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注文方法

FXの指値注文・逆指値注文とは?違いと取引に活用する方法・利用時の注意点を解説

自動で取り引きを行うことができる指値注文と逆指値注文は、初心者から上級者まで幅広く利用されている注文方法です。

ただし値動きの激しい相場で注文方法を間違えると、強制ロスカットなどにより損失を生んでしまいます。

この記事では2つの注文方法を行う際の価格設定や損切りのタイミングなど、活用方法と注意点について解説します。

FXとは何?知っておきたいFXの基礎を初めての人にもわかりやすく解説

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指値注文とは

FXでの決済注文とは

指値注文とは、あらかじめ約定する価格を設定する注文方法です。

買い注文と売り注文どちらも対応できるので、保有しているポジションが円高になった時に売却したり、円安になった時に購入するなど自由な注文が可能です。

事前に注文を行うことで、成り行き注文のようにパソコンやスマートフォンの画面を確認し続ける必要がなく、売買したい価格を約定させることができます。

また注文時の価格と決済時の価格がズレる「スリッページ」が起こりにくいので、想定外の損失額を増やさずにすみます。

FX取引での注文方法の種類と取引に活用する方法を初心者にもわかりやすく解説

エントリーする価格を決めて予約注文する

指値注文は事前にエントリーする価格を決められるので、約定させたい価格のみを注文することができます。

約定させたい価格を設定すると自動でエントリーが行われて取り引きが開始するので、レートに動きを予想することで効率のいいトレードが可能です。

為替レートの状況に応じて予約注文の内容を変えることで効率よく利益を増やせるでしょう

取引画面を見ていない状態でも取引できる

指値注文は約定させたい価格で予約するため、パソコンやスマートフォンの画面から離れていても取り引きできる注文方法です。

価格を設定して取り引きを行うことで、希望する時間帯が都合が悪くてもトレードを行えます

FXは平日であれば24時間の取り引きできるので、時間に左右されないトレードが実現できます。

またパソコンやスマートフォンの画面から離れる時間を作ることで、精神面の負担を下げられるメリットがあります。

逆指値注文とは

逆指値注文とは、現在のレートよりも不利な方向にレートが動くことを想定して、約定させる価格を指定する注文方法です。

別名「ストップ注文」とも呼ばれ、主にリスク管理のために利用されます。

買い注文を入れる時は設定した価格を上回った場合に購入し、反対に売り注文を入れる時は設定した価格よりを下回った場合に取り引きを行います。

為替相場が予想外に方向に動いた時でも損失額を増やさない注文方法です。

損切りの価格を設定することで、損失が出たトレードでも感情に左右されずに被害を止められるので、為替レート動きを予測できない初心者におすすめです。

指値と真逆の考え方で注文する

逆指値注文と指し値注文の大きく異なるところは、逆指し値注文が不利な為替レートで取り引きを行うのに対して、指し値注文は有利な為替レートで発注と決済を行う点です。

通常であれば安いレートで買い注文を入れてレートが高くなった場合に売りますが、逆指値注文は不利になるレートで指値価格を設定していると感じるかもしれません。

為替レートが上昇した場合に買い注文を入れてトレンドに乗って利益を得やすくなり、反対にレートが下降した場合はすぐさま決済を行い損失を防げます。

指し値注文とは真逆な考え方ですが、損失を防いで利益を出す注文方法である点は同じです。

決済注文として利用できる

逆指値注文は決済で有効に利用できます。

決済の買い注文は新規でポジションを建てた後に決済で買い戻し、反対に売り注文は新規でポジションを建てて決済する流れになります。

レートの動きが予測しにくい為替相場において、トレンドに乗る可能性を考慮しながら損失を抑えることができます。

どれだけ損失を抑えられるかが取り引き全体に影響するので、逆指し値注文によって勝率が左右されるといっても過言ではありません

指値注文と逆指値注文の違い

指値・逆指値

指値注文と逆指値注文の違いは、現在のレートと注文するレートの値段です。

どちらも値段を指定して「買い」「売り」注文を出すので、FX初心者にとっては違いがわかりにくいかもしれません。

