食い千人力は含み益になった場合、欲を出さずに利確する事を表現していますが、真反対の意味を持った格言もあります。
FXの格言には「損小利大」という格言があり、損失を小さく抑えて利益を大きく取ることで資産を増やすことができることを言っています。
「利食い千人力」と「損小利大」は一見、矛盾しています。
欲をかかず利益を確定することが大切なのか、利益を大きく伸ばすことが大切なのかわからなくなってしまうので、これから「利食い千人力」と「損小利大」の意味を見比べていきます。
どちらもFX取引に置いて大切な事柄を述べているのでトレーダーは参考にしてください。
損小利大と利食い千人力の本当に意味合いを理解すれば矛盾していない
利食い千人力と損小利大は一見矛盾しているように見えますが、本当の意味合いを理解すれば矛盾していないことがわかります。
利食い千人力は含み益を放置せず利確することを言っていますが、素早く利確しろとは言っていません。
FX初心者にありがちな感覚で利確ポイントを決めてしまう行為を避けて、あらかじめ取引ルールで決めている利確ポイントで利確をしようということです。
損小利大は損切りをしっかりして利益を取れる時はしっかり取ろうという意味で、利確を早めるなという意味ではありません。
つまり損小利大は利益を取れる時にしっかり利益を積み重ね損切りを正確におこなうことが重要と言っています。
2つの格言の意味をまとめてみました。
- 利食い千人力:含み益が出た場合、あらかじめ決めている利確ポイントで正確に利確しよう
- 損小利大:大きく利益が取れそうな場面でしっかり取って損失するトレードは早めに損切りして利益を増やそう
2つの格言の意味合いを見比べてみると、矛盾していないことがわかります。
どちらも初心者にありがちな、取引を感覚的に決めることをやめて利益をしっかり取りに行こうという事を言っています。
2つの格言の意味を簡単に捉えると矛盾しているように見えますが、しっかり真意を見ていくと言っていることは矛盾しておらず両立することができれば確実に稼げることがわかります。
「利食い千人力」・「損小利大」を並行して取引に活用すると稼ぐトレーダーになれる
利食い千人力と損小利大を並行して取引に活用すると、稼ぐトレーダーになれます。
FX取引での勝ちパターンは大きく分けて2種類あります。
- 勝率を上げて利益を増やす
- 勝率が50%でも損失を少なくして利益を増やす
利食い千人力と損小利大を確実に守ると上記2つの勝ちパターンを実現することが可能で、どんな取引状況でも資金を増やすことができます。
利益を取れるトレードではしっかり利益を取り、損失を抑えることができれば稼ぐトレーダーになれることは確実です。
しかし実際「利食い千人力」・「損小利大」のような取引を実行できているトレーダーはごくわずかです。
感情に左右されてしまったり、損切りを渋り大損失してしまったりするので負けてしまいます。
FXトレードで稼げていない人は「利食い千人力」・「損小利大」を守ることができていません。
2つの格言に沿った取引をするのは非常に難しいことですが、日々2つの格言を意識して稼げるトレーダーを目指しましょう。
利食い千人力は初心者が必ず知っておくべき格言
利食い千人力は初心者が必ず知っておくべき格言です。
FX取引は年に何回も取引して資金を増やしていきます。
コンスタントに利益を出さなければ負けてしまうので、冷静に資金を運用していく必要があります。
利益を取れるトレードを損失トレードに変えてしまうと、資金は減るばかりで増えません。
単純でわかりやすい格言ですが、真意を見ていくと稼ぐトレーダーに必要不可欠の考え方を言っているので、取引に取り入れていきましょう。
FX初心者は取引ルールを守ることが難しい
FX取引をはじめる前は、取引ルール・資金管理をしっかり決めておけば大丈夫と思う人が多数います。
しかし実際はじめると予想外のことが起きたり、資金損失でメンタル面がやられて取引ルールをやぶってしまったりします。
FX初心者は取引をはじめる時に、何があっても取引ルールを厳守することを意識しましょう。
取引ルールや資金管理を考えずに取引をはじめようとしている人は、取引する前にルールを確立してはじめましょう。
欲張って大損失したトレーダーは自主退場している
利確を欲張ってポジションを保有していた人が、翌日ロスカットに遭い自主退場という話をよく聞きます。
利益を取ることは重要ですが、本来決めている利確ポイントより多く取ろうとすると失敗する可能性が高くなります。
FX初心者トレーダーは取引をはじめて1年以内に9割自主退場しているので、利食い千人力をしっかり守って資金運用しましょう。
利食い千人力の意味合いを理解して欲張りトレードを控えよう
「利食い千人力」は利確できるポイントを変更したり、欲張ったりしないようにしようという格言です。
FX初心者は特に利益を欲張ってしまいがちなので、取引する時にあらかじめ利確ポイントをきめて勝ちトレードを負けにしないように心がけましょう。