カテゴリー
FX用語

FXは長期保有のほうが利益を狙える?メリット・デメリットを短期保有と比較

FXには売りや買いの注文を入れたまま決済していない状態のことをポジションと言い、長期保有とはポジションを長期的に保有していることです。

長期保有は短期保有よりも大きな利益が狙えて、さらにスワップポイントでも利益を得られるため、多くのトレーダーが採用している取引手法です。

これから長期保有を始めようと考えている方に向けて、長期保有の取引手法やメリット・デメリット、長期保有に最適なFX会社について紹介していきます。

FXのポジションとは?保有期間・持つタイミングを初心者でもわかりやすく解説

※本ページにはPRが含まれます。

FXの長期保有とは

FXの長期保有とは、エントリーした注文を決済せずにポジションを長期的に保有することです。

具体的には数週間~数年間単位で保有することで、長期保有より短い期間で保有することを短期保有と言います。

FXの長期保有ではポジションを長期的に持つため、短期売買では期待できないような大きな値動きによる利益を狙うことができます。

短期取引に比べて取引コストが低く、細目に値動きを確認する必要がないのが特徴です。

FXで長期保有するメリット

チャート

FXの長期保有ではポジションを数週間以上持つため、細目に取引を繰り返す短期保有に比較して、時間を掛けずに運用できます。

また、取引コストが少なく済んだりスワップポイントを得られたり、利益が大きいなどのメリットがありますので、一つずつ詳しく解説していきます。

スワップポイントが定期的に得られる

長期保有では、スワップポイントによる利益が定期的に受け取れます。

スワップポイントとは、日本のように低金利の国の通貨を売り、南アフリカやトルコなどの金利が高い国の通貨を買うと発生する金利差によって得られる利益のことで、金利差調整分と呼ぶこともあります。

スワップポイントはポジションを保有している間は毎日得られますので、FXの取引ではスワップポイントで利益を上げている方も多いです。

あくまで金利の低い通貨を売って金利が高い通貨を買った場合しかスワップポイントが発生しませんのでご注意ください。

取引コストが安い

FXでの取引では通貨を換金するときスプレットが掛かりますので、取引回数が増えるほどスプレットに掛かるコストが増えます。

スプレットとは、注文時の換金相場と決済時の換金相場が異なるため生じる買値と売値の価格差です。

例えば、米ドル円の買値が100円で売値が103円の場合はスプレットが1円です。

スプレットは取引ごとに掛かるため取引回数の少ない長期保有では、取引コストが抑えられるといったメリットがあります。

FXに掛ける時間減らせる

短期取引を中心にトレードする場合は、頻繁に売買を繰り返すため常にチャートを確認しエントリーや決済のポイントを探り続けます。

短期保有は市場の分析や価格のチェックなど大忙しでFXに掛ける時間が長い傾向にあります。

一方、長期保有では一度ポジションを持つと当分は保有し続けることが前提であるため、短期取引と比較するとチャートを確認する頻度が圧倒的に少ないです。

FXチャートの見方をローソク足の仕組みから鉄板チャートパターンまで分かりやすく解説

そのため、長期保有は日中仕事している方や子育てに忙しい方など時間を掛けずにFXでトレードしたい方におすすめです。

大きな利益が狙える

トレンドが発生した場合は短期間で通貨の価値が変わることもありますが、大きく変動する場合は時間を掛けて変動するため、大きな利益が狙えるのが長期保有です。

相場は社会情勢や経済状況の影響を受けて変動しますので、イギリスのEU離脱などの大きな社会変化が発生しない限り通貨の価値は長期的に少しずつ変動していきます。

そのため、ポジションを長期的に保有している方が注文時の価格と決済時の価格の開きが大きくなりやすいため、長期保有は短期保有よりも大きな利益を狙えます。

FXで長期保有するデメリット

デメリット

これまで4つのメリットを紹介してきましたが、長期保有はメリットばかりではありません。

ここからは長期保有のデメリットについて紹介していきますので、取引後に後悔しないよう確認していきましょう。

塩漬けになる可能性がある

FXではエントリーしたものの見通しと異なる方向に相場が変動し、含み損を抱えたまま損切りできずに塩漬けになる可能性があります。

塩漬けは損失を確定してしまうことを恐れていたり、もしかしたら相場が見通していた方向に戻る可能性があるかもしれないと期待してしまったりする心理からなりやすく、早いタイミングで損切できないと含み損を増やし続けてしまうこともあります。