指し値注文はFXの基本の原則どおりに、「買い注文の場合は安く買って高く売り、売り注文は高く売って安く買い戻す」ことを前提に取り引きを行います。

一方の逆指値注文は指値注文とは真逆の、「買い注文の場合は高くなったら買って、売り注文は安くなったら買い戻す」取り引きです。

二つの注文方法を有効に活用することで、リスクを最小限に抑えることや利益を確保に繋げる取り引きが可能になります。

逆指値注文は指値と反対の考え方で注文する

逆指値注文は指し値注文とは違い、リスク管理のために利用される注文方法です。利益を伸ばすよりも、損失を以下に抑えるかに焦点を当てて取り引きを行います

相場が予想に反して動いた場合はあらかじめ損失額を指定することで、予想と逆方向に動いても損失を抑えられるでしょう。

逆指値注文はエントリー以外に利用することがある

逆指値注文はエントリー以外に利用できます。

損切り値に注文したり決済値に注文することができるので、指値・逆指値を両方使うと取引画面を見ていなくても自動決済することができます。

指値注文と逆指指値注文を取引に有効活用する方法

FXの注文方法はなにがあるのか解説

損切りは感情に左右されやすい取り引きなので、機械的に処理できる逆指し値注文が適しています。

損を取り返そうと焦って取り引きするより有効に損切りを行えるでしょう

トレンド相場で利用すると利益確保のためにも有効な手法です。

トレンドの流れに沿って投資を行えるので、そのまま利益を増やすことが可能になります。

損切り設定として逆指指値注文を設定しておく

逆指定注文を損失設定することで、効率よく損失を抑える取り引きが可能になります。

許容できるリスクの範囲を定めることで損失が上回るリスクを抑えて、強制ロスカットを防いで損切りができます

損切りのタイミングはプロのトレーダーでも迷うことが多いので、初心者にとって事前に損切りの価格を設定するメリットは大きいといえます。

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トレンド相場で利用する

逆指値注文は上昇・下降トレンドに乗ると有効に活用できます。

トレンド相場での利確ポイントと損切りポイントを逆指値注文で決めておけば、成行注文のように取引画面をずっと見ておく必要はありません。

あらかじめ設定している注文どおりにしか動かないので予想外の動きに弱くなりますが、損切り設定をしておくことでリスクを回避できます

指値注文と逆指指値注文を利用する上での注意点

注意事項

指値注文と逆指値注文は経済指標など経済状況の発表直後などは値動きが激しくなるため、約定されない可能性があります。

ボラティリティが高くなることによってレート変動での損失が大きくなることもあるので、エントリータイミングは充分注意しましょう。

逆指値注文で利確することも可能

逆指値注文は損切り設定で発注することもできますが、利確で発注することも可能です。

相場状況によって柔軟に対応できるので、なるべく低リスクで運用できる値幅に設定しましょう。

指値注文だけで取引すると最悪ロスカットに陥る可能性がある

指し値注文のみの注文はロスカットが発生することがあるので、必ず逆指値注文を入れましょう。

逆指値注文を入れて居ない場合、損切り設定をしていないので証拠金維持率が低下してロスカットになる恐れがあります。

ロスカットが実行されると証拠金が減ってしまい、取引の損失額を増やしてしまうので注意が必要です。

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経済指標発表時前後は利用を控えよう

経済指標による経済状況が発表されると、投資家たちは戦略を変えるために取り引きを行うので、レートの変動が激しくなります。

速報値が発表されるとレートの変動が激しくなり、大きく利益を出るトレンドが発生することがありますが、同時に大きく損失を出す可能性も高まります。

また発表直後はスプレッドが広がりやすいので、経済指標の発表された直後の取り引きは避けることをおすすめします。

指値注文と逆指値注文は日中仕事している人におすすめできる注文

指値注文と逆指値注文はあらかじめ注文価格を設定できるので、企業勤めでトレードする時間のない人でも時間に左右されない取り引きが可能になります。

どちらの注文も設定すれば自動で取引を行えるため、自由な時間に取引をセッティングできます。

日中仕事がある人でも自動的に取引をすすめてくれるのでおすすめです

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