ETFは投資信託に比べてコストを抑えて運用できる為、近年大きな注目を浴びている金融商品です。
しかし株初心者は「ETFってなに?」「投資信託との違いは?」と疑問に思い不安になる人が多いです。
今回は、国内ETFについて解説します。
国内ETFのおすすめ銘柄や、銘柄を選ぶポイントなど紹介していくので、国内ETFを始めたいという人は参考にしてください。
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このページのもくじ
国内ETFとは?
国内ETFは国内の株式市場に上場している投資信託です。
日本株の代表的な指数「日経平均株価」や「東証株価指数」などの指数の連動をめざして運用成果を出す投資信託です。
海外ETFももちろん存在しており、S&P500の連動を目指すETFが国内でも人気です。
ETFは投資信託と同じに捉える人もいますが、実は大きな違いがあります。
ETFも投資信託に分類されますが、証券取引所に上場しているので、個別銘柄のようにリアルタイム取引が可能です。
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国内の株価指数の連動を目指す上場投資信託
国内ETFは株価指数の連動を目指している上場投資信託と説明しましたが、連動を目指す株価指数によってリターンは異なります。
- 東証株価指数
- 日経平均株価
- 東証マザーズ株価指数
- 東証REIT指数
上記のように国内にある株価指数は種類がいくつかあるので、国内ETFで投資する時は連動を目指す指数をみて選ぶ必要があります。
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国内ETFのメリット
「国内ETF海外ETFに比べて劣っている」と言う投資家もいますよね。
実際国内ETFと海外ETFを比べると、海外ETFの方が種類豊富に提供されているので投資効率を上げることができます。
しかし国内ETFにもいくつかのメリットがあります。
海外ETFにはないメリットも紹介するので、しっかり把握していきましょう。
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リアルタイム取引が可能
国内ETFは上場している投資信託なので、リアルタイム取引が可能です。
個別銘柄の投資と同じで、証券取引所が開いている時間帯ならいつでも取引できるので、利益を獲得するチャンスを逃しません。
海外ETFもリアルタイム取引が可能ですが、上場している証券取引所が海外の場合、夜中取引する必要があります。
企業情報を入手しやすい
国内ETFの最大のメリットは、投資戦略を練る上での企業情報取得がしやすいところです。
海外ETFは外国の企業の銘柄で構成された指数と連動を目指している為、海外企業の情報を入手する必要があります。
海外企業の情報は英語で書かれているものが多く、日本企業に比べて理解するのが難しくなります。
国内ETFは日本語でしっかり情報収集できるので、初心者でもやりやすい環境にあります。
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取引コストが安い
国内ETFや海外ETFは投資信託に比べて運用コストを抑えることができます。
売買手数料が投資信託より低く、運用コストを抑えて利益率を上げることができるのでおすすめです。
特に少額からコツコツ運用していきたい人にとって、コスト削減は利益を得るための重要ポイントなので、少額運用を目指している人にもETFはおすすめです。
【2021年】初心者におすすめの国内ETFを紹介
初心者でも手軽に運用できる、おすすめの国内ETFを紹介します。
ダイワ上場投信-トピックス(1305)
基準価額(10口あたり) | 20,181円 |
---|---|
純資産総額 | 73,059.20億円 |
直近分配金(10口あたり・税引前) | 375円 |
直近決算日 | 2021/07/10 |
ダイワ上場信託トピックスは信託財産の1口あたりの純資産額の変動率を東証株価指数(TOPIX)の変動率に一致させることを目的にした国内ETFです。
東証株式指数を構成している銘柄のほとんどを採用しており、時価総額構成比率の95%以上を構成している銘柄の株式に組み入れています。
ダイワ上場信託トピックスのトータルリターンは下記の通りです。
年 | 1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) |
---|---|---|---|---|
トータルリターン | 29.64% | 5.04% | 9.84% | 10.73% |
トータルリターンをみるとやや少なめですが、大きく暴落した事例がなく、リスクを抑えられる国内ETFという事が分かります。
ダイワ上場投信-日経255(1320)
基準価額(1口あたり) | 28,367円 |
---|---|
純資産総額 | 37,592.55億円 |
直近分配金(10口あたり・税引前) | 366円 |
直近決算日 | 2021/07/10 |