大きな含み損を抱えていると精神的負担が大きく、他の投資に活用できる資産が減ってしまうなどデメリットがありますので、塩漬けには注意しましょう。

FXの塩漬けとは?内容と初心者におすすめできない理由

ある程度まとまった資金が必要

FXでは証拠金の維持率が下がり一定割合を下回ると強制的に決済されるロストカットという制度があります。

先ほど説明したとおり長期保有では塩漬けになってしまい大きな損失を抱える可能性があり、ロストカットされないように含み損の金額に応じた資金が必要です。

万が一、ロストカットされているとスワップポイントで利益を得ていた場合でも、大きな損失を受ける可能性があります。

ロストカットを避けるためには、まとまった資金が必要となります。

FX長期保有する際の注意点

FXで取引している人

長期保有では、スワップポイントが得られることや大きな利益が狙えるなどのメリットがある一方で、損失が大きくなる可能性も高いため注意が必要です。

他にも長期保有する際の注意点がありますので、一つずつ詳しく解説していきますので確認していきましょう。

通貨ペアの政策金利を確認する

先ほど長期保有のメリットとしてスワップポイントを得られる点がありますが、スワップポイントは施策金利によって見直される可能性があります。

一般的に景気がよいときは金利が高く、景気が悪い時は金利が下がりますが、政策金利は各国の経済戦略によって景気とは関係なく金利が変わることもあります。

政策金利が大きく変わったときはスワップポイントが減ってしまうだけではなく、反対にスワップポイントを支払わなければなる可能性がありますので、保有している通貨ペアの政策金利は確認しましょう。

通貨ペアの経済情報を定期的に確認する

FXの相場は経済情報や社会情勢によって変動します。

政治や経済が不安定になると一気に通貨の価値が低下しますので、相場や金利が大きく変動します。

実際に2008年にリーマンショックが起きた後は急激な為替変動が起き、長期運用していたFXトレーダーの中にもかなりの損失を出した方もいました。

長期保有はリスクが少ないと言われていますが、大きく社会情勢が変化するときは損失額も増える可能性があるので、定期的に経済情報や社会情報を確認しましょう。

FXの通貨ペアとは?初心者におすすめの通貨ペアの特徴とおすすめできない組み合わせを紹介

レバレッジを掛けすぎない

FXにはデメリットとして含み損によるロストカットの可能性が高くなると紹介しましたが、ロストカットは証拠金維持率の低下によって受ける強制的な決済のため、単純に証拠金が少ない他にもレバレッジの掛けすぎが原因となる場合があります。

FXでは証拠金額に倍率を掛けて実際に保有している資産よりも大きな金額で取引できる制度があり、その倍率のことをレバレッジと呼びます。

レバレッジを掛けすぎると損失が発生したときにロストカットの影響を受けやすいので、長期保有する場合はご自身で用意できる資金にあわせてレバレッジを掛けましょう。

長期保有をする場合の目安としては1倍を基本とし、最大でも2~3倍以内に納めるようにしましょう。

FXのレバレッジとは?計算方法と倍率のかけ方・最大値やリスクを徹底解説

長期保有は短期大きな利益を狙う方におすすめ

FXの長期保有は資金効率が良く比較的に時間を掛けずにできるため、多くのトレーダーが作用している取引手法で、通貨ペアによってはスワップポイントが毎日もらえるため利益をコツコツと積み上げていくことも可能です。

また、短期保有よりは時間を掛ける分、大きな価格変動に期待できますので大きな利益を狙いたい方や時間を掛けずに取引したい方におすすめの手法です。

長期保有をするときは、まずは圧倒的にスワップポイントが高いGMOクリック証券に登録しましょう。

FXのショートとは?ロングとの違いやショートポジションで利益を出す方法を解説

関連記事