FXで利益を上げるためには、リスクリワードをしっかりと理解しておく必要があります。
FXは取引での勝率が高くても、最終的に資産が増加しているとは限りません。
「勝率が高いなら、資産は増加しているんじゃないの?」と疑問を持った方は、今回この記事でその悩みを全て解決することができます。
リスクリワードと勝率の関係、リスクリワードの特徴を活かした利用方法をについて解説をしていきます。
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このページのもくじ
リスクリワードは損失と利益の比率
リスクリワードは、1回の取引で発生した損失と利益の比率の事を言います。
例えば、損失が1万円で利益も1万円ならリスクリワードは1:1となり、損失が3万円で利益が1万円なら3:1となります。
リスクリワードが1:1の取引では勝率50%を維持することで、資産を増やすことが出来ますが、後者の3:1のリスクリワードでは、勝率75%以上を継続しなければ資産を増やすことが出来ません。
FX取引で勝率75%を維持することはとても難しいので、リスクリワードを見直す必要があります。
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リスクリワードと勝率の関係性
FX取引の勝率は高いのに、資産が増えていかないのはコツコツドカンで大きな損失を出してしまっていることが原因の1つとして考えられます。
勝率を高くすることも重要視すべき点の1つでもありますが、利益率を重要知ることで、勝率が低くても資産の増加を見込むことができます。
理想的なリスクリワードは1:3と言われています。
リスクリワードの値が3を下回らなければ、勝率が25%以上を維持することで、合計で利益をプラスにすることができるためです。
FX取引の勝率が100%に近づけるだけでなく、リスクリワードの見直しをすることで、総じて資産を増やすことができます。
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リスクリワードの特徴
リスクリワードの特徴を2つ紹介します。
リスクリワードは、FX取引で資産を増やすために必要な知識の一つですので、しっかりとリスクリワードを理解しましょう。
FX取引での勝率は高いのになかなか資産が増えない方は、特徴を押さえることで、資産を増やすことができるようになります。
損益が一目でわかる
これまで行ってきた、取引の利益率がどれくらいかが分かります。
リスクリワードは資産を増やすことができるかどうかをチェックすることが可能です。
例えば勝率が90%超なのにも関わらず、損益のプラスが少ない、あるいはマイナスになっている人はリスクリワードが低くなります。
反対に、勝率が50%でも損益で大幅にプラスになっている人は、リスクリワードが高くなります。
リスクリワードを知ることで、FX取引のパフォーマンスが良いか悪いかを判断することが可能です。
損切りの意識改善ができるようになる
FX取引で利益を上げるために必要な行為として、損切りがあります。
特に、FX初心者の方は損切りを上手にできないことが原因で、FX取引でマイナスになってしまいます。
リスクリワードを理解することで、勝率が低くても合計して資産を増やすことが出来ることを理解することで、損切りをためらわずに行うことができるようになります。
目先の利益ではなく、合計して資産を増やすように意識改善をすることができます。
リスクリワードを利用した3つの取引
ここからは、リスクリワードを利用した3つの取引手法について解説します。
FX取引では様々な取引手法があり、その中でどのようにリスクリワードを活かすことができるのかを理解することができます。
リスクリワードを高く設定することで安定した利益を得ることが可能です。
しかし、リスクリワードを高く設定しすぎるとFX取引にエントリーする機会が少なくなってしまう点には注意が必要です。
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スキャルピングトレード
極短時間で取引を実施するスキャルピングトレードでは、レンジ幅の半分を目安に取引することが目標です。
例えば、50pipsのレンジであれば半分の25pipsを利確目標にします。
リスクリワードを1:2で設定している場合は、損切幅を5pips~10pipsまでに抑えてのエントリーが必要です。
リスクリワードが1:1以下では取引にエントリーをせずに、見送るという選択肢も一つです。
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デイトレード
数時間~1日の期間で取引を実施するデイトレードでは、レンジが抜けるのを待ってから抜けた方に、エントリーをする方法がおすすめです。
4時間足でチャートがレンジ内にいる場合は、売り・買いどちらでエントリーをしても利益を上げることは難しいです。
デイトレードを行う際は、上位足がレンジ相場内にいるかどうかでトレードへのエントリーを判断しましょう。
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スイングトレード
1週間以上の長期間で取引を実施するスイングトレードでは、日足チャートでトレンドが形成されてから、取引にエントリーをしましょう。
下降トレンドの直前に売ることで利益を最大にすることができます。
さらにリスクを減らす方法として、トレンド期間内での分割決済をすることで、リスクリワードが良い状態で継続してトレードをすることも可能です。
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リスクリワードの改善方法
勝率が低くてもリスクリワードを高く設定できていれば、資産を増大させることができると解説しました、ここからは具体的なリスクリワードを改善する3つの方法を紹介します。
リスクリワードを一度設定したら、それを守りながら取引をするようにしましょう。
リスクリワードを改善しても、ルールを逸脱してしまうと、リスクリワードを改善した意味がなくなってしまうことに注意が必要です。
利確・損切確定タイミングを設定する
一番簡単にリスクリワードを改善することが出来るのは利益・リスクの部分を減らす方法です。
利確・損切り注文を入れることで、利益の確定・損失の確定をすることができます。
エントリーをする前に。チャートから利確・損切のタイミングを確定しておくことでリスクリワードは目標水準をいじすることが可能です。
利益の面でリスクリワードが低くなるのは早すぎる利確が原因の一つです。
人間は、利益が出るとそれを早く確定してしまいたいという衝動に駆られてしまいます。
事前にタイミングを設定することで、早すぎる利益確定を防ぎ利益を最大化することでリスクリワードを高くいじすることができます。
トレード回数・保有銘柄数を定める
スキャルピングトレードを行っている人は、リスクリワードを設定していても、取引を繰り返すうちに全体を見ることが出来なくなることが多いです。
保有銘柄についても同じことが言えます、保有銘柄数が多くなることで、全体のバランスが悪くなり、いつのまにかリスクリワードが目標水準以下になってしまいます。
自分が管理できるトレード回数・保有銘柄数を事前に定めることで、最初に定めたリスクリワードを維持することができます。
ソフトを使って改善する
ソフトを使って自分のFX取引のパフォーマンスを分析することができます。
自分で自分の事を分析するのが苦手な人は、ソフトを使って機会に自分の取引を分析してもらうことで、自分の取引の特徴を把握することができます。
自分の取引の特徴を把握したら、あとは改善をするだけです。
リスクリワードを上手に活用しよう
リスクリワードを理解することで、勝率が低くても資産を増加させることができます。
しかし、リスクリワードを高く設定しすぎてしまうと、そもそも取引にエントリーをすることが難しくなってしまいます。
今回この記事をここまで、読んだならばリスクリワードをしっかりと理解し、それを活かしてFX取引をすることもできるようになっています。
自分のとることができるリスク率を考慮した上でFX取引を行うようにすることが大切です。