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FXの手法

ドテンは上級者向けのトレード手法!有効なパターンと往復ビンタのリスクについて解説

ポジションを決済した後に逆方向へエントリーするドテンという手法は、ある程度経験を積んだトレーダーが使いこなすことで高い成果が期待できます。

FXのトレード手法の中でも比較的難しい方法になるので、使用する際は注意すべき点もいくつかあります。

今回は、FXのドテン注文のやり方と、機能するケース・しないケースについて解説していきます。

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ドテンの仕組み

ドテンの仕組み

ドテンは保有しているポジションを決済して、すぐに逆ポジションをとる手法です。

FX相場を大局的に見ると、チャートの天井と底の行き来を繰り返している状態です。

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つまり、理論上はチャートが天井に到達するやいなや逆ポジションを取り、底に到達したらまた逆ポジションを取る…という手法が最も利益を出せることになります。

相場の端から端まで取ることが出来るので、当てた時に得られる利益と達成感は他の手法では得られないほどのものがあります。

ドテンは初心者には難しい

ドテンを初心者が使いこなすのが難しいと言われる理由は、順張りと逆張りをどちらも出来る必要があるためです。

FX初心者は一般的に、相場の流れが緩やかなロング(順張り)から始めて、慣れてきたらショート(逆張り)も覚えていくのが良いと言われます。

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ドテンはそのどちらも出来る必要があるため、難易度としては非常に高いです。

加えて、天井と底を見抜く分析力も必須となってきます。

相場が反転するポイントの見抜きはテクニカル分析、ファンダメンタルズ分析ともに最も重要かつ困難な作業で、成功させるには知識と実績が必要になります。

ドテンが実行できるケース

レンジ相場

為替はトレンド相場とレンジ相場の2つに分けられますが、ドテンは必ずレンジ相場で実行します。

  • トレンド相場:現在の傾向がどこまでも継続する状態
  • レンジ相場:一定の幅を上下している状態

レンジ相場には底と天井があるので、良いタイミングでドテンをやり続ければ高額利益に繋がります。

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ただし、ドテン相場は長期に発生し続けることはなく、必ずいつかトレンド相場に変化します。

トレンド相場へ転換するタイミングを見極められずにポジションを持ち続けると、多額の含み損が発生しかねません。

ドテンを実行する際は天井と底を見極めつつ、トレンド相場に移行する際に素早く損切りをする準備もしておかなければいけません。

ドテン買い・ドテン売りのタイミングが重要

ドテンはレンジ相場で実行するものなので、上値抵抗線(天井)と下値支持線(底)がどこになるかは把握しておく必要があります。

レンジ相場がトレンド相場に転換した際、天井・底の上抜け・下抜けが起こります。

天井を上抜けした時は損切り決済をしてのドテン買い(売りから買いに移行)、底を下抜けしたら損切り+ドテン売り(買いから売りに移行)が基本です。

ドテン買い・ドテン売りのタイミングを知ることは利益を得るために必要なだけでなく、相場の転換を捉えるためににも重要です。

ドテンはリスクの高い手法なので、いかに正しく損切りを実施するかが重要となってきます。

ドテンを実行する時の注意点

ドテンの注意点

ドテンは成功すれば高額の利益を得られる手法ですが、その分リスクも大きいものがあります。

ドテンを実行する時に注意しておきたいポイントを、ここからは紹介していきます。

失敗するリスクが高い

ドテンという手法は、失敗する確率が非常に高く、損失額も大きくなる可能性が高いです。

FX取引において最も危険なのは、エントリーと逆の方向へ相場が動くケースです。これによって、大きな損失を被るリスクが発生します。

FX初心者にありがちな失敗談10選!失敗する人の共通点や回避する方法を解説

ドテンは天井と底を狙ってエントリーする手法なので、タイミングがズレれば相場が逆に動くリスクと常に隣り合わせということになります。

予想を誤ればあっという間にロスカットを受けて、借金を背負うということにもなりかねません。

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往復ビンタに遭う恐れがある

ドテンで最も怖いのが、FX用語で往復ビンタと呼ばれる状態です。

最初のポジションが損切りになった時に、「やっぱり逆だ!」と反対にポジションを取ってすぐにまた損切りに合うケースを指します。

往復ビンタは損失が続いてしまい、経済的に大きな損失を被ってしまいます。

また、資金が一気に減った感覚に陥るため、正に“資金を溶かした”ような状況になり、精神的にもショックを受けてしまいます。

ドテンを実行する際は、往復ビンタには十分に気を付けましょう。

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ポジポジ病に陥るリスクがある

ポジションを常に持っていないと気がすまない人を「ポジポジ病にかかった」とFX用語で表現しますが、ドテンはポジポジ病と強い関係があります。

ドテンは継続的にポジションを保有する手法ですが、そこには明確な意図があります。

一方で、ポジポジ病はポジションを持っていないと不安・エントリータイミングが絞れないというのが原因なので、両者は区別しなければいけません。

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ただし、ドテンは「常にエントリーした状態で良い」という精神的な後ろ盾があるので、途中で意図を持ってエントリーしているのか、不安だからエントリーしているのかが分からなくなってしまいがちです。

ドテンを実行する際は、エントリー前に意図を振り返る必要があります。

損切りをためらうのは危険

ドテンを実行して含み損が発生したら、すぐに損切りをおこなうことが大切です。

損切りをせずに無駄な時間を費やすと、どんどん損失が膨らんでしまいます。

特に最初のポジションで利益が確定している状態なら、転換を狙ったエントリーの損失は早めに切る必要があります。

最初のエントリーで利益が発生すると、含み損が出ても前の利益を合わせてまだプラスの状態だと考えてしまい、一定期間放置してしまうケースがあります。

むしろ最初のエントリーで利益が出た時ほど損切りを早めに設定しましょう。

利確とエントリーポイントの違いを把握する

エントリーをしてからプラスがある状態で決済すると利益が確定できます。

決済ポイントを高い精度で決めることが出来れば、より高い利益を生むことが可能です。

ただし、相場の読みにくいFX取引では、まず継続的に利益を得ることが重要です。

利益を得られるかどうかはエントリーのタイミングが重要で、決済ポイントが多少曖昧でも利確することが出来ます。

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ドテンの場合は利確とエントリーを同時に行いますが、良い決済ポイントと良いエントリーポイントは必ずしも同じにはなりません。

ドテンを実行する際も、上記の考え方は持っておくようにしましょう。

ドテンは多くのトレーダーが憧れる手法

ドテンで利益を得る

ドテンの歴史は古く、江戸時代は相場師と呼ばれる米相場の仲買人からの難しい手法と認識されていました。

決まれば大きな利益を得られる憧れの手法ですが、失敗すると往復ビンタで一気に状況が不利になりかねません。

華々しい手法ではありますが、実行する際はリスクも考えて判断する必要があります。

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