FX取引は少額資金でも取引できる投資方法で、レバレッジを有効利用することで利益効率を上げられます。
しかしレバレッジは損失リスクを高める効果もあるので、レバレッジによって失敗してしまう人もいます。
「リスクを抑えてFX取引したい」という人も多く「レバレッジなしで取引できないの？」と疑問に思う人もいますよね。
今回はFX取引をレバレッジなしで運用することは可能なのか解説していきます。
レバレッジ無しで運用するコツなども紹介するので必見です。
これからFX取引をローリスクで運用していきたいと考えている人は参考にしてください。
FXのレバレッジとは？計算方法と倍率のかけ方・最大値やリスクを徹底解説
※本ページにはPRが含まれます。
このページのもくじ
FX取引はレバレッジなしで運用可能？
FX取引は通常のFX会社であれば1,000通貨単位から取引することができます。
そしてレバレッジを使うことによって、数千円単位で取引できる内容になっています。
結論からいうと、レバレッジなしの状態で取引することは可能です。
例えば1,000通貨単位の米ドル円(1ドル100円)を買いポジションでエントリーする時、ノーレバレッジであれば10万円必要になります。
口座に10万円ある状態でエントリーすればノーレバレッジで運用することができます。
FX取引をレバレッジなしで運用するメリット
FX取引をレバレッジなしで運用するメリットを紹介します。
多くの人達はリスクを抑える為にレバレッジをおさえるという事を理解していますが、なぜリスクが抑えられるのか詳しく分からない人が多いです。
具体的にどのようなリスクを抑えられるのか説明するので、しっかりチェックしていきましょう。
ロスカット施行の可能性が非常に低い
FXにはレバレッジをかけられるルールが存在するので、ポジション保有した際マイナス損益が口座残高以上に大きくなってしまう可能性があります。
FXは、基本マイナス域になったままポジションを持ち続けることは不可能で証拠金維持率100%になるとロスカットが発生します。
FX会社によっては50%のところもありますが、損失金額が入金している金額より超えないような設定になっています。
ロスカットは強制決済のことで、自分の意思関係なしに決済されるので、資金運用に大きなダメージを与えます。
一方でレバレッジなしの状態で運用すると、上記のような問題から開放されます。
価格変動によって証拠金維持率が変動してしまいますが、レバレッジを最初に掛けた状態の人と比べるとロスカット発生リスクを抑えることができます。
FXの強制ロスカットとは？間に合わなくて借金が発生するケースと回避するポイントを解説
追証が発生しない
追証は、保有しているポジションの損益が口座残高より多くなった時に発生します。
追証を払えない場合はロスカットが執行され、マイナス分をFX会社に支払う必要があります。
また、追証を支払ってもレートが回復せずにマイナス損益が増え続けると再び追証を支払うことになります。
レバレッジをかけた取引は上記のようなリスクが発生しますが、レバレッジなしの取引は追証の可能性が非常に低くなります。
例えば10万円資金を使って1米ドル100円の米ドル円を1,000通貨取引したとします。
10万円分の損失がでてしまうと追証が発生しますが、10万円分の損失はレートが100円分動く必要があります。
FX取引を少しでもやっている人だとわかりますが、レートが100円動くことはほぼあり得ません。
もし100円動くとしても数十年かかるので、追証のリスクを考える必要が無いです。
FX会社のロスカット・追証を徹底比較！各社のマージンコールとロスカットルールを分析
長期運用できる
FXは投機的な投資方法と捉える人が居ますが、レバレッジなしでの取引は投機の要素を薄めるので長期投資することができます。
FXをレバレッジ無しで長期運用すると、リスクを抑えて運用できるのでじっくり戦略を練れます。
また長期運用はスワップポイントでの収入も期待できるので、ある程度余裕をもった資金でFXをはじめたい人は長期運用をおすすめします。
FX取引をレバレッジなしで運用するデメリット
損失リスクをおさえられるレバレッジなしの取引ですが、デメリットも存在します。
これからデメリットを紹介するので、どのような弊害があるのか把握しておきましょう。
利益効率が悪い
レバレッジなしの状態は、手持ち資金通りのパワーしか出せない状態なので、利益効率が悪いです。
例えば10万円資金持っている人がレバレッジ25倍掛けて250万円分投資をしている人と、10万円持っていてそのまま10万円分投資している人を比べると利益率が異なります。
250万円分投資している人は、利益が出た際250万円投資での利益を得られますが、10万円のまま投資した人は10万円分の利益しか貰えません。
