JASDAQは東京証券取引所が運営している株式市場の1つです。
現在700社以上の企業が上場しており、JASDAQ市場の銘柄を購入している投資家も多数存在しています。
しかしJASDAQ市場は東証一部・二部と違うジャンルの企業が上場しているので「どのように予想すれば良い?」と困惑している初心者もいますよね。
今回は、JASDAQ市場を分析してJASDAQ市場全体の見通しを解説します。
JASDAQ市場で値上がりしている銘柄の紹介や、今後上昇していく可能性はあるのか、初心者にも分かりやすく解説するので参考にしてください。
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このページのもくじ
JASDAQとは
JASDAQは東京証券取引所が運営している株式市場です。
JASDAQはマザーズと同じジャンルの企業が在籍しており、主にベンチャー企業向けの市場です。
しかしJASDAQは歴史が長く、店頭登録制度が発生したこともあり、「あれ?これ新興企業じゃないよね?」と言われるような会社が大半です。
現在JASDAQは720社が上場していますが、2013年の876社と比べると減少傾向にあります。
理由としては、JASDAQから東証二部に市場変更している背景があります。
JASDAQにはスタンダートとクローズがある
JASDAQは歴史が長い市場であることから老舗企業が多く、新興企業と老舗企業が混ざっています。
混合している状況を整理する為に、JASDAQではスタンダードとグロースにカテゴライズされています。
JASDAQスタンダード | JASDAQグロース | |
---|---|---|
企業 | 老舗企業中心 | 新興企業中心 |
上場企業数 | 683社 | 37社 |
新規上場条件 |
| 赤字でも成長可能性があれば上場可能 |
スタンダードとグロースは上場基準や審査内容が異なるので、老舗企業と新興企業をうまく分けられている仕様になっています。
近年JASDAQグロースに上場していたような新興企業は、マザーズを選択する傾向が多く、東証一部・二部に市場変更している銘柄もあり、JASDAQの上場企業は減少傾向にあります。
JASDAQの見通し
JASDAQ指数からJASDAQ全体の見通しを紹介します。
直近の動きは下落方向になっていますが、これはJASDAQだけでなく日本を代表する日経平均株価も同じく下落しています。
米国市場も下落方向で、株式市場全体が下方目線で推移しているので、JASDAQの動きだけでなく株式市場全体像を見つつチャート分析しましょう。
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直近の動きは下落目線
新型コロナウィルス変異株「デルタ株」の感染拡大によって、経済回復の妨げられるとの懸念から、世界各国の株式市場が下落方向に進行しています。
日本でも新型コロナウィルスの感染者が1日あたり1万人を超え、緊急事態宣言を発令しています。
他国でも国民の行動制限や飲食店などの営業規制を再開している為、再び経済の動きが鈍くなってしまう可能性がでています。
JASDAQも世界の株式市場と同じ動向を見せており、日本でのデルタ株感染拡大を抑制していかない限りは再び上昇していく兆しは見えていません。
長期EMA200では上昇目線
JASDAQ指数を200EMAで分析してみると、長期的には上昇目線になっています。
200EMAラインの上に居る状態で、前回反応したポイントで反転している為、もう一度タッチした際にしっかり上昇してくれるかが重要になってきます。
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【2021年】JASDAQの値上がり上位銘柄
全体的に下がり気味のJASDAQ市場ですが、下げている中でも値上がりしている企業があります。
今回はJASDAQ市場の銘柄で、値上がりしている上位銘柄を紹介します。
全体的に下がっているタイミングで上昇している企業は、成長性を見込めるあるいは向かい風に強い企業になっている為、期待を見込める銘柄が多いです。
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元旦ビューティー工業