ダイワ上場投信-日経255は、信託財産の1口あたりの純資産額の変動率を日経平均株価の変動率と同じにさせることを目的にした国内ETFデス。
日経平均株価を構成する全銘柄の株式を組み入れる事を原則にしており、世界的に有名やユニクロなどの銘柄も採用されています。
投資信託報酬が0.176%と低く、運用コストが低いので国内ETF初心者でも始めやすいです。
年 | 1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) |
---|---|---|---|---|
トータルリターン | 27.47% | 8.44% | 12.42% | 12.64% |
ダイワ上場投信-日経255は2010年以降から右肩上がりを続けており、2021年になって軟調な動きをみせていますが比較的安定している国内ETFです。
NEXT FUNDS日経平均255連動型上場投資信託(1321)
取引所価格 | 28,410円 |
---|---|
純資産総額 | 77,961.6億円 |
直近分配金(10口あたり・税引前) | 3,650円 |
直近決算日 | – |
NEXT FUNDS日経平均255連動型上場投資信託は、日経平均株価に採用されている・採用予定の銘柄の株式のみに投資している国内ETFです。
日経平均株価との乖離率が低く、運用状況も安定しているので堅実に利益を狙えます。
年 | 1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) |
---|---|---|---|---|
トータルリターン | 27.43% | 8.42% | 12.39% | 12.61% |
3年(年率)は平均的なトータルリターンになっていますが5年(年率)は大きめのリターンになっています。
初心者が国内ETFを選ぶポイント
国内ETFを選ぶ際に、抑えておくべきポイントがいくつかあります。
運用コストの良いETFを見つけても乖離率が高かったりトータルリターンがマイナスのものは資産を増やせません。
これから紹介するポイントを把握して、国内ETF選びに失敗しないようにしましょう。
どのインデックスの連動を目指しているのか確認しよう
基本ですが、国内ETFに投資する時は商品内容を確認しましょう。
国内ETFの詳細をみて、どのインデックスの連動を目指しているのか把握することによって、どのような銘柄が構成されているか予想できます。
経済状況によって連動している指数が高騰・暴落することがあるので、資産分散も考えながら運用しましょう。
インカムゲインにも注目
国内ETFは価値の上昇によって、資産を増やすこともできますが、分配金によって利益を得る事もできます。
基本的にETFの分配金利回りは1~2%ですが、ETFによっては4~5%と高配当のETFもあります。
キャピタルゲインだけでなく、インカムゲインにも注目して効率よく利益を増やしていきましょう。
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投資参加者の数
ETFはリアルタイムの取引が可能で、投資家の参加具合によってレートの変動幅や約定力に影響が出ます。
ETFの流通量が多い銘柄は、約定力も高くしっかりタイミング通りに取引できます。
一方でマイナーなETFは流動性が低く、注文したいタイミングで約定しないケースもあるので注意しましょう。
運用コスト
ETFを選ぶ時に、利益率も重要ですが運用コストもしっかり見ていく必要があります。
ETFは投資信託に比べて、費用が安く効率よく利益を取得することができますがETFの中でも費用の安いものがあります。
運用コストを重視したい人は、経費率を見て判断しましょう。
国内ETFで資産運用する時の注意点
国内ETFで資産運用する時の注意点を紹介します。
国内ETFは海外ETFとちがって国内で完結するので、初心者でも取り組みやすい銘柄です。
一方で、海外ETFの方が魅力的な部分もあるので、違いを理解した上で運用しましょう。
海外ETFの方が種類が豊富
海外ETFの方が種類豊富で、利用者も多いのでトータルリターンが国内ETFに比べて高いです。
実際国内ETFをメインに運用している投資家が少なく、有名どころが限られてしまうので、いろいろな銘柄で投資したいという人には不向きです。
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純資産額が大きい・出来高が大きい国内ETFは少ない
ETFは投資参加者が多い方が良いと説明しましたが、それを数字で判断する為に純資産額・出来高をみます。
純資産額や出来高が大きいETFは投資者も多く、売買が盛んになっています。
ただし国内ETFは上記の基準を満たしている銘柄が少なく、安心して運用できる商品が限定されています。
国内ETFは初心者にもおすすめな金融商品
国内ETFは、海外ETFに比べて劣っている点がいくつかあります。
しかし企業情報や日本の情勢に関する情報を取り入れやすいので、初心者でも分析しやすくなっています。
ただし海外ETFの方が優れている点が多いので、無理に国内ETFを選ぶ必要はありません。
国内ETFでも人気の銘柄はいくつか存在するので、今後国内ETFで資産運用を考えている人は購入を検討してみてください。