確かに損失リスクも比例して大きくなるので、250万円分の投資はリスキーですが成功すれば大きな利益を獲得できるので利益率がよくなります。
レバレッジなしはリスクを下げて運用しているので、リターンも小さくなってしまうことを把握しましょう。
FXの良さを無視する運用になる
FXは少額資金からトレードできるメリットがあります。
株の場合、100株からの購入が一般的で現物購入になるのでまとまった資金が必要になります。
しかしFXはレバレッジを使って運用できるので、資金力を借りて運用することができます。
FXの最大の魅力はレバレッジを使って効率よく運用する所なので、レバレッジなしの取引はFXの良さを失ってしまいます。
まとまった資金が必要
レバレッジなしでの取引はまとまって資金が必要になります。
通常FXトレーダーは10,000通貨単位で取引していますが、レバレッジ無しで取引すると1米ドル100の場合、100万円必要になります。
また10,000通貨で取引しても、1円動いて1万円程度の利益にしかならないので、しっかり稼ぐとなると1,000万円くらいの資金が必要になります。
レバレッジなしのFX取引は、まとまった資金を持っていない人はできない投資方法なので注意しましょう。
1,000万円で出来るおすすめの資産運用11選！メリットや1000万円投資で得られる利益を解説
レバレッジなしのFX取引で稼ぐ方法
レバレッジなしのFX取引で稼いでいく方法を紹介します。
FXトレードはデイトレードやスキャルピングが主流ですが、レバレッジなしの取引は主流のやり方で稼いでいくと負けてしまう可能性が高いです。
レバレッジなしのメリットを引き立てつつ、利益を積み重ねていく方法を紹介するので、参考にしてください。
外貨預金のように積み立てる
外貨預金は、FX取引と似ている運用方法で外国通貨を購入して価値が上がった時に両替します。
レバレッジなしのFX運用は外貨預金に似ている部分がある為、外貨預金のように定期的に積み立てる方法がおすすめです。
外貨預金とちがって取引コストがスプレッドのみとなっており、両替手数料もかからないのでコスパ良く運用できます。
ただし、現物を持っていないのでロスカット・追証リスクが0になりません。
積立方式でFX取引する場合は、1通貨単位から取引できるFX会社がおすすめです。
1通貨単位は数百円程度からノーレバレッジ取引できるので、少額運用でコツコツ貯めていきたい人に最適です。
【2021年】外貨預金におすすめの銀行を紹介！預金におすすめの通貨やメリット・デメリットも解説
スイングトレード重視
レバレッジなしの取引は、利益率が必然的に低くなります。
よってデイトレードやスキャルピングをしても利益を更に少なくして資産をふやすのが難しくなってしまいます。
レバレッジなしで稼ぐには、スイングトレード重視で取引する必要があります。
3ヶ月~1年単位でポジションを保有して運用するほうが、戦略も立てやすく勝ちやすいのでおすすめです。
FXの4時間足でのんびりスイングトレードする方法は？日足より手軽？メリット・デメリットとおすすめする理由を解説
FX取引をレバレッジなしで運用する時の注意点
FX取引をレバレッジなしで運用する時の注意点がいくつかあります。
レバレッジなしの取引は、リスクを抑えて運用する手段ですが、ロスカットリスクが0になるわけではありません。
長年ポジションを放置しておくとマイナスが増えて最終的に稼げない結果になる可能性もあるので、損失リスクは常に考えておきましょう。
年利を低く設定する
FXトレードはレバレッジを利用できる為、月利・年利を高めに設定しているトレーダーもいます。
しかしレバレッジなしでの取引は、年利を高くしても目標のハードルが高すぎて達成できない可能性がでてくるので年利設定を低めにしましょう。
レバレッジなしでの運用は、年利を低く設定しつつ長期運用することで確実に利益を得ていく方法が適しています。
FXの勝率は実際のところ平均何％？たった1割って本当？利益平均と損失平均からわかる本当の確率
損切設定は必要
レバレッジなしのFX取引でも損切設定は必要です。
損切設定をしないと、資産がマイナスになり続けて利益を減らしてしまう一方になります。
取引する時は、一度相場状況を確認して損切りポイントと利確ポイントを決めてからエントリーしましょう。
FX取引をレバレッジなしで運用することは可能
FX取引をレバレッジなしで運用することは可能です。
リスクを減らして運用できるので初心者にもおすすめできます。
しかしリスクを減らす事によって利益を得る可能性も減らしてしまうので、人によっては運用方法が合わない場合もあります。
レバレッジなしで運用するには、ある程度資金も必要になってくるので、少額運用を考えている人はレバレッジを有効利用することをおすすめします。