元旦ビューティー工業は、金属屋根製品等の製造販売や設計施工の請負や、太陽光発電システム等環境製品の製造・販売・施工をやっており、他にもシート防水屋根材の製造販売などもやっている工業企業です。
設立は昭和46年4月26日と歴史ある企業で、主な取引先は下記の通りです。
- 官公庁
- 清水建設株式会社
- 大成建設株式会社
- 株式会社大林組
- 鹿島建設株式会社
- 株式会社竹中工務店
- 大和ハウス工業株式会社
- 綿半ソリューションズ株式会社
- 井上定株式会社
有名な会社や公的機関と取引していることもあり、信頼性の高い工業株式会社ということがわかります。
また元旦ビューティー工業は、屋根施工と同時に上から断熱・吸音・遮音性を満たす直天井を作る「PASTEM-Z」を製品化しています。
PASTEM-Zを正式に販売を開始すると発表した為、7月下旬から株価が高騰している状態です。
PASTEM-Zは大幅な工期短縮や仮設備費用を削減することが可能で、今後スポーツイベントや音楽ライブイベントなどの建物で採用される期待が見込めます。
三協フロンテア
三協フロンテアは仮設ハウスを取り扱う企業で、仮設ハウス販売・レンタルの販売は業界トップクラスになっています。
仮設ハウスと聞くと、災害時に立てられる仮設ハウスを思い浮かべますが、仮設ハウスは建設現場で仕様する仮設事務所や、イベント施設や建て替え刷る時の仮店舗・仮事務所なども含まれています。
更に三協フロンテアはトランクルームなどの収納スペースをレンタルする事業も展開しており、全国で400店舗以上直営体制で運営しています。
他にも三協フロンテアはレンタルスペースやパーキングシステムなどの事業も運営している為、幅広い範囲で業績を伸ばしている企業です。
現在工事現場やイベント会場設営の人手不足が懸念と設営資材の高騰が懸念されており、三協フロンテアが提供するサービスの優位性が増している状態です。
上記の状態にともなって三協フロンテアの株価も上昇しており、今後も重要が高まる可能性が高いです。
JASDAQ市場は今後も上昇する?
JASDAQ市場は今後、上昇していくのか世界情勢や日本の景気状況をみて分析しました。
2020年からコロナウィルス感染拡大によって、市場がセオリー通りに動いていないケースがあります。
現在のような状況は、市場のリスクオン・オフを先読みする行動が重要になってくるので注意しましょう。
新型コロナウィルス感染拡大の影響によって変わる
新型コロナウィルスによる経済への影響はもう終わったとみなされていた株式市場ですが、現在第三波・第四波と変異株が猛威を振るい始めています。
再びコロナへの懸念が市場に反映される可能性が高く、NYダウなども7月に9ヶ月ぶりの下落幅をみせています。
日本市場も東京オリンピックを開催したものの、コロナ感染拡大の抑制に失敗し、1日あたり1万人以上の新規感染者をだしています。
今後の新型コロナウィルス感染の再拡大によって受ける経済打撃によって市場状況は大きく変わっていくでしょう。
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米国市場の下落に影響される可能性がある
米国市場は世界の株式市場の象徴と言われているほど重要な市場で、米国市場全体が下落すると日本市場も影響を受けます。
NYダウは7月中旬から新型コロナウィルスの感染拡大による懸念によって、下落方向になっています。
NYダウにつられて日経平均株価も下落し、JASDAQもつられて下落しているので、米国市場の下落に少なくとも影響を受けています。
今後コロナによる経済打撃が経済指標で顕著に現れてしまうと、JASDAQ市場全体が落ち込む可能性があります。
JASDAQは新興企業中心の株式市場!企業の成長性を見て予想しよう
JASDAQは新興企業中心の株式市場といわれていますが、老舗企業も上昇しています。
JASDAQの中でもグロースで上場している企業の株を購入する時は、企業の成長性を焦点にあてて分析しましょう。
新興企業は、大きな成長の見込める企業であれば大きなキャピタルゲインを得られる可能性があります。
コロナ禍でも需要のある事業を展開していて、今後事業が拡大していくと予想できそうな企業に着目して投資しましょう。